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第47回 「純真な 堅実な」生徒 〜 良き学生時代の想い出 〜

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一般公開講座 女性学級共催 講演『がん哲学外来から:人生ピンチヒッター 〜空っぽの器〜』(小諸市文化センターに於いて)に招かれた。新幹線の佐久平駅に出迎えて下さった。佐久平は、何年ぶりの訪問で、大変懐かしく思った。会場は多数の聴講者で、多くの質問もあり、大変充実した時であった。終了後、スタッフとの楽しい昼食を終え帰京した。来年、第2回日本Medical Village学会が、小諸(佐久平、軽井沢も一緒に)で企画開催される予感がする。実現すれば、まさに時代の求める「Medical Village構想」の歴史的大事業ともなろう。

 佐久平からの帰途、東京都世田谷の経堂にある東京農業大学に向かった。東京農業大学 総合研究所 研究会主催の特別講演『がんと哲学 〜高い専門性と社会的包容力 〜』の機会が与えられた。職員・役員・学生・一般市民が、参加されていた。チラシには、『「がん患者や家族が、病院の外で医師と話せる場の必要性を痛感し、誰でも自由に来て自由に帰れる、何でも話せる場として「がん哲学外来」を創設(2008年)。対話や「言葉の処方箋」を通して患者や家族を支援する個人面談や講演を精力的に続けている。」さらに、「著書に『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』(幻冬舎文庫)などがある」と、大変親切に紹介されていた。会場には、筆者の教室で、学位論文を研究された 当時の学生達も参加され、大変懐かしく思った。懇親会も楽しい一時であった。

 順天堂大学医学部 M6 必修コース(必修講義)の授業『病因・病態』を行った。学生からは、「授業に対する教員の熱意を感じた」との高い評価を頂戴し、大いに感激した。卒業前の将来の医師としての 良き学生時代の想い出となれば、幸いである。まさに、「教育とは、全てを忘れた後に残るもの」(南原繁)である。JR四ッ谷駅の近くにある 女子校の雙葉高等学校から、『がん教育』の授業を依頼された。校訓は「徳においては 純真に 義務においては堅実に」と掲げられている。対象は理系生物選択者であったが、文系の生徒、中学生も聴講されていた。質疑応答、個別の質問もあり、まさに、「純真な堅実な」生徒である。担当教師からは、「ありがとうございました。非常に好評でした。」との、温かいメールをいただいた。大変有意義な時であった。


第46回 「30メートル後ろからの 見守り」 〜継続性のある貴い活動〜

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第49回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」4周年記念(淀橋教会に於いて)に、wifeと参加した。まずは、テーマソングになってきた「365日の紙飛行機」の大熱唱で始まった。「樋野先生ご夫妻にプレゼントタイム! ご夫妻の似顔絵」のサプライズ企画もしていただいた。愛ある配慮は、大変嬉しかった。「マジック、手品、腹話術」も披露された。本当に 充実した記念会であった。

 『<ことばの処方箋 〜 樋野興夫語録@よどばし part1>「偉大なるお節介(他人の必要に共感する)」+「暇げな風貌」+「速効性と英断」』の30語録、『<ことばの処方箋 〜 樋野興夫語録@よどばしpart 2>「冗談を本気でする人物が必要」 ① 存在自体が周囲を明るくする人:爆笑症候群、 ② 楽観的に物事を考える人:爆睡症候群 ③自分の問題をユーモアに語る人:気がかり症候群』の30語録 の両面のクリアファイルを頂いた。語録の中の「30メートル後ろからの見守り」の英語の素晴らしい絵も頂いた。多数の参加者もあり、大いに感動した。心温まる、心優しい、賢明なスタッフの継続性のある貴い活動には、感服した。

 筆者の別室での「個人面談タイム」中には、wifeの「インタビュー タイム」もあったようである。筆者は、「アルプスの少女ハイジの作家ヨハンナ・シュピリ」と、「ヨハンナ・シュピリが、こよなく敬愛したゲーテ」の「自己形成小説」、また「涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の本当の味は わからない」(ゲーテ)についても語り、「小さなことに大きな愛を込めるのが、がん哲学外来」と説明した。「7人の侍:勝海舟、新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄、吉田富三」と「癌研時代の恩師の菅野晴夫先生、そしてアメリカ時代の恩師Knudsonと10人でカフェを開くのが筆者の夢。お茶係募集」も 広報した。

