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第543回 『読書する習慣』 〜 人生の大切な、良き宝 〜

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  2026年4月13日 筆者は、南原繁研究会代表として、南原繁研究会幹事会に参加する。 筆者は、2004年にスタートした南原繁研究会【初代代表、鴨下重彦(1934-2011) 先生(東京大学名誉教授、国立国際医療センター名誉総長)、第2代代表、加藤節 先生(成蹊大学名誉教授)】の3代目の代表を 2019年『南原繁(1889-1974)生誕130周年』を祝し、仰せつかった。  筆者は、19歳の京都での浪人時代に、東京大学法学部の学生時代に南原繁に学ばれた人物から、南原繁との 間接的な出会いが与えられ。 南原繁の風貌、人となりを直接うかがうことが出来た。 『1人で 部屋で 静かに1時間 読書する習慣をつけよ!』と教わった。 そして、『内村鑑三(1861-1930)& 新渡戸稲造(1862-1933)& 矢内原忠雄(1893-1961)』へとも導かれた。 筆者の読書遍歴は【内村鑑三・新渡戸稲造・南原繁・矢内原忠雄】であった。  また、南原繁が東大総長時代に医学部の学生であった、 癌研時代の病理学の恩師の菅野晴夫先生(1925-2016)からは、【南原繁は『高度な専門知識と幅広い教養』を兼ね備え『視野狭窄にならず、複眼の思考を持ち、教養を深め、時代を読む
具眼の士』と学んだ。【『教養ある人間とは、自分のあらゆる行動に 普遍性の烙印を押すことであり、自己の特殊性を放棄して 普遍的な原則に従って行為する人間のことである』&『それは人間の直接的な衝動や熱情によって行動する代りに、つねに理論的な態度をとるように訓練されることである。』(南原繁著作集第三巻)& 『時代を動かすリーダーの清々しい胆力』としての『人間の知恵と洞察とともに、自由にして勇気ある行動』(南原繁著の『新渡戸稲造先生』より)】という文章が鮮明に思い出される。 『練られた品性と綽々たる余裕』は『教育の真髄』であり『ビジョン』は人知・思いを超えて進展することを痛感する日々である。  南原繁は『国民の理想とビジョンをつくり出すのは、根本において教育と学問のほかにはない』とも書いている。【私たちの出会うことがらには、出来ることと できないことがあるが、出来ることは 頼まれれば こばむものではない、いやとは言わない】が『役割•使命』であろう! 【それぞれ違う個性を持ったものとして造られている=『個性...

第542回 『自由で革新的な精神』 〜 気軽に楽しめる 〜

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 2026年4月9日 都内在住の従姉妹(父の妹のお子様)の紹介で、wifeと『空海AVANTGARDE展』(新宿ヒルトンホテル地下1階のヒルトピア・アートスクエアで展覧会に於いて)に赴く。  【日本書道史の最高峰・弘法大師空海の『書』を起点に、34名の作家が それぞれの視点で創作に挑戦。 空海の書を表面的に写すのではなく、伝統と革新をあわせ持つ 空海の精神に学び、既成概念にとらわれない自由で 多彩な表現による『私の空海』を発表します。 また、同会場で『岡本光平展 空海曼荼羅 ~ 仏は細部に宿る ~』 も同時開催いたします。 みなさまのご来場をお待ちしております!】と紹介されている。  また、【1200年前の書が、こんなに自由でいいの? 『空海=お坊さん』というイメージが、きっと変わります。 本展は、日本書道史の最高峰といわれる空海の書をテーマに、35名の作家がそれぞれの解釈で表現した “現代アートとしての書” の展示です。  顔に見えるのに、よく見ると『空海』という文字で できている作品や、絵の具をドリップして書の躍動感を再現した作品など、思わず『これも書道なの?』と驚くような作品が並びます。 伝統をそのまま なぞるのではなく、空海の『自由で革新的な精神』にインスパイアされた、今の時代ならではの表現をぜひ体感してください。  同会場では、岡本光平による『空海曼荼羅 〜 仏は細部に宿る 〜』も同時開催。空海の世界をより深く楽しめます。 さらに、4月11(土)、12(日) は現代書家・岡本光平によるギャラリートークを開催(無料)。『空海ってどんな人?』『なぜこんなにすごいのか?』をわかりやすく解説します。 アートが好きな方も、書道に詳しくない方も、気軽に楽しめる展示です。 ふらっと立ち寄るだけでもOK。ぜひ新しい『空海』を見つけに来てください。】と謳われている。  筆者の実家は、浄土宗の檀家で、若き日、浄土宗の開祖 法然(1133-1212)に関する本、弟子の浄土真宗の宗祖 親鸞(1173-1263)の教えの『歎異抄』を熟読したものである。空海(真言宗: 774-835)、最澄(天台宗: 767-822)は、遣唐使として留学している。【空海は新約聖書、最澄は旧約聖書を日本に持ち帰った。また 聖徳太子(574-622)の『17条憲法』、親鸞の『歎異抄』には聖書的な...

