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第157回  過度でも軽度でもなく、常識的に 〜 狭き門、真ん中を通る人物 〜

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 『がん哲学外来メディカル・カフェ@よどばし』6周年記念の講演会(淀橋教会)に赴いた。 多数の質問があり、大変充実した時であった。 最近、ニュースで報道されている「尊厳死 vs 安楽死」も 話題になった。 「尊厳死」・・・積極的に治療をしない 「安楽死」・・・積極的に人を殺す 筆者は、「患者さんと医師との 日頃からのコミュニケーション」の重要性を語った。  また、「今のこのコロナウィルス禍の時、とても大事な時期を迎えていると思います。こういう時に、どう 人のためになる生き方が出来るか、何か教えて頂けましたら感謝です。」との切実な質問も頂いた。「ペストの時代にルターは、王の命令を無視して、困ってる人に手を差し伸べていた。」、感染症で、命がけでやった医者が3人「天然痘 → 笠原良策(1809-1880)& 梅毒 → 秦佐八郎(1873−1938)& チフス→肥沼信次(1908−1946)」いたとさりげなく、紹介した。 『「人との付き合い方で、人を排除したり、差別したり、自分を守ろうとする。」  過度の自粛や、過度の恐れは不要!  軽度の自粛や、軽度の恐れもダメ!  過度でも軽度でもなく、常識的に狭き門、真ん中を通る人物になる! コロナはいつか収束する』が、『あの時の態度が・・・役に立つ』 と希望を述べた。  筆者は、チャウチャウ犬のようである。  ご覧になった方から、「八の字眉毛がポイント」ですとの温かい、ユーモア溢れる コメントを頂いた。

第156回 「病院と在宅の隙間を埋める存在」〜 求心力と遠心力のように平衡を保つ 〜

 『 がん哲学外来 ながれやまカフェ 』代表   春日井いつ子   氏の企画で、『 ながれやま・がん哲学外来カフェ・3周年記念講演会』(平和台恵教会に於いて)に招かれた。   大変、有意義な充実した時であった。   早速、 「 先生の、穏やかな、聞く人の心を   安心の渦に巻き込む   講演を   お聞きすることができ、感謝でした。 」、 「 私事、不思議なことに、コロナ自粛生活の中で   たくさんの役割が中止になり、 ―  。早起きの生活を   送っていると、先生の薦めてくださっている   読書の時間も  ―  ゆったりと   持つことができるようになり   感謝しています。 」、 「 これから   少しずつ   普段の生活が戻ってきますが、大切な事を土台に   日々を過ごして行きたいと思います。 」、 「 樋野先生の著書を読み、がん教育や   流山の医療について   考える時が   与えられるよう祈って行きたいと思います。 」 、 「 癌という特殊な病に対して   単に怖がらせる事無く、   愛情を持って語る姿に   私たちはどんなに   勇気づけられるでしょうか。   本当にチャウチャウ犬のような   言葉かけで   人間はそうだ! ほっとけ   気にすんなって   先生言っていた ‼ と   心が軽くなる事を感じた   貴重な講演会でした。 」 などなどの 心温まるメールを頂いた。  また、以前 順天堂大学に勤務されていた看護師の方から、「 樋野先生は   順天堂の時から   お変わりない、やさしいお声と語りで   素敵な言葉と対話で   メッセージを   届けてくださいます。 」   さらに、別の看護師からは、『 がんサポートナースの存在を   知っていただける良い機会になりますので、一般の方々、医療職含め   沢山の方々に聴いて頂きたいと   考えております。   テーマとしては、「がん患者のために、病院と在宅の隙間を埋める存在とは 」 ではどうでしょう。 』   と講演の依頼を受けた。   大いに感動した。 「決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない」(ヘブル1 3 章5節)は、看護師・医療者の原点ではなかろうか!  順天堂大学で、 約1 20 名の出席で Zoom 授業を行った。   前半は、『病理学概論』、後半の『がん医療科学』

