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1月, 2021の投稿を表示しています

第183回 「解消できる道」〜 丁寧に対応 〜

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 今週(月曜日;2021年1月25日)、恵泉女学園の理事会に赴いた。  その後、順天堂大学 医学部研究等倫理委員会に向かった。  木曜日(2021年1月28日)は『がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし』に参上した。 チラシには『がん哲学外来とは、がんと告知されてから、あなたが考える「悩み・不安・想い・願望」などを直に聴いて「解消できる道」を一緒に探し「医療の隙間」を埋める活動です。がんを患うご本人だけでなく、支えられている家族の方々の相談も行います。今や世界的にも注目されている「がん哲学外来 メディカル・カフェ」是非どなた様も、お気軽にご参加ください。』と紹介されている。    講演会の前には、個人面談の時も与えられた。  講演会では、多数の質問が寄せられた。下記は、その一部である。 1)年々、自殺者の数が減ってきていたらしいですが、コロナの影響なのか、自殺者も増え、特に女性や学生の数が増えたというニュースがありました。  先生はこれ以上、深刻な数字にならないために、市民の側から、何ができると思われますか? 2)イスラエルが コロナに対する注射の率が世界一らしいですが、イスラエルや諸外国のコロナ対応をどう思われるでしょう。 3) ワクチン接種が始まろうとしていますが、コロナワクチンを打てば、どの程度安心なのでしょうか。 4) これからも未知のウィルスや、未知の病が多く起こってくるでしょうか。 人間の医学は 確実にこれに対応できるでしょうか。 5) コロナ禍の中、家族などの離れられない人間関係の中で、不和や暴力といった難しい問題が発生する場合の対応について、アドバイスはあるでしょうか。 また ステイホームにおける 家族関係においては、どのような事に気を付けたらよいのでしょう。 6) 相手を受け入れるのに限界が来た時は、どう接したらよいでしょうか。 7) 「暇気な風貌」のための よいトレーニング法ありますか。 8) 良い人間関係を築くために、樋野先生が 日頃から何か努めておられることあるでしょうか。 9) 今、コロナ感染の中で発熱等のあった時、町のかかりつけ医院の事が心配になります。家の近所に二カ所内科医院がありますが、一つは人当たりは良いが、聴診器、血圧等は測らず、パソコンに向かいます。  もう一人の医院は、聴診器、血圧等を測ってくれますが、責任をもって患者に向

第182回「賢明なリーダー と イニシアチブ」」〜 「Union is Power」〜

 武蔵野大学看護学部のZoom授業「病理学」に赴いた。  今回は、『腫瘍』について講義した。  真摯な学生の態度には、感激した。  武蔵野赤十字病院「臨床研究倫理審査委員会」に出席した。  委員会メンバーをはじめ、泉並木 病院長、事務部 総務課の清水竜彦氏、大山千裕 氏の、心温まる配慮には、ただただ感服した。  武蔵野赤十字病院の総合ビジョン:職員の2つの使命 1)専門的 2)人間的 を実感した。  精神的デフレが進む現代、総合ビジョンを 問い直す機会であろう!  「目的は高い理想に置き、それに到達する道は臨機応変に取るべし」(新渡戸稲造)の教訓が 今に生きる。  「賢明なリーダー と イニシアチブ」の存在は、時代的要請であろう!    「機会をつくるのも、それを用いるのも、人であります」(新渡戸稲造)の学習の時である。  「所詮われわれには、『畳1枚ほどの墓場』しか残らない。  『勇ましき高尚なる生涯』の生き様を見せるしかない。  これが、真の「器量」ではなかろうか!  「器量」といえば、『桃太郎』を思い出す。  鬼ケ島遠征の物語は、子供時代、村のお寺の紙芝居でよく聞かされたものである。  桃太郎が犬・雉・猿という性質の違った(世にいう犬猿の仲)伴をまとめあげたことを挙げ、世に処する人は「性質の異なった者を 容れるだけの雅量」を もたなければならないと 新渡戸稲造は『世渡りの道』(1912年)で述べている。  これは、「競争の名の下に、実は 個人感情で 排斥をする自称リーダーヘの 警鐘」でもある。  「泣くのに時があり、ほほえむのに時がある。 嘆くのに時があり、踊るのに時がある」の厳しい現実である。  今は、まさに「泣く時、嘆く時」であろう。  88年前の1933年3月3日に 三陸で地震の大災害があったと記されている。  その時、 新渡戸稲造(1862-1933)は 被災地 宮古市等沿岸部を 視察したとのことである。  その惨状を 目の当たりにした 新渡戸稲造は「Union is Power」(協調・協力こそが力なり)と 当時の青年に語ったと言われている。  まさに、今にも生きる言葉である。  時代の波は 寄せては返すが「人の心と 歴史を見抜く 人格の力出でよ!」。  行動への意識の根源と原動力をもち、「はしるべき行程」と「見据える勇気」であろうか!  筆者は