第541回 【生命現象から人間社会を学ぶ】 〜 『学問、科学、文化、歴史』の勉強 〜

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 2026年4月4日【お茶の水メディカル・カフェ in お茶の水クリスチャン・センター(OCC)】に赴いた。 5組(6人)の個人面談の機会も与えられた。 初めての参加者、また埼玉県、神奈川県でも『がん哲学外来・カフェ』を立ち上げたい方も出席されていた。 改めて、『お茶の水(OCC)メディカル・カフェ』の存在意義を実感する時となった。  筆者は、『順天堂大学医学部 病理・腫瘍学教授』時代の 2012年5月26日にOCCでの第1回『お茶の水(OCC)メディカル・カフェ』の機会が与えられたものである。 コロナ時代は中止されていたが、今回は、147回目であった。 継続の大切さを痛感する。  人の体は一個の受精卵から出発し、その後 細胞分裂を繰り返し、『ヒトの細胞数は37兆個』と推定された論文が出されている。 細胞にはDNAがある。 一つの細胞の大きさは約20ミクロン。 細胞の核に中には染色体があり、染色体上には遺伝子がある (細胞分裂の際、遺伝子情報がコピーされる)。  遺伝子 = 一個のアミノ酸を構成するのは四つの塩基(a、t、g、c)の3つの配列。 人間には約2万〜3万個の遺伝子があると言われている。 人間の臓器・組織は約200種類で、世界の国・民族と、同じ数であろうか !?  【臓器・組織のいたわりは、世界平和の学び】となろう! 小さな細胞の中にあるDNAの長さを計算すると約2mで 一人当たりのDNAの長さは1200億キロであろうか? まさに太陽系(約100億キロ)を内包する。『人体は宇宙を内包している』とも言える。  DNAは38億年前から5000万以上の種を生み出してきたのに、別のものに置き換えられたことはない。子供の教育にも 教えてあげたいものである。 そうすれば、もっと自分を大切に思えるかもしれない。 まさに、【生命現象から人間社会を具象的に学ぶ】であろう! 【『植物の種類』、『動物の種類』、『人類の誕生』、『アダムとイブ』、『エデンの園』、『エデンの園からの追放』、『民族の数』、『言語の種類』、『バベルの塔』】を『学問的、科学的』に、そして、『文化と歴史』を勉強したいものである。  『バベルの塔』の物語は、【全地は一つのことば、一つの話しことばであった。――『彼らがみな、一つの民、一つのことばで、このようなことをし始めたのなら、今...

