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第96回 『われ21世紀の新渡戸とならん』〜 新渡戸稲造記念センター長に就任 〜

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日米協会で講演『樋野 興夫 順天堂大学 名誉教授 講演会 ~ 寄り添う・「がん哲学外来」21世紀への懸け橋 ~』に招待された(丸の内トラストタワー本館に於いて)。プログラムには、『順天堂大学名誉教授・新渡戸稲造記念センター長である 樋野興夫先生をお招きします。樋野先生は、長年に渡り 癌治療に携わられると共に 新渡戸稲造や内村鑑三などを研究、医療現場と患者の隙間を埋める心構えを説く「がん哲学外来」を確立され、欧米でも 数多くの発表をされています。 また今月から「がん哲学外来」を取上げたドキュメンタリー映画「がんと生きる 言葉の処方箋」が劇場公開されています。本講演では、医療現場や教育、欧米との交流を通じて得られたご経験を踏まえ、医療に於ける 日米比較文化論、日本の医療の抱える課題、欧米にも誇るべきアプローチ等を ご紹介頂いた上で、後半はQ&Aの時間を設けます。誰も癌に罹らない保証はありません。この機会に是非ご参加ください。』と、紹介されていた。大変、格調高い多くの質問もあり、貴重な大変有意義な時であった。

 講演では、「真の国際人:新渡戸稲造」の「判断力」、「人柄」、「仕事ぶり」についても語った。英語の同時通訳もされていた。年内に新刊『楕円形のこころ 〜 がん哲学エッセンス 〜』、『種を蒔く人になりなさい』が、英訳される予感する。新訂版『われ21世紀の新渡戸とならん』は、今年4月に英訳『I Want to Be the 21st Century Inazo Nitobe』にされた。  また、筆者の大学の定年退職に併せ、新渡戸稲造が、1932年 初代理事長を務めた病院(新渡戸記念中野総合病院)で「新渡戸稲造記念センター」(筆者は、センター長に就任)が、設立された。 新渡戸稲造記念センター| 病院紹介 | 東京医療生活協同組合新渡戸記念 ...新渡戸稲造記念センターでは「がん哲学外来」を実施しております。 新渡戸稲造記念センターニュースレター | 病院紹介 | 東京医療生活協同 ...新渡戸稲造記念センターニュースレターをアップしました。
と、HPには紹介されている。驚きである、歴史的快挙では、なかろうか!

第95回 「ひたむきに前のものに向かって」〜 矢内原忠雄に学ぶ 〜

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福岡ホスピスの会公開講座「病気であっても病人ではない」(カトリック福岡 黙想の家 に於いて)に招待された(下記)。

講座開始の前に、『福岡ホスピスの会 がん哲学外来「ぬくみカフェ」』代表の柴田須磨子氏と、「黙想の家」の周囲を探索した。静思の時であった。講座は、多数の参加があり、質問もあり大変有意義な時であった。講座にも、参加されていた「みどりの杜病院 院長」原口勝先生が、福岡空港まで送って頂いた。本当に感謝である。原口先生は、大会長として、来年の第3回 日本Medical Village 学会を福岡で、開催される予定である。大変楽しみである。菅野直基 先生(新宿福興教会牧師)の企画の講演会「種を蒔く 〜 がん哲学外来 〜」(日本福音リーテル東京教会に於いて)に赴いた(下記)。核心的な講演会となった。


 「東京医療生活協同組合 新渡戸記念中野総合病院

第94回 「母の後世への最大遺物」〜 2019年6月3日 96歳で天寿を全う 〜

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筆者の母(樋野壽子)が、6月3日午前5時35分、島根県出雲市大社町 鵜峠の自宅に於いて、96歳(1923年2月20日〜 2019年6月3日)で、姉に介護され安らかに大往生した。筆者は、wifeと子供らと、帰郷し、広島の姉家族と6月4日通夜、6月5日葬儀に臨んだ。近隣から多数の参列者であった。葬儀では、筆者は、喪主として、「天寿を全うし、地上の長い旅路を歩み、様々の責任を全うし、召された母に深い敬意を払います」と挨拶をした。今年の5月の連休には、父の7回忌で帰郷した(冒頭)。これが、母との今生の別れとなった。

