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第388回 3本柱 〜 『医療介護を支える』『生活を支える』『人生の旅立ちを支える』 〜

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 2024年3月2日福岡県八女市での住民公開講座『このまち、この村を メディカル ヴィレッジに』(八女市民会館『おりなす八女』ハーモニーホール)に赴く。  メディカルヴィレッジ<Medical Village>とは【がんなどの病を抱えた患者さんやそのご家族が、最期まで安心して暮らすことの出来る場所。 それが、医療の共同体=メディカル ヴィレッジです。『1人の人間を癒すには1つの村が 必要である』『病気であっても病人ではない』『病気は単なる個性である』この3つを柱に、日本メディカルヴィレッジ学会は、Medical Villageの実現に向け『医療維新』の舵取りを行います。  がん患者の方々、さまざまな病を抱えた方々、高齢の方々などが心安らかに暮らせる場所とは、どのような環境でしょうか? 病などからくる身体の不自由、それは単なる『違い』でしかありません。違いによって差別するのではなく、その違いを個性として受け止め、その人が生きる目的を持ち、自分の居場所を見出し、 自身の人生を大切に生きることができる場所。  そんな営みをサポートするためには、ひとつの村、すなわち地域の共同体が必要となります。 Medical Villageでは、さまざまな人々のための様々なサポートが必要です。 そこでは、『がん哲学』の理念を中心に多職種の連携が必要、とわたしたちは考えます。  具体的には『医療介護を支えるチー ム』『生活を支えるチーム』『人生の旅立ちを支えるチーム』の3つを想定しています。(日本メディカルヴィレッジ学会創刊号から引用)】と謳われている。  今回の住民公開講座を企画された『みどりの杜病院院長』原口勝先生が【ホスピス緩和ケアがつなぐ『メディカルヴィレッジ』八女筑後版(みどり杜病院監修原口勝編集)】を出版されることになった。 住民公開講座に間に合うように製本されたとのことである。 大いに感動した。 楽しみである。

第387回 『濃やかな配慮の人』 〜 快然たる微笑 〜

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 筆者は、2024年2月26日 理事長を務める恵泉女学園の理事会に赴いた。 帰り道で、下校中の3人の生徒に話しかけたら大爆笑された。 大いに感動した。  写真家の河合章氏から【樋野興夫先生 前回までの写真は、自然の風景の中に、富士山が収まっていましたが 今回からは、人間が構築した人工的な建造物の中の富士山です。 撮影した場所は、文京区役所(シビックセンター)の展望室からです。】と富士山の写真が送られて来た。 大いに感服した。   今朝(2月27日) は、我が家から壮大の雪の富士山を拝見した。 筆者は幼年時代から今は亡き母に【誕生の年の初夢に富士山を見た=『富士山子』】と毎日 母に励まされた。 故に『富士山』には特別な思いがある。 幼年時代のインプリンティングは 生涯に影響を与える様である。 幼年期の教育の重要性を痛感する。   また、筆者が代表を務める南原繁研究会の事務局長 秋間修氏から【『Youtube に「ブギウギのモデル笠置シヅ子の生涯」と題する一種のドキュメントが、一般の視聴者向けに2024年2月2日付けで、上程されています。(全編73分余り、南原は65分頃から登場) https://www.youtube.com/watch?v=wBG-3W0yjqo 』が送られて来た。』】が送られて来た。 南原繁(1889-1974)は東大総長時代、『笠置シヅ子後援会』の会長を勤めている。   2月27日都内で、講演『正論より配慮 〜 賢明な胆力 〜』を依頼された。 『正論より配慮』の3ヶ条 1)『他人の感情を尊敬することから生じる謙遜・慇懃の心』 2)『濃やかな配慮の人』 3)『欣然たる面貌、快然たる微笑』 『賢明な胆力』の3ヶ条 理念:『先見性と器量の育成』 目的:『正論より配慮の訓練』 方法:『個性と多様性の提示』

