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第148回 新渡戸稲造 国際連盟事務次長 就任100周年→「読書の重要性」の再認識

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 今週『われ21世紀の新渡戸とならん』(イーグレープ2003年、新訂版 2018年)を発行された 穂森宏之 氏が面談に来られた。 2020年に新刊『聖書と癌』を出版されたいとのことである。 思えば、癌研時代の筆者にとって、『われ21世紀の新渡戸とならん』は、最初の本である。  当時、大胆なタイトルには、 圧倒されたものである。 そして、その年、順天堂大学に招かれた。今度は、イ ーグレープ出版編集委員会の編集顧問も依頼された。本当に人生不思議である。  急遽、アメリカの翻訳専門職大学の副学長から面談の依頼が入った。筆者の本の英語訳製作の打ち合わせのようである。アメリカのスタンフォード大学の方からの紹介である。 既刊本の外国語訳としては、既に下記がある。   『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』 (幻冬舎 2015年) 中国語版(繁字体、簡略体)、 韓国語版  『病気は人生の夏休み』(幻冬舎 2016年) 韓国語版 『いい人生は、最期の5年で決まる』(SB新書 2017年) ベトナム語版 『がん哲学』(to be 2007年) 英語版、中国語版(繁字体、簡略体) 『われ21世紀の新渡戸とならん』(新訂版 2018年)英語版          今年は、新渡戸稲造(1862-1933)国際連盟事務次長 就任100周年である。英語版が実現されれば 歴史的快挙となろう! 新島襄(1843-1890)没130周年、内村鑑三(1861-1930) 没90周年、新渡戸稲造 著『武士道』(英語版 120周年)でもある。 コロナで自粛の時「読書の重要性」の再認識ともなった。

第147回 「愛は近きより」 → 実践を導き出す

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 コロナショックの日々 である。「立ち返って落ち着いていれば あなたがたは救われ 静かにして信頼すれば あなたがたは力を得る」(イザヤ30章15節)が蘇った。   野 澤和之  監督から、映画『 がんと生きる言葉の処方箋 』 You Tube  シリーズ  第14 回が届いた   https://youtu.be/j8elSTrxHj0  。 今回は、『 ゴリラ ( 目白がん哲学外来カフェ )代表   森尚子   氏』の主演とのことである。「 ゴリラ も、声ぐらいは   可愛くしないとです。   ピンクのドレスで、かばちゃんと   読書、日々勉強ですね。 」と   大変ユーモア溢れるメールを頂いた。   「 森夫妻モチーフのゴリラ と   かばちゃんの編みぐるみ 、可愛いですね。   コロナ禍は、趣味に没頭できる時でもありますね。 私は不器用で   裁縫などは出来ませんが、食べるのが好きなので   毎日の料理作りを楽しんでます。毎晩、ナマケモノ (夫)が   喜んで食べてくれます 。  先日の買い物途中で見付けた   名前の分からない可愛い花です 」 と  角田万木  氏から   心温まるメールを頂いた。  『 がん哲学外来メディカルカフェ   シャチホコ記念 』 代表 彦田かな子  氏 の友人である 三重県在住の 笠島由紀  氏からは 「 樋野先生 こんにちは。先生の言葉の処方箋 描いてみました。 」が送られてきた。 「良きサマリア人のたとえ」(ルカの福音書10章 25 〜 37 節 ) 、「愛は近きより (Charity begins at home) 」の実践であろう。 「理論なき実践は無意味であり、また実践を導き出さない理論は空虚である」(南原繁)が思い出された。 