第540回 行動への原動力 〜 思いを超えて進展する 〜

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  2026年3 月28日 羽田空港から福岡空港に向かった。 スタッフの畠山真理男氏が、空港に迎えに来て頂いた。そして、【福岡ホスピスの会 第 80 回がん哲学外来『ぬくみカフェ』(サンパウロ福岡宣教センター3 階(聖パウロ修道会】(代表:柴田須磨子氏)での講演会に赴いた。【『福岡ホスピスの会』は、2015年2月の樋野興夫先生の講演会を機に、2015年5月より 温もりのある『ぬくみカフェ』を開催する運びとなりました。】と謳われている。  今回の『ぬくみカフェ』は多数の参加者で、講演の後、筆者は別室で4組の個人面談の時も与えられた。 福岡県八女市で第3回『日本Medical Village(メディカルヴィレッジ)学会』(2020年)と第5回『日本メディカルヴィレッジ学会』(2022年)の大会長をされた原 口 勝 先 生(み ど り の 杜 病 院 ・ 院 長)も出席されていた。 筆者は、理事長として『日本Medical Village 学会=病気になっても 安心して暮らせる社会の構築=1人の人間を癒すには1つの村が必要』が、2016年6月9日設立された。 【『日本Medical Village 学会』は、『ユーモアに溢れ、心優しく、俯瞰的な大局観のある人物』の育成訓練の場』】でもある。  終了後、スタッフの皆様と夕食会の時を持った。 大変有意義な充実した【第 80 回がん哲学外来『ぬくみカフェ』】であった。 【すべての始まりは『人材』である。 行動への意識の根源と原動力をもち、『はしるべき行程』と『見据える勇気』、そして世界の動向を見極めつつ、高らかに理念を語る『小国の大人物 出でよ!』】 の修練である。『医療維新の事前の舵取り』ともなろう。 筆者の故郷は無医村(島根県出雲大社町鵜峠)であり、幼年期、熱を出しては母に背負われて、峠のトンネルを通って、隣の村(鷺浦)の診療所に行った体験が、今でも脳裏に焼き付いている。『ビジョンは人知・思いを超えて進展する』ことを痛感する日々である。  福岡市・天神にある西鉄グランドホテルに宿泊し、翌日3月29日は 博多駅から新幹線で小倉駅に向かい 小倉記念病院の講堂での『在宅ホスピスフェスタ北九州2026』(林利律子氏の企画)に赴いた。  総合司会:看護師の真鍋哲子氏で進められた。オカリナ演奏、映画『がんと生...

第539回 『長所に目を向けて、短所に目をつぶる』〜 尊敬の念が湧く〜

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 筆者は、2026年3月24日『日中医学協会(The Japan China Medical Association) 広報委員会 委員』を仰せつかっている日中医学協会のZoom『日中医学協会2025年度第3回広報委員会』に参加した。【日中医学協会は、日本と中国の医療関連諸領域における交流事業を行い、日中両国及び日中両国を中心としたアジア地域の保健医療の普及及び向上に寄与することを目的として、(1)研究助成及び学術的共同研究の実施、(2)学術会議、(3)医療協力事業及び支援活動、(4)調査・情報収集、広報啓発活動、(5)人材育成、(6)招請、派遣、その他目的達成のために必要な事業を行っております。】と謳われている。 まさに、『日本と中国の懸け橋は医療』であろう!  2017年 北京大学での講演に招待され、そして北京大学出版局から筆者の本の中国語訳が出版されたことが、今回、鮮明に想い出された。 【『真の国際人:新渡戸稲造(1862-1933)が 東洋と西洋をつなぐ架け橋』】になることを願ったように、『日中の架け橋』の時代的到来を痛感する。 新渡戸稲造は、国際連盟事務局事務次長(1920年〜1926年)就任した。 当時『ジュネーブの輝ける星』とうたわれた日本が誇る国際人でもある。『新渡戸稲造 壁を破る言葉 逆境に立ち向かう者へ 40のメッセージ』(三笠書房発行)が 出版される運びとなった。  【他人を尊敬する念は、誰の心中にも必ず潜んでいて、また少し注意すれば、どんな人に対しても、必ず尊敬すべき理由を発見し得るものである。 『六の長所に目を向けて、四の短所に目をつぶる』ということを 新渡戸稲造は すすめています。  短所に目をつぶり、積極的に長所を見れば、自然に相手に対する尊敬の念が湧き、礼節を守るようになる。 忍耐強い芸術的な『外交哲学』の『実例と実行』を示した】。 まさに『歴史の動脈は 人物を通して流れている』の復習の時となった。  世界の国々が、それぞれの器官の役割を成すように関係し合えば、平和な社会が出来上がっていくであろう。 日本は『肝臓』であるべきではないかと思う(『日本肝臓論』)。『肝臓』という器官は切られても すぐに再生し、また異物に寛容な性質がある。 さらに、解毒・代謝作用がある。 日本という国自体も同様に一部が機能しなくなったとしても すぐに...