第386回 『旧と新を融合する読書』 〜 真醇なるものが生起する 〜

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 今日(2024年2月23日)は『天皇誕生日の休日』である。 筆者は2019年8月 日本病理学会中国・四国支部主催『第20回病理学夏の学校:病理学の原点に触れる』(奥道後 壱湯の守 に於いて)での特別講演『病理学の温故創新 〜 医学・医療の懸け橋 〜』の機会が与えられたことが、今朝、鮮明に想い出された。  中国・四国の10大学から約120名の医学生の参加があり、熱心に聴き入る学生の真摯な質問に全力で対応した。 特に『学生時代における読書のあり方』についての核心を突く質問があり、【『毎日寝る30分前には医療と関係のない書物を読みなさいと言われ実践してきた。 筆者の若き日の『内村鑑三(1861-1930)・新渡戸稲造(1862-1933)・南原繁 (1889-1974)・矢内原忠雄(1893-1961)の4人の読書遍歴』を述べ『揺らぐ日本を思い、骨太に読み切る読書の習慣】を奨めたものである。『自らの生き方を見つめ直す貴重な夏の学校』となった。  想えば、南原繁没30周年記念事業として、今は亡き鴨下重彦(1934-2011)先生らと月1回の『南原繁全集10巻の読書会』始めたのが、2004年4月15日であった。 早20年の歳月がながれた。 年1回公開シンポが企画されている。 筆者は、2004年にスタートした『南原繁研究会』【初代代表、鴨下重彦先生、東京大学名誉教授、国立国際医療センター名誉総長)、第2代代表、加藤節先生(成蹊大学名誉教授)】の3代目の代表を2019年 南原繁生誕130周年を祝し、仰せつかることになった。 【新渡戸稲造の教えに従って 自己の内面を深化させていくなかで、内村鑑三に出会った南原繁は『人間性の完成』を目指した。『良い先生・良い友・良い読書』は『人生の邂逅の3つの法則』である。『南原繁が何を為し、語ったのかの学び』は、今の日本国に於いて緊要な『偉大なる理想』】となろう。【新渡戸稲造の学びからみる『ぶれぬ大局観の獲得は 教育の真髄』であろう。『ビジョンは人知・思いを超えて進展する】ことを痛感する日々である。『進歩と保守の一致する所、旧と新との融合する所、そこに真醇なるものが生起する』(内村鑑三)の言葉が身にしみる、今年の『天皇誕生日の休日』となった。

第385回 馬から下りて花を見る 〜 手を差し伸べる 温かい心 〜

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 2024年2月19日、『がん哲学外来さいわいカフェin茨城・筑西』代表の海老澤規子氏から、絵葉書【馬から下りて花を見る: Come down from the horse and see the flowers.(出典:日めくり 人生を変える言葉の処方箋19 いのちのことば社)】が送られて来た。  大いに感動した。【第239回「言葉の院外処方箋」『内から湧き出るjoy』 〜 隅の首石 〜】を読まれた中川健一牧師からは【読ませていただきました。 多くの方々が、樋野先生のご奉仕によって『天来の力』を得ておられますね。】との励ましのメールを頂いた。  また、土建の健康増進:岩崎香菜氏からは、【読書会で今回音読された、武士道の『小さい子をいじめず、大きな子に背を向けなかった者、という名を後に残したい』という言葉、素敵ですね。 幼少時代には、『自分より弱いものには優しく、自分より強いものであっても背を向けて陰口を言うのではなく、堂々と意見を言えるように』と習いましたが、社会に出て、いつしか強いものの意見に巻かれることが多くなってしまっていたことに 改めて気づかされました。 困っている人には 自ら手を差し伸べられる 温かい心を持ち続けられるよう、努力していきたいと思います。】との心温まるメールを頂いた。  順天堂大学での『アスベスト・中皮腫外来』(2005年)をきっかけに、『がん哲学外来』(2008年)がスタートした。 2009年に土建でも『がん哲学外来』が開催された。 今年(2024年)は『がん哲学外来 in 土建』15周年記念で、2024年2月27日に講演『正論より配慮 〜 賢明な胆力 〜』を依頼された。  2008年7月18日、厚生労働省記者クラブでの『中皮腫の発症前診断に成功 〜 アスベスト暴露による中皮腫の早期発見に大きな前進 〜』の取材が、今回、鮮明に想い出された。【アスベスト暴露による中皮腫の発症は既に大きな社会問題となっていますが、――】と紹介された。 【私たちの出会うことがらには、出来ることと出来ないことがあるが、出来ることは頼まれれば こばむものではない いやとは言わない】の学びである!