第146回 『気が弱ければ 事は成らぬ』 → 『気が強ければ、事は成る』

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 コロナショックで、自粛が続いている。 まさに、「人生いばらの道 されど宴会」の学びの日々でもある! 『東久留米がん哲学外来・カフェ』スタッフの小林真弓 氏から、『東久留米がん哲学外来 in メデイカルカフェ』HP創刊号への メッセージを依頼された。 筆者は、2008年1月 順天堂大学の病院の診察室で、無料の『がん哲学外来』を始め、その年の秋に『東久留米がん哲学外来・カフェ』を インターナショナル スクール(CAJ)で 開始する機会が与えられた。 思えば、『東久留米がん哲学外来・カフェ』開始(2008年)の前年2007年から、同じ場所で、新渡戸稲造 著『武士道』、内村鑑三 著『代表的日本人』の読書会を始めた。 読書会も継続している。「良書を読み、有益な話を聞き、心の蔵を豊かにする」(新渡戸稲造)実践である。 『行動への 意識の根源と 原動力をもち、「走るべき行程」と「見据える勇気」』。 すべての始まりは「人材」である。 継続は、人間としての 尊い行為である! 2020年は、「新渡戸稲造 国際連盟事務次長 就任100周年」、「内村鑑三 没90周年」、新渡戸稲造 著『武士道』出版120周年 でもある。  『がん哲学外来メディカルカフェ シャチホコ記念』代表 & 『空っぽの器友の会』会長 彦田かな子 氏、『ゴリラ(目白がん哲学外来カフェ)代表 森尚子 氏、『パンダ(松本がん哲学外来カフェ)代表 &「心に咲く花 会」会長 で、格調高い ブログ 「一億本の向日葵」 を連載』されている 齋藤智恵美 氏 の 「永遠の美少女 = 三姉妹」の 『生き方を学ぶ エピソード』が 記載される新刊が、今夏 出版予定とのことである。『「樋野動物園」のテーマソング』作製も 急浮上しているようである。『手のひらを太陽に』的な唄が、作詞、作曲 される予感がする。『「向日葵」と「パンダ」の特徴と相互作用』は、「向日葵は 明るさと喜びを与え、 パンダは 愛でる気持ちと 笑顔を引き出す存在! 相互作用は・・・自分 内側 外側からの 働きかけ!」 とのことである。『気が弱ければ 事は成らぬ』(新渡戸稲造)から、『気が強ければ、事は成る』(三姉妹)の 心得であろう。 乞うご期待である。 タイミング良く、石川県の看護師(コミュニティスペース ややのいえ)榊原千秋 氏から、『新渡戸稲造の言葉の処

第145回 自己の存在理由 〜 隠されていたものに気づく 〜

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 コロナショックの日々で、wife と 散策の時 が 生まれた!    筆者の近隣の落合川→  黒目川の散歩コースである。 今回は、カモの親子の慎ましい姿には、心が慰められた。  「人間万事塞翁が馬」を彷彿させる。   いままで、隠されていたものに気づく   のであろうか! まさに、「自己認識 → 自己の存在理由 → 自覚 → 目標」の再認識である。「達人は   順境も逆境も 同じものと考えーー」(新渡戸稲造)、「しっかりと   立ちなさい。腰には 真理の帯を締め、胸には 正義の胸当てを着け、足には 平和の福音を備えを はきなさい。―― 悪い者が放つ火矢を、みな消すことができます。」(エペソ6章1 4 〜1 6 節)が鮮明に蘇ってきた。「使命・役割」の自覚であろう。  群馬 県邑楽町の『ひ だまりカフェ   in  おうら』 代表の 松崎 淑子 氏から   一枚の写真が 送られてきた。 『今朝の 散歩で、なかな か  出逢うことの出来なかった、四つ葉のクローバーちゃんに   出逢うことが   できました。それも、たくさんの…    コロ ナの影響で   先が 見えず   不安な日々が   続いていたので「希望の光」のように思えました。  』とのメーセージが 寄せられた。大いに感激した。   また、 側の椅子に座って、真摯に読書するの姿にも、感動した。   コロナショックで、自粛の生活では、一人で静かに   読書の時間が増えるであろう。   この写真を 今週、コロナショックの時代の 学生のビデオ講義収録に   使用する予定である。 筆者は、浪人生活の1 9 歳からの、「内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄」の 読書遍歴が、6 6 歳の今に 繋がっている。  いろいろな境遇の   人生の不思議さである。   近日中には『 ゴリラ ( 目白がん哲学外来カフェ  代表) ・パンダ ( 松本がん哲学 外来 カフェ   代表)  から   生き方を学ぶ』 の文章が届く予感がする。 今夏   出版予定の新刊に 紹介出来れば 最高である。

