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第328回 『時代は流れ 社会は変化する』 〜 個性と多様性をつなぐ 〜

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 2023年6月25日、アメリカ(シアトル)から猛暑の東京に帰国した。 今回は、『人生の良き想い出となるシアトルの旅』であった。 翌26日は、新渡戸稲造記念センターから 恵泉女学園での理事会に向かった。『学園のアピール』の言葉が大変印象に残った。 筆者は、若き日にクオーター主義(1/4主義)『100人中1人が提案すると25人が賛成し、50人は3年後理解し、25人は、いつ経ってもわからない ことを企画せよ!』を学んだものである。  河井道(1877–1953)は、1887年スミス女学校(現在:北星学園 女子中学高等学校、北海道札幌市)に入学し、当時札幌農学校で教えていた新渡戸稲造(1862-1933)と邂逅する。 1896年上京し、津田梅子(1864―1929; 女子英學塾 創立者)に学ぶ。 1898年 新渡戸稲造 夫妻に伴わ(つれら)れて渡米し、 ブリンマー大学に入学する。 帰国後1929年 恵泉女学園を創立した。『時代は流れ 社会は変化する』&『1929年と2023年の社会の時代的変化の検証の大切さ』を痛感する日々である。まさに、『昔の命題は、今日の命題であり、将来のそれでもある。』の復学である。  ICU(国際基督教大学)で、今秋シンポジウムが企画されるとのことで、筆者は、講演『真の国際人:個性と多様性をつなぐ対話に向けて』を依頼された。 まさに新渡戸稲造の心得である。【一般教養でなく、『高度な専門知識と 幅広い教養を 兼ね備えている人物』のことであり、『視野狭窄にならず、複眼の思考を持ち、教養を深め、時代を読む「具眼の士」の種蒔き 』&『目的は高い理想に置き、それに到達する道は臨機応変に取るべし』&『最も必要なことは、常に志を忘れないよう心にかけて記憶することである』】(新渡戸稲造)の時代的要請を実感する日々である。  『自分のオリジナルで流行を作れ!』。 まさにシアトルの『レーニア山』&『スノコルミー滝』の姿勢ではなかろうか!【『表面的なhappy vs 内から湧き出るjoy の違いの考察』 & 『世の流行り廃りに一喜一憂せず、あくせくしない態度』】の学びの日々である。

第327回 『シアトルの旅』 〜 複眼の思考を持ち、臨機応変に 〜

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  2023年6月19日、東京女子大学での理事会に出席した。 今回は、『リベラル アーツ(liberal arts) 』が話題になった。 筆者には、【一般教養でなく、『高度な専門知識と 幅広い教養を 兼ね備えている人物』のことであり、『視野狭窄にならず、複眼の思考を持ち、教養を深め、時代を読む「具眼の士」の種蒔き 』】の時代的要請を痛感する日々である。 まさに、【「目的は高い理想に置き、それに到達する道は臨機応変に取るべし」&「最も必要なことは、常に志を忘れないよう心にかけて記憶することである」】(新渡戸稲造:1862-1933)が、鮮明に蘇って来た。 日々復学である。  【賢明なる配慮 〜 『真の国際人』 〜』の人材育成】の時代的到来であろう! 東京女子大学初代学長:新渡戸稲造の 『真の国際人』の原点回帰である。 今年(2023年)の10月13日、ICUでシンポジウムが企画されるようである。  翌6月20日、wifeとアメリカ(シアトル)に向かった。 飛行機の中で、『ライオンキング』&『The Quiet Girl』&『Beethoven』の映画を見た。 特に『The Quiet Girl』は、長旅の飛行機の『シアトルの旅』の良き思い出となった。 シアトルは、東京よりも気温は約10度は低かった。 シアトル空港に娘のhusbandが迎えに来てくれた。 ミシガン在住の娘も 子供を連れてシアトルに訪問していた。 2019年以来の、孫5人との久しぶりの対面となった。  筆者は、1984年アメリカのニューヨークのアインシュタイン医科大学肝臓研究センター、さらに1989年アメリカのフィラデルフィアのフォクスチェース癌センター『遺伝性癌の父: Alfred George Knudson, Jr.(1922-2016)』の下に留学した。 ミシガン在住の娘は、その時、フィラデルフィアで生まれた。  翌朝、涼しいシアトルの宿泊の家の周りを散策した。 想えば、新渡戸稲造は90年前の1933 年1月13日に、シアトルのワシントン大学(University of Washington)で講演していることが、鮮明に思い出された。 今回の『シアトルの旅』で、ワシントン大学を眺める。 宿泊中のMercer islandにて