 文京区立 音羽中学校で、「がん教育の推進事業講演会」に招かれ、3年生104人に体育館で授業した。多数の真摯な質問には、大いに感激した。全員の感想文も送られて来た。丁寧に拝読した。深い人生観溢れる 記述には、感動した。翌日は、文京区立 誠之小学校での、第6学年体育科(保健領域)での主任教諭、主任養護教諭による「小学校がん教育 検討委員会(検証授業)」に出席した。


第45回 がん哲学外来ナース部会 公開シンポジウム 〜 より良い寄り添いのために 〜

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『開設2周年記 がん哲学外来 & メディカル カフェ in 野田 〜 使命を生きるということ 〜』(野田市川間公民館講堂に於いて)に招かれた。筆者は、第1部講演会で、『“自分の命を 何のためにどう使うのか?”』と題して講演する機会を与えられた。第2部は、メディカル カフェと並行して、個人面談を行った。第1部と第2部の間に<こころのオアシス>として、ピアノ演奏が、披露された。代表の高野みどり先生の、ご主人の追悼記念ともなった。終了後、スタッフの方と、有意義な慰労会の時を持った。大変心に残る 貴重な時間であった。

 『第4回 がん哲学外来ナース部会 公開シンポジウム「がんばりすぎない、悲しみすぎない 〜 より良い寄り添いのために〜」』(東中野キングス・ガーデンに於いて)に、wifeと参加した。司会:青木美由紀氏(東中野キングス・ガーデン看護師、がん哲学ナース部会員)もと、がん哲学外来ナース部会 代表:上杉有希 氏(東京都保健医療公社東部地域病院看護師)の開会挨拶で 始まった。

 東京医科歯科大学 大学院生の皆様の ウクレレ演奏の後、第1部 基調講演『人に寄り添う』(高山千春 氏;群馬大学附属病院、聖路加国際大学大学院看護学研究科、がん哲学外来ナース部会 副代表)であった。第2部は、コーディネーター;三澤弥生 氏(横浜市緑区医師会訪問看護ステーション、緑区医師会 居宅支援センター看護師・主任介護支援 専門員・がん哲学ナース部会員)& 高山千春 氏によるパネルディスカッション『がんばりすぎない、悲しみすぎない  〜より良い寄り添いの為に 〜』であった。パネリストは、太田和歌子氏(白鷺メディカルカフェ 代表)、大弥佳寿子 氏(東村山がん哲学外来 メディカルカフェ 代表)、塚本恵美子 氏(伊勢崎市民病院がん哲学外来なごみ カフェスタッフ、森 尚子 氏(目白 がん哲学外来メディカルカフェ 代表)で、大いに盛り上がった。筆者は、がん哲学外来ナース部会 顧問として、特別講演『がんばりすぎない、悲しみすぎない 〜 より良い寄り添いのために〜』を語った。

 がん哲学外来ナース 全国大会『医療の隙間を埋める 看護師の役割』は11月23日開催とのことである。乞うご期待である。終了後は 楽しい食事会であった。


第44回 手をさしのべる 〜 『個性を引き出す』温かい人間としての関係 〜

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クロスロードバプテスト教会(相模原市)で講演の機会が与えられた。多くの参加もあり、大変有意義な一時であった。終了後、羽田空港に向かい、 公益社団法人 鳥取県看護協会 主催の『がんカフェ オープン!』で、筆者は、特別講演の機会が与えられた。 
 『がん患者や ご家族、関係者の皆様が お茶を飲みながら、ゆっくりとした雰囲気でくつろぎ、ゆったりとした 会話を楽しむ、それががんカフェです。「病気であっても、病人ではない」その人らしい生き方を求めて、がんと闘う仲間同士、ご家族、ご友人と 交流を図りませんか!  必要に応じて看護師が相談も行います。—』と、チラシには紹介されていた。

