第537回 『人生の眼を開く』〜 『安心をもたらしてくれる 人・物・事』 ~
2026年3月15日は、第9回日本Medical Village学会・三方よし研究会市民公開講座(滋賀県の能登川コミュニティセンターに於いて)に赴いた。 今回の大会長は 【東近江市永源寺地域の保健・医療・福祉が一体となった地域包括ケアを行なわれている診療所長 花戸貴司先生】であった。 日本Medical Village学会の理事長を務めている筆者は、基調講演【『人生の眼を開く』〜『言葉の処方箋』〜】を依頼された。 司会は三方よし研究会実行委員の小原日出美氏が務められ、基調講演、情報提供、特別講演Ⅰ・Ⅱへと続くプログラムが案内された。 開会にあたり、NPO法人三方よし研究会 副理事長の大石和美氏が挨拶された。 筆者の基調講演の後、大会長の花戸貴司先生より、【『がん と がん患者の現状』について『情報提供』】であった。 特別講演Ⅰは、滋賀県がん患者団体連絡協議会会長の菊井津多子氏が、『一緒に考えよう ~ がん患者に 安心をもたらしてくれる 人・物・事 ~』をテーマに、【メディカルビレッジの考え方が 東近江から滋賀県全体、さらに全国へと広がっていってほしいという願い】が語られた。 特別講演Ⅱでは、写真家の國森康弘氏が、『写真が語る、命のバトンリレー ~ 悲しくも温かな死の先に ~』をテーマに 講演された。 そして、 三方よし研究会 副理事長の楠神渉氏が、閉会の挨拶をされた。 皆様の真摯な姿勢には、大いに感動した。 早速、【基調講演では、順天堂大学名誉教授の樋野興夫先生が『人生の目を開く ことばの処方箋』をテーマにお話しくださいました。 樋野先生は、ご自身の故郷での原体験や、『がん哲学外来』の実践を通して、『病気であっても病人ではない』という視点を大切にしながら、病気そのものだけでなく、その人の人生や思いに 寄り添うことの大切さを語られました。 また、『支える』と『寄り添う』は少し違うこと、困っている人と一緒に困ってくれる人の存在が、その人の悩みをやわらげること、さらに、希望を持って生きる人を 誰が病人と呼ぶのか、という印象深いメッセージも届けてくださいました。 『がん哲学』とは、『生物学としての“がん” と、人間学としての“哲学”』を重ね合わせ、人が病と共に どう生きるかを考える営みであることも、わかりやすく お話しくださいました。】&【本日...