第155回 「ゆるぎない 決断力」〜「人の路」〜

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 ラジオNIKKEIの番組『大人のラジオ』に赴いた。  今回は、アナウンサーの 笠井信輔 氏、「がん哲学外来カフェ」の皆様も登場された。「私は、とても興味を持ちました! 先生は 本もたくさん出されているので、読んで勉強してみようかなと思います」などなどの 心温まるコメントも頂いた( https://ameblo.jp/shinsuke-kasai/entry-12611174944.html )。大変有意義な時であった。  定例の埼玉医科大学総合医療センターでの「がん哲学外来」は、今回も 大変充実した面談であった。 筆者は、その後、新渡戸記念中野総合病院での 倫理委員会 & 音読会に 向かった。  今回は、新渡戸 稲造 著『武士道』第3章『義』であった。 「ゆるぎない 決断力 = 間違っていないと思う行い に対しては、迷うことなく 命をかけ ためらうことなく 戦うこと」、「仁は 人の心なり、義は 人の路なり」の 復習の時ともなった。 コロナショックの蔓延化の日々、かって 感染症に命をかけた医師 「天然痘 → 笠原良策(1809-1880)& 梅毒 → 秦佐八郎(1873−1938)& チフス→肥沼信次(1908−1946)も 話題になった。 スタッフの熱意には 感動した。 本当に 日々大いなる学びである。 先日の島根大学医学部1年生Zoom授業『医療倫理・プロフェッショナリズム』に 出席した 159名の学生から コメントが届いた。 学生の誠実な、真摯な態度には、大いに感激した。

第154回 『奇才!樋野どうぶつ園」』〜 「変わり者」でなく「変わり種」である 〜

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『勝海舟記念下町(浅草)がん哲学外来』での講演『歴史と偉大なる人材を 受け継ぐ“がん哲学“の発想   〜 今日本に必要なこととは 〜』に招かれた。 「勝海舟、新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄、吉田富三、菅野晴夫、 Knudson 」を語った。 「 ️ 樋野興夫 ( ひの・おきお ) 医学博士 ️ のお話を聞く機会に恵まれました。」、「職場で がん患者さんと接する機会もあり どのような声かけをしたら良いのだろうか」、「樋野先生の優しい声は 聞いていて心地よかったです」のコメントを頂いた。   大いに感激した。 「樋野動物園」に3匹(人)が、新たに入所された。   オオカミ{ 宮原富士子  薬剤師; 「勝海舟記念下町(浅草)がん哲学外来」代表}、 ブルドッグ( 倉持雅代  看護師) 、( ナルニア)ネズミ(小泉さおり 医師; 「ほとりカフェ in 東カペ」  代表 )である。「樋野動物園」の管理人の「ゴリラ」森尚子;「目白がん哲学外来」代表   によれば、既(2 019 年1 0 月1 3 日開設)に 約7 0 匹(人)は、決定済み   とのことである。 驚きである。 『 「天才!志村どうぶつ園」に負けないほど、おもしろい「奇才!樋野どうぶつ園」ですね! 』との   心温まるメールを頂いた。   以前、朝日新聞の一面に   私は、 『 「変わり者」でなく「変わり種」である 』 と記載された ことが、鮮明に蘇ってきた。  『 「変わり者」は、自己中心、承認欲求の強い、ほっとけ気にするなに値する者。「変わり種」は、樋野先生(笑) 』との   励ましのメールを頂いた。   まさに、『「 ひの・おきお  =   Origin of fire 、 「冗談を実現する胆力」〜  sense of humor  〜、   「ニューモアに溢れ、心優しく、俯瞰的な   大局観ある人物」』の   修練の時では   なかろうか!  

第153回 「人間的な責任」〜 役割意識と使命感 〜

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 新渡戸稲造記念センターに赴いた。「中野ひだまりクリニック」院長:小見山博光 先生(順天堂大学医学部 非常勤講師) との面談を行った。 大変充実した、有意義な時であった。筆者は、講演の依頼を受けた。 9 月 30 日 講演会『医療者の2つの使命 〜   役割意識と使命感 〜』 10 月 28 日 婦人向けの講演会『 偉大なるお節介 〜 賢明な寛容 〜』 クリニックでも、『 がん哲学外来・カフェ』が開設される予感がする。  国立障害者リハビリテーションセンター の 教育・訓練担当部門である「 国立障害者リハビリテーション学院」での、「病理学総論」の授業の機会が与えられた。 多数の質問があり、真摯な 学生の姿には、大いに感動した。 今回、 3人の学生の『 樋野動物園』入所も決定した。 希望により 名称は、「 マウンテンゴリラ」、「レッサーパンダ」、「アパトサウル」 とのことである。 卒業後は、 『 「人間的な責任」で 手をさしのべる(温かい人間としての関係)』 & 『個性を引き出す「種を蒔く人」』に なられることであろう!   「行いの美しい人( a person who does handsome )」、「ニューモアに溢れ、心優しく、俯瞰的な大局観ある人物」の「実例と実行」である。 『「冗談を実現する胆力」〜  sense of humor  〜』の勧め は、 「教育」の原点では なかろうか!  先週の「がん哲学外来メデイカルカフェ in 世田谷区深沢 オープン記念講演」の新聞記事が送られてきた(下記)。スタッフの熱意には、感服した。