 「がんカフェ オープンを記念して講演会を行います!両会場とも同じ内容です。」と、鳥取県の東西を移動するものである。県の西部は米子市で、東部は八頭郡八頭町で開設された。当日の筆者の行程は、羽田空港→米子空港→(米子市の「わだや小路」で講演)、スタッフの運転で約2時間かけて車での移動→(八頭郡八頭町の「隼Lab」で講演)→鳥取空港→羽田空港であった。県の職員、保健所、町長も出席され、祝辞もあり、大変有意義な日であった。講演後、看護協会の会長らとお茶を飲みながら語らいの時を持った。
 来年は、第3回『日本地域医療連携システム学会』が、鳥取県で、開催されることが決まった。乞うご期待である。
  夜の第23回 『がん哲学外来 矢内原忠雄記念 本郷通りカフェ』(ゆい訪問看護ステーションに於いて)は、面談者・スタッフと充実した学びの時であった。

 埼玉医科大学総合医療センター ブレストケア科の外来での、『小江戸 がん哲学外来』 に赴いた。『がんになった時、再発した時、あるいは 病気が悪化した時、さまざまな不安が 突然 間近に迫ってきます。そして 今後どうしたらよいか、どう生きたらよいのか、道が見えなくなってしまいます。そのような時、医療者が 十分に向き合って 手を差し伸べられることが 理想だと考えています。「がん哲学外来」は、“対話”によって 生きることの根源的な意味を考え、ご自身の人生を 自分らしく生きていただくため に行う支援のひとつです。—』とHPに 掲載されている。『人間的な責任で、手をさしのべる:患者と温かい 人間としての関係』は、患者の『個性を引き出す』ための 必要条件と痛感する。




第43回 『病院と患者の懸け橋』 〜 内村鑑三記念 メディカルカフェ・沼田 〜

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内村鑑三記念 メディカルカフェ・沼田『がん哲学外来』(地域がん診療連携拠点病院 独立行政法人 国立病院機構 沼田病院 相談支援センターに於いて)に、赴いた。ベットサイドでの個人面談は、日々学びである。群馬が生んだ偉人・内村鑑三のメモリアルであり、筆者には、特別の思いがある。思えば、今年で、7年目である。

 『沼田病院だより』に『2011年の10月から開設されている当院の内村鑑三記念「がん哲学外来」は、がんと診断されて不安をお持ちの方々、治療の前に不安を抱えている方々、既に治療されがんとの闘病の中におられる方々、治療後のケアを受けておられる方々の皆様の「対話」の場として設けられております。日頃悩んでおられること、聞いてもらいたいことがあるのに聞いてもらえる人がいない方など、自分の中にある思い、考えを聞いてもらう場として、「がん哲学外来」を是非ともご利用していただきたいと思います。自由に立ち寄ってくつろいでいただく「対話の場」です。』と前村病院長より紹介されている。

『樋野興夫先生の『言葉の処方箋』・・・
「人生の目的は、品性の完成にある」
「人生に期待しない。人生から期待されていると考える」
「生きている限り、人には使命がある」
「つらいときこそ、自分と向き合うチャンスだと想う」
「本当に大切なものは、ゴミ箱の中にある」
「与えられたものは、返すときが必ずくる」
「死はどんな人にも確実に訪れる。だからといって、おびえて生きることはない」
「問題は解決できなくても、解消できさえすればいい」
「相手が間違っていても否定しない」
「安心して行きなさい」
「自分の人生に潔く(いさぎよく)専念する」
「夕暮れ時に、光がある。終わりに輝きがある。人間不思議ですね」
 以上、樋野興夫先生の著作、『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』、『こころにみことばの処方箋』、『あなたは そこにいるだけで価値ある存在』から引用抜粋』とある。
 まさに「プロは人に悪意を帰せず」、「プロは人と利を争わず」の実践であろう。