第384回 『志は人に響く』 〜 『新しい喜び』 〜

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 2024年2月16日 『南カリフォルニア メディカルカフェ』代表の石嶋眞理子氏から 【樋野先生、いつもタイミングばっちりの 言葉の処方箋を ありがとうございます! 3年目を目前に控え、これまで2人で続けてきた南カリフォルニアのカフェに、新たに2人の心強い仲間が加わってくれました。 志は人に響いて、説得せずとも 自然と必要な力が繋がっていきますね。 続けてきたことで味わえる新しい喜びです。】 との真摯なメールが送られて来た。大いに感動した。  また、自由学園初等部教頭 稲村祐子先生から 【おはようございます。広報担当の方が特別授業について学校のSNSに投稿いたしました。】との励ましの連絡を頂いた。【先日『がん哲学外来』の樋野先生をお招きして特別授業『命の大切さについて学ぶ ~ 樋野先生 ~』を行いました。 https://www.jiyu.ac.jp/elementary/blog/news_h/68905 ― 当日の日記の抜粋と樋野先生のお言葉です。『病気は人生の夏休み』&『病気になっても病人でない』―】筆者は、『自由学園のがん教育 〜 羽仁もと子の原点回帰 〜』(著者:自由学園初等部教頭 稲村祐子)の製本を夢見る。本当に実現したら歴史的快挙となろう!  さらに、筆者が広報委員を仰せつかっている日中医学協会(The Japan China Medical Association)の事務局の末原珠生氏から 【協会HPのお知らせ欄に掲載しました。 書籍『なぜ、こんな目にあわなければならないのか がん病理学者が読む聖書「ヨブ記」』(樋野興夫先生著)のご紹介】 との心温まる連絡を頂いた。 【日中医学協会は、日本と中国の医療関連諸領域における交流事業を行い、日中両国及び日中両国を中心としたアジア地域の保健医療の普及及び向上に寄与することを目的として、(1)研究助成及び学術的共同研究の実施、(2)学術会議、(3)医療協力事業及び支援活動、(4)調査・情報収集、広報啓発活動、(5)人材育成、(6)招請、派遣、その他目的達成のために必要な事業を行っております。】 と謳われている。 まさに、『日中の懸け橋』である!

第383回 『毅然とやる大胆性』 〜 『沖(オキ)&興(オキ)症候群』 〜

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 2024年2月13日午前中 恵泉女学園の創立者・河井道(1877年7月29日 - 1953年2月11日)記念礼拝に出席した(経堂)。 2月11日は、河井道の命日でもある。 今回は、「―― 光を人々の前に輝かしなさい。 人々が、あなた方の立派な行いを見て、――」(マタイによる福音書5章15〜16節)の復学の時となった。 午後は、Zoomの学園学校会議に参加した。  今年(2024年)は『恵泉女学園創立95周年』でもある。 筆者は新渡戸稲造(1862-1933)から学んだ河井道が創立(1929年)した、恵泉女学園の9代目理事長を拝命している。 新渡戸稲造の『優雅な感情を養うは、他人の苦痛に対する思いやりを生む。 しかして他人の感情を尊敬することから生ずる謙遜・慇懃(いんぎん)の心は礼の根本をなす』が鮮明に蘇って来た。  帰宅中、『沖(オキ)&興(オキ)症候群』が急浮上した。 【がん哲学外来『あんしんカフェてんねい』】(下記;昨年のチラシ)の代表は、沖悦子氏(東京都青梅市にある曹洞宗の『丁寧寺(ていねいじ)』の住職の奥様)である。 『沖(オキ Oki)&興(オキ Oki)』症候群の3か条 1.海の沖(Oki)を見つめる 2.火を起こす【火の(樋野:Hino)起き(興:Oki)を(夫)】 3.向上心のある虫=誠意と思いやり  日本海の小さな漁村で生まれ育った筆者は、一人で、海の沖(オキ)に石なげをして、過ごしたものである。 筆者の故郷は、人口約40名の島根県出雲市大社町鵜峠である。 沖悦子氏は、2025年第8回日本Medical Village 会(大会長 望月友美子先生;青梅市のクリニックの健診部長)をお手伝いされることであろう!  マザー・テレサ(Mother Teresa,1910-1997)の【『毅然とやる大胆性』、『躊躇しない速効性』、『正義に生きる』】& ヨハンナ・シュピリ(Johanna Spyri、1827-1901)の【『アルプスの少女ハイジ』の現代的意義:喜んで無邪気に 小さなことに大きな愛を込める。】は、 まさに『沖(オキ)&興(オキ)症候群』の実践であろう! 