筆者の故郷は無医村であり、幼年期、熱を出しては母に背負われて、峠のトンネルを通って、隣の村(鷺浦)の診療所に行った体験が、今でも脳裏に焼き付いている。筆者は、人生3歳にして医者になろうと思ったようである。 筆者の伯父は、第二次世界大戦で、特攻で戦死した。水戸航空隊へ面会に行った祖父、伊丹飛行場へ不時着し、伯父と母との今生の別れ、そして空を3回旋回して旅立つ姿。しかし、飛行機の故障で、鹿児島に不時着陸し、そこに、面会に行った祖父との今生の別れを、幼い時から、母に毎日のように聴いて育った。また、実家の裏庭に羽が傷ついた鳶が降り立ち、母は その鳶に餌を与え育てた。傷が治り、空に旅立った鳶が、一年後、再び現れ、裏庭の上空を旋回し、一羽を裏庭に落とし、飛び去っていった。母に対する恩返しである。これは、忘れ得ぬ若き日の実話である。まさに「母の後世への最大遺物」である。

第93回  忘れ得ぬ 想い出となる北陸街道の旅 〜 福井→小松→金沢 〜

「浅井三姉妹記念 がん哲学外来」(福井県済生会病院に於いて)に赴いた。思えば 本外来は、2011年NHK大河どドラマ『江 〜 姫たちの戦国 〜』の時期に開設された。4組:1組目(市)、2組目(茶々)、3組目(初)、4組目(江)の面談を行った。終了後は、スタッフの皆様と昼食の時を持った。大変有意義な時であった。そして、筆者は、福井駅から、北陸本線で、小松駅に 向かった。
 「NPO法人 いのちにやさしい まちづくり ぽぽぽねっと」(代表:榊原千秋 氏)主催の講演会『第27回 いのちの学校 がんと暮らす人のために 心の処方箋』の機会が与えられた。
 『がん患者さん、ご家族、サバイバーの方、NPOの会員さん、ややのいえのスタッフ、市民病院の緩和ケアの看護師さん、医療保健従事者の方々、そして嬉しかったのが 金沢大学で聞き書きサークル「星ことば」OBのメンバーが来てくださったことでした。彼女たちは、なんと 樋野先生の故郷の鵜鷺を訪れて お世話になったメンバーでした。先生のいわれるところの「教育とは すべてのものを忘れたあとに 残るものをいう」という言葉が思い起こされました。昨日は、重度心身障がい や 医療的ケアが必要な子供さんをもった おかあさんたちと 立ち上げている「レッツぴあふれんど」にも ご一緒していただきありがとうございました。 ややのいえのスタッフは、「ややのいえの人は みんな チャウチャウ犬だね」と言っていただき 喜んでいました!(笑)。』、
 『「1日1時間考える時間を持つ」、「いま求められているのは、困っている人と一緒に困ってくれる人の存在である」なんとこれは「いぬのおまわりさん!」、厳しい境遇に置かれたとき「自分でコントロールできないことは無頓着になったほうがいい」、がんになった友人と接するときどうしたらいいか?「人間は何を言ったかではなく、誰が言ったかである。風貌が大事。その人の尊厳に触れること」、たくさん背中を押していただきました!』
と心温まるコメントを頂いた。
 その後、金沢医科大学産科婦人科学講座 主任教授 笹川 寿之 先生の主催『2019年度医学部学生特別講義:第4学年「がん哲学について」』の講義の機会が与えられた。今回は、福井→小松→金沢と、忘れ得ぬ 想い出となる北陸街道の旅であった。帰京中の新幹線の中から見る 雪の立山連峰の風景は、本当に壮大であっ…

第92回 「がん哲学・がん哲学外来」の発想の原点 〜「内村鑑三・新渡戸稲造 効果」〜

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「心の灯台:内村鑑三」を記念し誕生した、国立病院機構沼田病院での「内村鑑三記念 メディカルカフェ・沼田」に赴いた。「内村鑑三を敬愛する病理学者」と、チラシには紹介されている。筆者の夢は、シンポジウム「内村鑑三記念病院〜 純度の高い専門性と社会的包容力 〜」の開催である。 今春から開設された「東京医療生活協同組合新渡戸記念中野総合病院 がん哲学外来」での最初の面談を行った。大変有意義な時であった。病理医として新渡戸記念総合病院でのCPC にも出席した。筆者は、10年以上前から毎月『代表的日本人』(内村鑑三著)と『武士道』(新渡戸稲造著)の読書会を、交互に行なっている。2019年4月1日発行された 新刊種を蒔く人になりなさい』(いのちのことば社)の重版決定との知らせを受けた。「内村鑑三・新渡戸稲造効果」ではなかろうか!
福島県立医科大学付属病院での「吉田富三記念福島がん哲学外来」に赴いた。思えば、2009年から開設され、今年は10周年を迎える。「吉田富三記念福島がんがん哲学外来」10周年記念 市民公開講座が、6月に企画されている。がん病理学者「吉田富三」は、筆者の「がん哲学・がん哲学外来」の発想の原点でもある。
埼玉医大大学総合医療センターでの「小江戸 がん哲学外来」に赴いた。