第326回 進むべき方向 〜 賢くなる 〜

 2023年6月16日 筆者は、名誉理事長を務める第29回日本遺伝性腫瘍学会の2023年度定時社員総会(評議員会)にZoom参加した。 想えば、筆者は、霞富士雄先生と第4回の会長(1998年6月27-28日;東京大学山上会館)を務めた。  そして、筆者は、本学会の第2代理事長(初代:宇都宮譲二先生、第2代:樋野興夫、第3代:富田尚裕先生、第4代:石田秀行先生)を任ぜられた。  石田秀行 現理事長(埼玉医科大学総合医療センター 消化管・一般外科/ゲノム診療科 教授)は、 【本学会は1990年に発足した遺伝性大腸癌の研究グループに端を発し、日本家族性腫瘍研究会(1994年~)、日本家族性腫瘍学会(2005年~、2016年法人化)を経て2019年より『一般社団法人 日本遺伝性腫瘍学会』として、新たなスタートを切っています。 本学会の活動の主な目的は、あらゆる遺伝性腫瘍・関連疾患に関する診療・教育・研究に貢献することです。 遺伝性腫瘍とその関連疾患に焦点を絞り、臨床医、基礎研究者、看護師、遺伝カウンセラー等のメディカルスタッフが一堂に会し、緊密に連携しながら学術活動を行う学会は 世界的にみてもきわめて少なく、わが国では 本学会が唯一の存在です。―― 正会員数も年々飛躍的に増加して現在1500名を超え、近い将来2000名に達することが予想されます。また,機関誌『遺伝性腫瘍』の投稿数も飛躍的に増加し,2021年度から年間4回の発刊となる予定です。】と紹介されている。 時代の流れを感じ、大いに感動した。  筆者は、アメリカの『遺伝性癌の父: Alfred George Knudson, Jr.(1922-2016)』の下に留学した。『病気であっても病人ではない!』&『病気は個性である』&『遺伝病も単なる個性である』を学んだものである。 筆者の『遺伝性腫瘍学の原点』である。 6月18日は2007年から毎月継続している読書会で、今回は『武士道』(新渡戸稲造著)の第15章である。『仲間の間に ただ一人の賢者があればよい、しからば すべてが賢くなる。それほど伝染は速かである』の復習となろう! まさに『人類の進むべき方向の歴史学』であろう!

第325回 ユーモア(you more)溢れる 〜 宇宙から地球上の動物を眺める 〜

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 2023年6月10日『早稲田大学エクステンションセンター中野校』での講座【『ジャンル 人間の探求『がんと生きる哲学 〜 医師との対話を通して『がん』と生きる方法を考える〜』】に赴いた。 テキスト『がん細胞から学んだ生き方』(へるす出版)の『第6章「がん教育」はなぜ必要か?』を音読しながら進めた。 講座後は 『中野四季の森公園』で『春風のようなゴリラ(森尚子氏)』、『食いしん坊のコツメカワウソ(戸田裕子氏)』、『温泉大好きカピパラ(光田美津子氏)』と昼食しながら『樋野動物園』2号製本の話で大いに盛り上がった。 表紙は『宇宙から地球上の動物を眺める園長(筆者)の姿』とのことである。 皆様の『ユーモア(you more)溢れる、冗談を本気でする胆力』には、大いに感服した。 『格調高い品性のある中野の写真』も送られて来た。 まさに大爆笑である。  その後、羽田空港に向かった。 6月11日 愛媛県の『八幡浜市文化活動センター』での【第73回講座『伊予塾』(主催:ふるさと大学『伊予塾』実行委員会、愛媛新聞社 共催:大岡記念財団)】で、講演【『がん哲学外来』 〜 がんの悩み受け止めます 〜】を十亀真一氏(愛媛新聞社)から依頼された。 松山空港に到着し、 松山市のホテルで一泊した。 ホテルのテレビで たまたま偶然、五木ひろしの『夜明けのブルース』を拝聴した。 歌詞に『ここは松山 二番町の店』があった。 早朝、大街道商店街のアーケードに入り、二番町通りを散策した。  当日午前中、JR松山駅から電車で八幡浜駅に到着した。 講演会は、多数の参加者と、多くの質問もあり、大変有意義な充実した時であった。 新聞記者も複数、参加されていた。 講演の模様は【後日 『新聞掲載』、『ケーブルテレビで収録し放送』】とのことである。 終了後 参加されていた川之江町の広瀬満和牧師が車を運転され松山空港まで送って頂いた。 10月29日 『川之江ふれあい交流センター』で、講演会を企画されるようである。 愛媛県出身の矢内原忠雄(1893-1961)で大いに話が盛り上がった。 何故、筆者は、内村鑑三(1861-1930)、新渡戸稲造(1862-1933)、南原繁(1889-1974)、 矢内原忠雄の全集を19歳の時から読むようになったのかを、さりげなく語った。 今年は、『新渡戸稲造没90周年』&『矢内原忠