第382回  不連続の連続性 〜 『遺伝性がん』&『環境がん』そして『がん哲学』へ 〜

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 筆者は、2024年2月8日『肝炎等克服政策研究事業』評価委員会にZoom参加した。 国立感染症研究所所長 脇田隆字先生の司会で【純度の高い専門性と社会的包容力】のある委員会であった。 『肝炎領域の若手研究者が減少していますので、少しでも若手を導入して活性化させたいところです。』&『真の国際人の育成=肝炎等克服政策研究事業の時代的要請』を痛感する日々である。  想えば、筆者は、癌研病理部の時代、『肝癌におけるB型肝炎ウイルス(HBV)DNAの組み込みを日本で最初に報告』したのが鮮明に思い出された(下記)。 Hino O., et al: Detection of hepatitis B virus DNA in hepatocellular carcinomas in Japan. Hepatology 4: 90-95, 1984  そして、『アインシュタイン医科大学肝臓研究センター』(1984〜1985)、『フォクスチェース癌センター』(1989〜1991)への留学の機会が与えられ、『忘れ得ぬ Knudson(1922-2016)との出会い』にも繋がった。  【樋野興夫 先生は、― 。また、遺伝性腎発がんラットの原因遺伝子(Tsc2)を同定(tuberous sclerosis complex, TSC)し、― 進行過程で高発現してくる新規遺伝子(Erc)を発見し、Erc遺伝子産物は、血中に分泌され、血液診断に使用できることを明らかにした。― これを検出するELISA (酵素結合免疫検査) 測定キットの開発を行った。 そして、2005年日本で初めて『アスベスト・中皮腫外来』を開設し、早期発見・治療を目的とした検診体制の構築した。 さらに、外来で患者と接し、医療者と患者の『対話』の重要性を再認識すると同時に、治療法が確立されておらず治ることが難しい患者さんが、心安らかに充足した日々を送り、穏やかな最期を迎えるために、自ら人生や死について考えるための支援、いわゆる『哲学的なアプローチ』が必要だとの思いに至り、 2008年、医療者の立場からの『がんの知識』の提供ではなく、医療現場と患者、その家族の間にある『隙間』を埋める『対話の場』として順天堂大学で『がん哲学外来』を開設した。― このように、樋野興夫先生は、『純度の高い専門性と社会的包容力』をもって、『遺伝性

第381回 『よくみる よくきく よくする』〜 寄り添う いい言葉 〜

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 2024年2月5日、自由学園初等部(教頭 稲村祐子先生の企画)での6年生と保護者向けの【特別講演&映画会】に赴いた。 大変貴重な時となった。『自由学園初等部教育の理念』は、【『よくみる よくきく よくする』】と謳われている。  早速、【映画を観終わったあとの小休憩のとき、すぐに6年生の女の子が私のところに寄って来て、『樋野先生の言葉は いい言葉がたくさんあった』と言いました。 今日の会を開いて本当によかったです。】との励ましのメールを頂いた。  『がん哲学外来映画製作委員会』のメンバーの高瀬政広氏から、【本日は初等部6年生と保護者のみなさまに 樋野先生の特別講演と併せて、『がんと生きる 言葉の処方箋』映画鑑賞の機会をいただきましたこと、大変ありがたく感謝しています。 昼食には全校生徒の皆さんと保護者の方がお作りになったカレーをご馳走になり、お土産に『自由学園食事研究グループ』手作りクッキーまで頂戴し、誠にありがとうございました。】と写真が送られて来た。 大いに感激した。  また、『常盤台バプテスト教会』牧師 友納靖史先生から【樋野興夫先生が知らない所で、世界中で、きっと励ましと慰め、そして希望を与えられて過ごされている方が多くおられると信じています。 ---- 、キリスト教学校関係者(自由学園、北星学園、玉川聖学院、青山学院、西南学院、など)の先生方と教会員27名でポーランドへ参ります。―― ぜひ いつか、ポーランドに住む日本人の方々へも講演会が開かれることを、お祈りしつつ】との心温まるメールが届いた。  『写真日めくり 人生を変える言葉の処方箋 英訳付き』(いのちのことば社2021年10月1日発行)の書評『そっと寄り添う言葉と写真』が月刊誌『いのちのことば2』(2022年2月号)に掲載されたとのことである。 ただただ感謝である。   2月6日は雪で、筆者の都内での用事予定がキャンセルとなった。 wifeもCAJが休校となり、自宅の前の雪掻きをした。 今朝(アメリカ時間は2月5日)、ワシントン州在住の娘から連絡があり、雪は降っていないとのことである。 