第538回 状況にも関わらず 一日一時間の読書 〜 心をそっと、開く時間 ~

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  筆者は、2026年3月19日 埼玉医科大学総合医療センターの ブレストケア科(教授 北條隆先生 & 秘書 鈴木綾香氏)での『がん哲学外来』に赴いた。 今回、ブレストケア科の 近藤奈美先生、末安玲奈先生も同席された。 大変有意義な充実した『がん哲学外来』となった。    面談者は、ご家族と 一緒に来られ  以前、筆者の講演を聞かれたようで、筆者の本も複数読まれ『言葉の処方箋』も 暗記されていた。 下記を質問した。 ☆『いぬのおまわりさん』の現代的意義をのべよ ! → 何の解決もしないが、一緒に困ってくれる人がいることで 慰められる ☆『ドラえもん』の現代的意義をのべよ ! → どんな境遇に関らず、靴を履いて外に出ると 何か(出会い)が与えられる  まさに『生きる力を引き出す 寄り添い方』(2018 年青春出版社発行)の実践であった。【大切な人が、がんになったとき… なぜ、どうして… 何の、誰のせいで… いつから… どうすれば… たくさんのことが、次から次へとわきあがってきます。 どう考えて、何をすればいいのか… これまで多くの患者や家族と個人面談を続けてきて、見えてきたことを綴りました。『人生の眼を開く』〜『言葉の処方箋』〜】である。  『新渡戸稲造 壁を破る言葉』(2023年10月5日 三笠書房発行)も購入されるようである。 大いに感動した。【『置かれた状況にも関わらず 一日一時間の読書』が『心をそっと、開く時間。 がんの患者、支えておられるご家族、互いの思いを語り合い、共に歩んでいくための場所』】となろう!  筆者は、若き日から、毎日 一時間は、読書を心がけている。  読書会【新渡戸稲造(1862-1933)著『武士道』(1899年;矢内原忠雄訳) & 内村鑑三(1861-1930)著『代表的日本人』(1908年;鈴木範久訳)】を2007年から継続的に毎月行っている。 ゲーテ(1749-1832)を こよなく敬愛したスイスの作家 ヨハンナ・シュピリ(1827-1901)の『アルプスの少女ハイジ』の現代的意義は、『喜んで無邪気に 小さなことに 大きな愛を込める』】と何時も さりげなく語る。

第537回 『人生の眼を開く』〜 『安心をもたらしてくれる 人・物・事』 ~

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 2026年3月15日は、第9回日本Medical Village学会・三方よし研究会市民公開講座(滋賀県の能登川コミュニティセンターに於いて)に赴いた。 今回の大会長は 【東近江市永源寺地域の保健・医療・福祉が一体となった地域包括ケアを行なわれている診療所長 花戸貴司先生】であった。 日本Medical Village学会の理事長を務めている筆者は、基調講演【『人生の眼を開く』〜『言葉の処方箋』〜】を依頼された。  司会は三方よし研究会実行委員の小原日出美氏が務められ、基調講演、情報提供、特別講演Ⅰ・Ⅱへと続くプログラムが案内された。  開会にあたり、NPO法人三方よし研究会 副理事長の大石和美氏が挨拶された。 筆者の基調講演の後、大会長の花戸貴司先生より、【『がん と がん患者の現状』について『情報提供』】であった。  特別講演Ⅰは、滋賀県がん患者団体連絡協議会会長の菊井津多子氏が、『一緒に考えよう ~ がん患者に 安心をもたらしてくれる 人・物・事 ~』をテーマに、【メディカルビレッジの考え方が 東近江から滋賀県全体、さらに全国へと広がっていってほしいという願い】が語られた。 特別講演Ⅱでは、写真家の國森康弘氏が、『写真が語る、命のバトンリレー ~ 悲しくも温かな死の先に ~』をテーマに 講演された。 そして、 三方よし研究会 副理事長の楠神渉氏が、閉会の挨拶をされた。 皆様の真摯な姿勢には、大いに感動した。  早速、【基調講演では、順天堂大学名誉教授の樋野興夫先生が『人生の目を開く ことばの処方箋』をテーマにお話しくださいました。 樋野先生は、ご自身の故郷での原体験や、『がん哲学外来』の実践を通して、『病気であっても病人ではない』という視点を大切にしながら、病気そのものだけでなく、その人の人生や思いに 寄り添うことの大切さを語られました。 また、『支える』と『寄り添う』は少し違うこと、困っている人と一緒に困ってくれる人の存在が、その人の悩みをやわらげること、さらに、希望を持って生きる人を 誰が病人と呼ぶのか、という印象深いメッセージも届けてくださいました。  『がん哲学』とは、『生物学としての“がん” と、人間学としての“哲学”』を重ね合わせ、人が病と共に どう生きるかを考える営みであることも、わかりやすく お話しくださいました。】&【本日...