第91回  がん教育、及び、人材育成 〜 日本の医療の抱える課題 〜

筆者は、全国がんプロ協議会のアドバイザーとして、全国がんプロ協議会総会に出席した(東京医科歯科大学に於いて)。終わりに、アドバイザーとして コメントを語った。 早速、勇気付けられるメールが届いた。 「がん教育、及び、人材育成に関し、拝聴し、感慨深く、印象に残りました。」、 「ひさしぶりに樋野節が聞けて良かったです。」。  次回は、大阪国際がんセンターで12月 「がんプロ合同フォーラム」(大阪大学医学系研究科保健学専攻がんプロ事務局主催)が、企画されるようである。楽しみである。
 日米協会の事務局の方と面談があり、6月 講演『~ 寄り添う・「がん哲学外来」 21世紀への懸け橋~』を依頼された。驚きである。『樋野先生は、長年に渡り癌治療に携わられると共に 新渡戸稲造や内村鑑三などを研究、医療現場と患者の隙間を埋める心構えを説く「がん哲学外来」を確立され、欧米でも数多くの発表をされています。また今月から「がん哲学外来」を取上げたドキュメンタリー映画「がんと生きる 言葉の処方箋」が劇場公開されています。 本講演では、医療現場や教育、欧米との交流を通じて得られたご経験を踏まえ、医療に於ける日米比較文化論、日本の医療の抱える課題、欧米にも誇るべきアプローチ等をご紹介頂いた上で、後半はQ&Aの時間を設けます。』 とのことである。
 第173回 エンドオブライフケア研究会 特別講演「Quality of Death 〜 がん哲学 エッセンス〜」(千葉大学医学部附属病院 に於いて)の機会が 与えられた。  {樋野先生からのメッセージ:『面の忿 {いかり} をたち、心の瞋 {いかり} をやめて人の たがはんを 瞋 {いかる}ことなかれ、人みな各心に執する事あり。我が是は人の非。人の是 は我が非、我もかならず聖にあらず。彼もかならずしも凡にあらず、共にこれ凡夫なり。 是非の理たれか 是れを定めん。』({新渡戸稲造『一日一言』二月五日付} --『「Quality of Death」〜 がん哲学エッセンス〜』の3ヶ条は、「これで良い・こ れでお終い・もう逝きます」である。」}と紹介されていた。 「心に響く講演をしていただき、ありがとうございました。」、 「先生の著書を是非読ませていただき、がん哲学についてもっと知りたいと思います。」 と、心温まるコメントを頂いた。




第90回  令和の時代幕開けのカフェ 〜 「途中下車 カフェ」の実現化 〜

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淀橋教会での、第59回「がん哲学外来メディカル・カフェ@よどばし」に赴いた。初めて来られた方も多数おられ、令和の時代幕開けのカフェとなった。大久保通りにある教会の「掲示板の言葉の処方箋に慰められた」とのメールも頂いた。「さりげない広報」の重要性を実感した。来月6月30日の「がん哲学外来メディカル・カフェ@よどばし」は、開設5周年記念 & 60回記念スペシャル!とのことである。 乞うご期待である。継続の大切さを痛感する日々である。
 はじめに、恒例の『365日の紙飛行機』を参加者の皆様と熱唱した。そして、筆者は、連休中に帰郷した思い出を語った。別室で、個人面談も行った
1)「空き家」の話:「ずっと扉を閉じて、窓をあけないと滅ぶ。毎日、窓をあけた方が良い」。 2)「楕円形の心」の話: 相異なるものが、お互いに存在を認め合う。「メディカル・カフェ」は、性格の異なる人と一緒にお茶を飲んで1時間過ごす訓練の場である。 3)「寄り添う」: 今年の流行語大賞 ?! 「寄り添う」と「支える」は違う。 日本では曖昧。「寄り添う」は、ちょっと横から手を差し伸べるだけ。子供でも出来る。「寄り添う」と「支える」の違いが分かると、困っている人に接する時の態度が変わる。「困っている人と一緒に困ってくれる人」になる。 4)「タイミングを知る」:自分の好みで行動すると、タイミングを失う。「時間を犠牲にする」、「歩くのをやめて、顔を見て相談にのる。 同じように相談して、同じように応えてくれたとしても、受け止め方が違う。」 5)「途中下車カフェ」:新幹線駅の中のカフェ。例えば、甲府に行く時に「八王子駅途中下車 カフェ」の実現化。
「いぬのおまわりさんのような心を与えてください。何か大きな事を為そうとするよりも、寄り添える人になりたいです。」。「いぬのおまわりさん」を歌い59回目の「がん哲学外来メディカル・カフェ@よどばし」を終了した。