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第19回 新渡戸稲造の姿勢 〜 相手を思いやる心 & 慈愛の心 〜

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いよいよ、2018年の幕開けである。2017年の年末は、複数の忘年会に参加する機会が与えられた。筆者の「病理・腫瘍学 教室」の忘年会(御茶ノ水ソラシティの店に於いて)も、多数の参加者があり、会場は満席で大いに盛り上がった。

紙面1ページの福井新聞記事『福井県済生会病院 集学的がん診療センター がん教育 特別授業「青少年のためのがんセミナー:がんって何? 命の尊さ、人を支えることとは?」』が送られて来た。筆者の講演記事『“がん”も単なる個性〜患者さんに寄り添い、対話を〜』も掲載されていた(2017年12月24日付き)。

山梨英和中学校・高等学校校長を務められた先生から、1929年 山梨(甲府)英和女学校 創立40周年記念会での、新渡戸稲造の講演『和を以って貴となす』の記事(1930年5月25日刊 山梨英和女学校の『同窓会誌』)が、送られてきた。また、山梨英和学院 1989年5月27日 発行の『山梨英和100年』のコピー(写真)も送られてきた。新渡戸稲造と『NHK「花子とアン」で知られる「山梨英和女学校の英語教師であった村岡花子」』が写っている。日々、歴史の勉強である。

 第1回 Nitobe Inazo Symposium『新渡戸稲造 シンポジウム記念誌』を、現在の新渡戸記念 中野総合病院の理事長 / 病院長である入江徹也先生が、持参されて来られた。筆者の講演『新渡戸稲造の先見性 〜 馬を下りて花を見る医療 〜』も掲載されていた。『当院は1932年 新渡戸稲造博士(初代組合長)・賀川豊彦氏らにより、「東京医療利用組合」として創立されました。その設立は全ての人々が十分な、かつ高度の医療を安心して受けられる医療機関の提供を目指すものでした。この組合運動は後の国民皆保険制度に繫がる活動として、現在の医療制度制定に多大の影響を与えたと考えられています。博士はその生涯を通じ「相手を思いやる心」、「弱者に対する慈愛の心」を持ち続け、常に「無私」の姿勢を貫いて誠実に生きました。』と理事長 / 病院長の挨拶で謳われている。

「がん哲学外来映画製作委員会のホームページができました!」との連絡があった(https://gantetsueiga2018.amebaownd.com/)。2018年の夢である。


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第18回 『人生想い出創り』の実践の場 〜「密度効果」〜

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筆者の主催する『早稲田オープンカレッジ:がんと生きる哲学 〜 医師との対話を通して「がん」と生きる方法を考える 〜』の第5回同窓会(2015年にスタート)が受講者によって企画され出席した(御茶ノ水に於いて)。参加者が多く、会場は、「密度効果」として、大いに話が盛り上がった。企画者の熱意と温かい配慮には、感動した。まさに、『人生想い出創り』の実践の場でもある。

 福島県立医大の『ピアサポートサロンひかり』(臨床腫瘍センター・がん相談支援センターに於いて)に、参加した。福島県の「県北地区」、「県中地区」、「県南地区」、「相双・いわき地区」、「会津・奧会津地区」で、約10箇所で定期開催されている。大変誠実なユニークな試みで、まさに「福島県モデル」である。