第324回 『丁寧な大局観』&『厳粛な訓練』 〜 『教育理念の原点回帰』 〜

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 2023年6月5日早朝 アメリカ在住の娘からMt.Rainier(レーニア山)の写真が送られて来た。Mt.Rainier は、『アメリカ西海岸の北部ワシントン州にあり、標高4,392m』とのことである。大いに心が癒された。  午後は、筆者が理事長を務める恵泉女学園での『牧師・教会関係者との懇談会』に赴いた。今年は、創設者 河井道(1877年7月29日-1953年2月11日)没70周年である。 河井道を教育した新渡戸稲造(1862年9月1日-1933年10月15日)の没90周年でもある。 今秋に『新渡戸稲造 没90周年 & 河井道 没70周年』記念市民公開シンポジウム『新渡戸稲造 & 河井道の教育理念の原点回帰』が、企画されたら歴史的大事業となろう! 中野教会の河村冴牧師も出席されており、2016年の【『こころに みことばの処方箋』(2015年 いのちのことば社 出版)で『2016年 おふぃす・ふじかけ賞』の授賞式で中野教会を訪問したのが 今回 鮮明に想い出された。  『こころに みことばの処方箋』の5刷の『おわりに』には【アメリカ在住の娘のエッセイ『The Restitution of Pathology ~ The Real Professional~(病理学の復権~本物のプロフェッショナル)の掲載誌が送られてきました。(A true philosopher adheres to knowledge, truth, the nature and meaning of life by encompassing both a macro and micro perspective.- as a true philosopher, much like my father.(真の哲学者は、マクロとミクロの両方の視点をもち、知識や真実、自然や人生の意味を問う。私の父は、そのような真の哲学者である。) ―― 病理学者とは『森を見て木の皮まで』診る者であり、マクロからミクロまでの手順を踏んだ『丁寧な大局観』を獲得する『厳粛な訓練』の実践者でもあろうと思います。『自分の人生に潔く専念する』とは何かを、深く静思する日々です。―― 大切なのは、最後までどう生きるかです。何を残すかです。夕暮れ時に、光がある。終わりに輝きがある。人生不思議ですね。】と記述されている。

第323回 本気で実現する胆力 〜 真の国際人 〜

 2023年5月31日、順天堂大学保健医療学部 診療放射線学科の2年生の『病理学概論』(13:10~14:40)と『がん医療科学』(14:50~16:20)の講義を担当した。『病理学概論』では、教科書『カラーで学べる病理学』を用いて、【第5章『炎症』】を音読しながら進めた。『がん医療科学』では、筆者の『がん細胞から、学んだ生き方 〜 「ほっとけ 気にするな」のがん哲学』の第4章の【『がん哲学』での『言葉の処方箋』】を音読しながら進めた。 貴重な時となった。  その後、東久留米市のジョナサンで、ブログ『楕円形の心』を編集担当して頂いている樫本氏と夕食の時を持ち、ブログを精選して製本する打ち合わせを行った。 タイトルは『教養を深め、時代を読む 〜 楕円形の心〜』(to be 出版)である。まさに【『われ21世紀の新渡戸とならん』出版(2003年)20周年記念】である。 『本気で実現する胆力』には、ただただ感服である。  6月1日 新渡戸稲造記念センターからルーテル学院大学の『現代生命科学1』の授業(2コマ13:20〜15:00, 15:10〜16:50)に赴いた。 授業の前 ルーテル学院大学に隣接するICU(国際基督教大学)の『教育社会学・国際教育開発』の西村幹子教授(教育学・言語教育デパートメント長)とルーテル学院大学の食堂で、面談の時を持った。 西村幹子先生とは、先日(5月18日)の東京女子大学の理事会で隣席で最初に対面する機会が与えられた。 年内にICU創立70周年記念市民公開シンポジウム『真の国際人 〜 個性と多様性〜』が企画される予感がする。 早速、西村幹子先生から【新渡戸の名言を探していたら、以下が出てきました。 人間は国家より大きい。 人間は自分の内に、この世の国や、国家の一切の主張を超越するものを待っている。 人間の無限の魂を、国家の限られた枠組の中に閉じ込めることはできない。 】との心温まるメールを頂いた。 大いに感動した。