第380回 『小さな湧き水になれ!』 〜 『個性と多様性の心得』 〜

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 2024年2月4日(日)は、KBF(Kurume Bible Fellowship) in the CAJ(Christian Academy in Japan)に、CAJの小学校の校長を務めるWifeと出席する。 CAJは1950年に設立され、幼稚園から高校まであり、授業は すべて英語で行われている。 多くは、アメリカ国籍であるが、日本、韓国、他20カ国以上の学生が在籍している。  2月5日は、東京都東久留米市にある自由学園初等部(稲村祐子先生の企画)での【特別講演&映画会】に赴く。 『自由学園初等部教育の理念』は、【『よくみる よくきく よくする』】と謳われている。 『建学の精神』は、【ジャーナリストであった羽仁吉一・もと子は1921年、大正10年当時、知識を詰め込む事に重点を置くような教育に疑問を感じ自分の頭で考え、行動する真の実力をもった人間を育てたいと考えました。『自ら考え、自ら行動する真の自由人をつくる。』ことを目指し、自由学園を創立しました。 熱心なクリスチャンであった創立者の二人は校名を新約聖書の『ヨハネによる福音書』8章32節の『真理はあなたたちを自由にする』からとり自由学園と名づけました。】とある。 『特徴的な教育実践』の中には、【『多摩川の上流から下流』『地層と化石の勉強』等、実物から学び体験する校外学習を各学年で行っています。 『自分の考えをまとめる、伝える力をのばすために、毎日、日記を書きます。報告や発表の機会も数多くあります。』 『全校遠足をはじめ1年から6年まで縦割り活動が毎日の生活に組み込まれ、学年を超えたコミニュケーションの力が育ちます。』】と紹介されている。 『教育の原点』は、『個性と多様性の心得』であり、『小さな湧き水になれ!』、まさに『種を蒔く人になりなさい』の修練であろう!

第379回 勇気 〜 光が差し込む 〜

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 筆者は、2024年2月1日は『新渡戸稲造記念センター』→『順天堂大学』に向かった。 途中、御茶ノ水の本屋『いのちのことば社 オアシスお茶の水店in OCC』に寄って 筆者の新刊『がん病理学者が読む聖書「ヨブ記」 〜 なぜ、こんな目に あわなければ ならないのか』(いのちのことば社 2023年10月15日発行)と、小澤竹俊先生との共著『死を意識して生きる希望』(いのちのことば社 2023年11月20日発行)を 学校の図書館への寄贈を依頼され購入した。  筆者は、以前に【『財貨を失うことは、いくらかを失うことだ。 すぐに気を取り直して新たに勝ち取れば良い。 名誉を失うことは、多くを失うことだ。 名声を得れば人々も考えを改めるだろう。 勇気を失うことは、すべてを失うことだ。生まれてこなかったほうが良かっただろう。』(ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe、1749-1832)、サー・ウィンストン・レナード・スペンサー・チャーチル(Sir Winston Leonard Spencer Churchill 1874-1965)】を聞いたものである。  『財貨vs名誉vs勇気の違いの学び』でもあった。 幼年時代のインプリンティングは生涯に影響を与える様である。 幼年期の教育の重要性を痛感する今日この頃である。 『みことばの戸が開くと、光が差し込み、わきまえのない者に 悟りを与えます。』(詩篇119章130節)の復学である。  また、筆者は、若き日に、癌研時代の恩師から『相手より先に去るな!』と教わったものである。『悪魔に立ち向かいなさい。 そうすれば、悪魔は あなたがたから逃げ去ります。』(ヤコブの手紙4章7節)の心得であった。  2月3日は『第59回がん哲学外来メディカルカフェin 常盤台』で講演『愛を込めて思いやり 〜 賢明な寛容 〜』を、2月5日は、自由学園(初等部の稲村祐子先生の企画)で講演の機会が与えられた。『心尽くして、思いを尽くして、知力を尽くして、―― 愛せよ。』(マタイの福音書22章37節)が、鮮明に想い出される日々である。