 日本国の死因第一位の疾患である「がん」に対して、「手術療法、放射線療法、化学療法その他のがん医療に携わるがん専門医療人を養成する大学の取組」を支援する『文部科学省「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」』(大阪大学:主幹校、京都府立医科大学、奈良県立医科大学、兵庫県立大学、和歌山県立医科大学、大阪薬科大学、神戸薬科大学の関西7大学で構成されている)の、『地域・職種間連携を担うがん専門医療者養成「ゲノム世代高度がん専門医療人の養成」』での基調講演『医療者の2つの使命 〜 学者的な責任&人間的な責任 〜』の機会が与えられた(大坂大学中之島センターに於いて)。
 「患者交流会」では、複数の患者会『「市民のためのがん治療の会」、「胸腺腫・胸腺がん患者会ふたつば」、「大坂市立大学医学部附属病院がん患者サポートの会ぎんなん」』の代表、そのメンバー、さらに、「大坂母子医療センターの看護師」の、『自己紹介と体験談』を拝聴した。また、2006年の「がん対策基本法」設立、翌年 (2007年) の「がん対策推進基本計画」に尽力され、今は亡き 国会議員:山本孝史氏の奧様も参加されていた。『対話の在り方』、『対話学の推進』が、話題となり大変勉強になった。本当に、貴重な時となった。来年は、「明治維新」150周年で、NHK大河ドラマでは『西郷どん』とのことである。まさに、『医療維新 〜 医療の型を越える 〜』の歴史的到来でもあろう。


第17回 人柄の優しさと品格 〜 日頃の職場の疲れを癒やす 〜

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シンポジウム「少女ハイジに学ぶ自己形成」に、前回出演した皆様と一緒に、今回は、『平成29年度日本民間放送連盟賞特別表彰部門「放送と公共性」優秀賞受賞「患者からの“いのち”のメッセージの発信」“患者が主役”の企画理念と実績が評価される』と、謳われている「受賞パーテイー&特別番組」に、ラジオNIKKEIのスタジオに赴いた。ケーキを食べながらの楽しい一時であった。
大人のラヂオ | ラジオNIKKEIwww.radionikkei.jp/otona/ に、出演した。第4週目の番組後半は、「樋野興夫のがん哲学学校」のコーナーが、放送されている。ラジオNIKKEIの番組「日曜患者学校」(http://www.radionikkei.jp/inochi/)のコンセプトを引き継ぎ、『がん患者、及び、がん患者を支える人々、医療従事者が集い、「がん哲学学校」と題し、お互いが語りあい、学びあう場として放送しております。』と紹介されている。前回、『樋野先生 本日のヤフーニュースです。がん哲学外来が出ています。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171204-00005100-bunshun-life』(文春オンライン;3回連載)』と連絡を頂いたが、今回、2回目が掲載される。 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171211-00005101-bunshun-life&p=2
  『ながれやま・がん哲学外来カフェ1周年記念講演会〜あなたはそこにいるだけで価値のある存在〜』(流山市生涯学習センターに於いて)で、講演『あなたはそこにいるだけで価値のある存在』の機会が与えられた。多数の参加者で、会場は大変盛り上がった。大いに感動した。「先生のお人柄の優しさ 幸せな時間でした。」、「樋野先生のお話にほっとして、日頃の職場の疲れも癒されました」、「樋野先生の品格が滲み出て、素晴らしいひと時を経験させて頂きました。」、「主治医との対話についても、樋野先生から教えていただいている対話学を活かしていけたらいいなあと思っています。『がんばりすぎない。悲しみすぎない』を読みつつ、前を向いて歩いて行きたいと思います。」、「『あなたは そこにいるだけで 価値ある存在』(KADOKAWA)、『がんばりすぎない …

第16回 「コミットする」〜「人生の役割・使命」への静思〜

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「がん哲学外来 聖橋プラムカフェ」(主催:東京医科歯科大学大学院 保健衛生学研究科・がんエンドオブライフケア看護学分野・『聖橋プラムカフェ』事務局、共催:三井住友海上火災保険株式会社)(ECOM 駿河台に於いて)開設記念 特別講演会で、筆者は、講演『がんを哲学する? in 御茶ノ水メディカルタウン』の機会が与えられた。『働き盛りでがんを体験された方(50代)とそのご家族の語り』、『大学院生によるウクレレ演奏』(「ふるさと」、「糸」、「ジングルベル」)もあり、大変、有意義な、充実した一時であった。教授・大学院生の真摯な態度には、大いに感激した。今後も定期開催されるとのことである。