第181回 「本物の強さ & ブレない 人物」〜 充電期間 何をするか! 〜

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 この度、『「樋野動物園」1周年記念誌 個性と多様性』(2020年10月13日 発行)に続いて、『上野動物園の旅』(2021年1月15日発行)が 発行される運びとなった。  ただただ感動と感服である。  上野動物園および日本中の動物園に寄贈される予感がする。 「薬師丸ひろ子」の歌『A LOVER'S CONCERTO』と「芹洋子」の『愛の国から幸福へ』&『おもいでのアルバム』では、角田万木 & 角田則明 夫妻(ウサギ & ナマケモノ)が彷彿された。  これこそ、「冗談を本気でする胆力」の実践であろう。 今週の日曜日(2021年1月10日)は、定例の 1)「東久留米がん哲学外来・カフェ」 2)『読書会」内村鑑三 著:代表的日本人 第1章(西郷隆盛) に、赴いた。「東久留米がん哲学外来・カフェ」に参加されていた、前田こずえ 氏から、『カモのカップル』の写真がら送られてきた。  まさに、 角田夫妻である。  また、読書会に参加された「東村山がん哲学外来」代表の大弥佳寿子氏からは、『「天の声を聞いた人 = 西郷隆盛を学びました。」、『「機会を作るのも、それを用いるのも、人である」、「鎖国時代 = 現代のコロナ禍時代は、充電期間である。籠って何をするかが問われる」大変充実した時でした。』との 賢明な真摯なコメントを頂いた。   1)「コロナ哲学 〜 がん哲学に学ぶ  〜」 2)「コロナ哲学 〜 西郷隆盛に学ぶ 〜」であった!  『コロナ時代』の医療者の2つの使命 1)学者的使命 2)人間的使命  タイミングよく、筆者のことも記述されている日経BP発行の本が、送られてきた。  「本物の強さ & ブレない人物 = 賢明なリーダーとイニシアチブ」の存在は、時代的要請であろう!

第180回 「体験から昇華された経験」 〜 日めくりカレンダー 〜

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 2021年もあっという間に1週間が過ぎた。  昨年末(2020年12月24日)、お茶の水クリスチャン・センター(OCC)顧問の榊原 寛 先生が79歳で、ご逝去された。記事には『「順天堂大学 名誉教授の樋野興夫 氏が全国で展開する「がん哲学外来&メディカルカフェ」では、榊原氏が代表を務める「お茶の水メディカル・カフェ」が、そのモデルとして 中心的な役割を果たしてきた。」』と紹介されていた。 本当に 榊原 寛 先生には、感謝申し上げます。  正月には、「海老澤さんの チャウチャウと言葉の処方箋とのお写真は 素晴らしいですね(下記)。  次々と発表されて。日めくりカレンダー になりますね。」、「すばらしい言葉と美しい画像、よき新年を迎えたことを実感いたしました。」、「ワンちゃんの目が こちらを向いているところが印象的です。  こころが通じ合うと言うことは、お互いに目が 合うことなのでしょうか?」、「コロナで大騒ぎのお正月ですが、コロナ哲学が 必要ですね。」、「今年も品性の確立目指して 精進したいと思います。」、「今年もガン患者と家族のためにご尽力を。」、『厳しい時代ですが、樋野先生から教えて頂いた「コロナの時代に生きる5カ条」を 胸に歩みたいと思います。』、「素晴らしい 日めくりカレンダー ですね。  元気になれそうです。」、「とってもかわいいですね、昨今のコロナ禍で不安になる心も 本当に癒されます。」、「樋野先生、素敵な写真ですね!  日めくりができたら、希望者が殺到しそうですね。」、『物事の「短所と長所」を見極められるよう 落ち着いて対応できるよう 頑張りたいと思います。』「がん患者の樋野応援団長が 全国の多くのがん患者関係者から応援されていますね!  素晴らしいことだと思います。コロナ禍にめげず、今年も頑張ってください。」などなど多数の心温まる励ましのメッセージを頂いた。涙無くして語れない!  また、筆者が理事を務める、「恵泉女学園」の理事の方から、『作家の安岡章太郎さんが、― 対談を収めた本の中で、遠藤周作の作品を想起しながら、「経験は単なる体験ではなく、それを自分の感性と理性で しぼりあげたもの(昇華させたもの)」という趣旨のことを語っておられます。 樋野先生が ご紹介くださる様々な言葉、先生ご自身のメッセージの中に、この「体験から昇華された経験」を感じていま