 12月2日には、沼田病院では「地域医療連携システム」をテーマに講演会が企画されるとのことである。『病院と患者の懸け橋』である。乞うご期待である。


第42回 「The 20th Academia Eurasiana Neurochirurgica」in 軽井沢プリンスホテル

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軽井沢プリンスホテルでの「The 20th Academia Eurasiana Neurochirurgica(本郷一博 会長/信州大学医学部脳外科教授)」の特別講演「Cancer Philosophy & Cancer Philosophy Clinic ~“having a disease but not a sick person” ~ 」に招待された。

「Since I have carried out “Cancer Philosophy Outpatient Clinic” in 2008 at at Juntendo University Hospital, I interviewed with nearly a total of 3000 patients and their family.  By the motto “having a
disease but not a sick person” a search for living in a way of one’s personality, it has been held in a variety of places, not just at healthcare facilities.  I feel tense that “Cancer Philosophy Outpatient Clinic” is exactly need in the era.」
の趣旨で、英語で講演した。人生の良き想い出となった。

 軽井沢の地であるので「新渡戸稲造・内村鑑三」をヨーロッパ、アジアの脳外科医に紹介した。内村鑑三の『プロの為さざること5箇条』(『がん哲学〜がん細胞から人間社会の病理を見る〜』to
be出版 改訂版102~103 page)を語った。

1) Professionals do not prey on others’ weaknesses.
 「プロは人をその弱きに乗じて苦しめず」
2) Professionals do not insist on pay back.
 「プロは人に悪意を帰せず」
3) Professionals do not count on the mercy of others.
 「プロは人の劣情に訴えて事を為さず」
4) Professionals do not …

第41回  新刊『生きる力を引き出す 寄り添い方』(青春出版社 発行)出版記念講演会

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常陸宮殿下 ご臨席の、「2018年 比較腫瘍学常陸宮賞」授賞式(クラブ関東にて)に参列した。今年の受賞者は、中川原 章博士(佐賀県医療センター好生館理事長)で、受賞講演「神経芽腫の自然退縮の機序解明とヒト新規進化遺伝子産物N-CYMの発見」を拝聴した。筆者は、中川原章先生とは、アメリカ時代の恩師のAlfred G Knudson博士夫妻の「遺伝性小児癌の学問」を通して良き知り合いになり、『癌遺伝学の夜明け』(2002年)と題した共著を出版した。佐賀県医療センター 好生館にも講演で訪問したこともある。

 癌研時代からの知人の霞 富士雄先生が会長を務めた第44回お茶の水乳腺研究会(東京ガーデンパレスにて)に出席した。今回は、筆者は代表世話人を仰せつかった。斎藤光江先生の司会による西原広史先生(慶應大学腫瘍センター 特任教授)の講演『乳癌に関するゲノム異常 〜プレシジョンメディシン 〜』と、筆者の司会による中村清吾先生(昭和大学医学部外科学講座 乳腺外科学部門教授)の講演『若年性乳がんの診断と治療』であった。会場は満席であった。

 「がん哲学外来10周年記念 矢内原忠雄記念 本郷通りカフェ」(ゆい訪問看護ステーションにて)赴いた。思えば、 2008年大学での「がん哲学外来」から街の中に出て「がん哲学外来カフェ」を展開したのは、東大総長を終えた矢内原忠雄(1893~1961年)が胃癌となり、夢果たせなかった想いを込めて、始めたものである。あれから10年の月日が経つ。筆者には、特別な思いがある。

 新刊『生きる力を引き出す 寄り添い方』(青春出版社 発行)の「がん哲学外来10周年 出版記念講演会」(お茶の水OCCにて)が、主催:お茶の水メディカル・カフェ in OCC / 青春出版社;協賛のもと、CLC・BOOKS お茶の水店で、開催された。榊原 寛OCC副理事長の司会のもと、筆者は、1.『「がん哲学外来」創設当初の思い』、2.『10周年を迎えた今、思うこと』、3.『変わりつつある「がん」のイメージ…… がんは治る病気になってきた』、4.『「空っぽの器」…… メディカル・カフェの力』、5.『「傷つける会話」と「癒す対話」……家族やサポートする人へのメッセージ』を語った。会場は、多数の参加者で大いに感動した。翌朝の毎日新聞にも大きな広告が、掲載されていた。