   嬬恋村立東部小学校の5年生、6年生を対象に、平成29年度 第5回学校保健委員会主催「がん教育講演会」に招待され、講演『がん教育〜あなたはそこに居るだけで価値ある存在〜』をする機会が与えられた。ご父兄も参観されていた。生徒の無邪気な眼差しには、感動した。校長先生との、有意義な、会談の時も与えられた。講演後、万座温泉に向い、『日進館』のロビーのフロアショーで、講演『がん哲学〜頑張りすぎない、悲しみ過ぎない〜』の機会があたえられた。音楽・歌もあり、雪の積もる万座温泉に一泊し、大いに心が癒やされた。

   来年、3月7日、万座温泉『日進館』で、開催予定の生誕シンポジウム『オリジン オブ ファイヤーで = Origin of fire』 で、『ミュージカル〜「人生ピンチヒッター 〜空っぽの器〜」を、企画されている東京のスタッフ4人(大弥、森、角田、岩崎)も会場の見学に来られていた。一緒に、夕食をしながら、楽しい時を過ごした。今回は、「コミットする」意味を、改めて痛感した。『わたしはぶどうの木で、あなたがたは枝です。』(ヨハネ福音書15章5節)を彷彿した。まさに「人生の役割・使命」への静思でもある。本当に、日々勉強である。

   メール『樋野先生 本日のヤフーニュースです。がん哲学外来が出ています。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171204-00005100-bunshun-life』(文春オンライン 、3回連載) を頂いた。まさに、個性を引き出す『あなたの知らない大きな隠されている事を、あなたに示す』(エレミヤ書33章3節)である。




第15回  人生は階段を登る如く〜人生の岐路に直面する時の出会い〜

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筆者は、北京大学腫瘍病院で、拙著『がん哲学外来で処方箋』の中国語訳出版記念講演会(簡略体;顔燕訳、北京大学出版社主催)に招待された。昼すぎ北京空港に到着し、講演に先だって、北京大学腫瘍病院の見学、懇親会、夕食の時を持った。大変、楽しい、充実した時であった。唐麗麗教授(北京大学腫瘍病院)と他の2人の医師(北京協和病院・北京協和医学院)の推薦文も頂いた。
講演会は、唐麗麗教授の司会・挨拶に始まり、来賓の教授の祝辞、北京大学出版社からの説明があり、筆者は、『がん哲学&がん哲学外来』のテーマで講演した。「1」がんと共存する時代へ 2」がん哲学及びがん哲学外来の創立・展開」について、日本語で、話した。顔燕 様が、素晴らしい、純度の高い同時通訳をされた。筆者の講演の後、王一方教授(北京大学医学部)が、『がん哲学&がん哲学外来』の由来について講演をして頂いた。『筆者の人生の出会い:「内村鑑三・新渡戸稲造・南原繁・矢内原忠雄・吉田富三」』についても詳しく、丁寧に、話された。大いに、感動した。講演は、中国全土に、ネットで、同時放映されたようである。北京大学腫瘍病院が作成された広報文章もネットでされたとの連絡を頂いた。驚きである。人生の不思議な出会いは人知を大いに越えている。 (http://mp.weixin.qq.com/s/Aym9_b4Fb017H4kBIZyy_Q
『がん哲学』(to be 出版)、『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』(幻冬舎)、『病気は人生の夏休み』(幻冬舎)の中国語訳に続いて、これで4冊目である。拙著が『日中の懸け橋』に、少しでもなれば望外の喜びである。
筆者は、羽田国際空港<−−>北京空港の飛行機の中で、『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウオー){War for the Planet of the Apes}、『ファミリー・マン ある父の決断』{A Family Man}、『僕のワンダフル・ライフ』{A Dog’s Purpose}を鑑賞した。まさに、「勇気と胆力」「人生の岐路に直面する時の心得と愛」、「ニューモアと涙と笑い」の、大いなる学びの時であった。筆者にとって、今回の北京の旅は生涯の忘れ得ぬ想い出ともなろう。人生は階段を登る如くである。