第144回 「国を医する名手」 〜 「考え深げな黙想 と 真摯な魂 と 輝く目」〜

 コロナショックの蔓延化の日々である。  今朝、下記のメールが届 いた。 『 今は病気が   あってもなくても、どなたにとっても、ある意味「人生の夏休み」なのかなと思っています。 』。  『病気は人生の夏休み』(幻冬舎)の 「 8 3 の言葉の処方箋」は、コロナショックの時に有効のようで ある。 また、 「 樋野先生の   がん哲学は   時代の必然だと思いました。 」 と の 温かい 言葉を頂いた。 映画『 がんと生きる言葉の処方箋 』の  野澤和之  監督からは、「 コロナ感染の終息が見えない中、 ――  この状況下、今できることは   ないかと思い、出演者、関係者からの「言葉の処方箋」を伺うことにしました。   ZOOMというWEB会議システムを使い、自宅から参加の対談をYouTubeで公開いたします。「がんと生きる言葉の処方箋」応援チャンネルをYouTubeのお気に入り動画としてチャンネル登録しますと、動画を探すことなく視聴できます。 」のメールを頂いた。 言葉の処方箋 (第一弾 10話) <第1回>    私たちの言葉の言葉の処方箋 ( https://youtu.be/P3mxO1-P1Sk ) <第2回>    齋藤智恵美さんからの言葉の処方箋 ( https://youtu.be/6KJityDfUWE )  <第3回>    齋藤智恵美さんからの言葉の処方箋 ( https://youtu.be/HEqMATESV_A ) <第4回>    中村航大君からの言葉の処方箋 ( https://youtu.be/oV2k07_KpnM ) <第5回>    勝俣清三からの言葉の処方箋( https://youtu.be/kplPFAjUqsA ) <第6回>    彦田かな子さんからの言葉の処方箋( https://youtu.be/4AQj-MBKS2U ) <第7回>    彦田栄和君からの言葉の処方箋( https://youtu.be/-ec4MhMYiVE ) <第8回>    石塚眞一さんからの言葉の処方箋( https://youtu.be/7PdhTqmMUhY ) <第9回>    宗本義則先生からの言葉の処方箋( https://youtu.be/hzuHkZcB8j8 ) <第10

第143回 「Union is Power」(協調・協力こそが力なり) 〜 現代社会に生きる「叡智」〜

 コロナショックの蔓延化の日々である。 「泣くのに時があり、ほほえむのに時がある。 嘆くのに時があり、踊るのに時がある」の厳しい現実である。   今は、まさに「泣く時、嘆く時」で あろう。   87 年前の 1933 年 3 月 3 日に   三陸で地震の大災害があったと記されている。   その時、   新渡戸稲造( 1862-1933 )は   被災地   宮古市等沿岸部を   視察したとのことである。   その惨状を   目の当たりにした   新渡戸稲造は「 Union is Power 」(協調・協力こそが力なり)と   当時の青年に語ったと言われている。 まさに、今にも生きる言葉である。   時代の波は   寄せては返すが「人の心と   歴史を見抜く   人格の力出でよ!」。 まさに、「 今、ふたたび 新渡戸稲造   ! 」の時で   なかろうか!  2020 年は、新渡戸稲造 国際連盟事務次長 就任(1 920 年)1 00 年周年である。  新渡戸稲造 は 、台湾総督府に招聘されて 台湾に渡り、農業の専門家として サトウキビの普及、改良、糖業確立へと導く。 また、東大教授と第一高等学校校長の兼任、東京女子大学学長などを歴任した。 そして第一次世界大戦後、国際連盟設立に際して、初代事務次長に選任され、世界平和、国際協調のために 力を尽くしている。   世界中の叡智を集めて設立した「知的協力委員会」(1 922 年)には 哲学者のベルグソンや物理学者のアインシュタイン、キュリー夫人らが委員として参加し、 各国の利害調整に あった 。  この「知的協力委員会」の後身がユネスコである。 『 新渡戸稲造   生誕 1 50周記念事業「 2 1世紀の知的協力委員会」 』が  設立 された(2 012 年)。筆者は、 議長 とのことである。  思えば、癌研時代、今は亡き   原田明夫 検事総長と、2000年『新渡戸稲造   武士道100周年記念シンポ』、 『新渡戸稲造 生誕140年』(2002 年) 、『 新渡戸稲造 没後70年』 (2003年)を、 企画する機会 が 与えられた。  順天堂大学に就任して、 2004年に、国連大学で『新渡戸稲造   5000円札さようならシンポ』を開催したのが  走馬灯のように駆け巡ってくる。 2 020 年 「 新渡戸稲造