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第550回 『新しいことを 見いだすチャンス』 〜 人格をつなぐのは言葉 〜

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 2026年5月19日は、『ひばりが丘駅 ―> 池袋駅 ―> 大宮駅 ―> 福島駅』の『電車の旅』であった。 新幹線の車内から『畑、森林、山脈』を眺めながら、大いに心が癒された。 福島駅から2009年にスタートした『吉田富三(1903-1973)記念福島がん哲学外来』(福島県立医科大学付属病院腫瘍センター がん相談支援センターに於いて)に赴いた。 スタッフの『心温まる おもてなし』には ただただ感謝である。 面談者は 筆者の本を読まれたとのことで、大いに感動した。まさに、『新しいことを 見いだすチャンス』を実感する日々である。   レイチェル・カーソン(1907-1964)の『沈黙の春(Silent Spring)』(翻訳 青樹簗一/南原実:1930-2013)の最終章『べつの道』の【『私たちは、いまや分れ道にいる。―― どちらの道をとるか、きめなければならないのは 私たちなのだ。』】をさりげなく語った。  想えば、筆者とwifeは、毎年、南原実先生宅でクリスマス会に伺ったものである。 奥様が作って頂いた美味しい夕食を食べながら学びの時であった。『南原実は、ドイツ文学者。東京大学名誉教授。 父は東京大学総長を務めた法学者の南原繁(1889-1974)』である。『未来を生きる君たちへ』(南原実著2005年9月10日発行;添付)を頂き熟読したものである。 【『ふたりの人格をつなぐのは、コトバなのだ。―― コトバは、ついには、マナザシのなかへと昇華する。』&『おろかな考えは偶然が運んでくるが、かしこいことばは 叡智からくる。』】が鮮明に思い出される。 筆者は、『がん哲学外来』では、『言葉の処方箋』として、下記を語る。 1) 自分の力が人の役に立つと思う時は進んでやれ 2) 心がけにより逆境も順境とされる 3) 病気になっても 病人にはならない生き方 4) 過去は過去。 今日から作る思い出もある 5) 自分の力で どうにもならないことは 気にしない 6) 人に甘える勇気を持つ 7) 助けてほしいと手を伸ばせば、助けてくれる人が必ずいる 8) 自分を嘆くと 人を裁くようになる 9) 心の片隅にある差別感を捨てる 差別するものは差別される 10) 良い言葉が見つかれば より良く生きる力になる 『最も必要なことは、常に志を忘れないよう 心にかけて記憶する...

第549回 人生邂逅の非連続の連続性 〜 先人をたどる意義 〜

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  2026年5月14日 新渡戸稲造記念センターから順天堂大学に赴いた。  想えば、癌研究所実験病理部部長から、順天堂大学医学部の教授に就任した2003年の11月30日に 筆者の最初の著書『われ21世紀の新渡戸とならん』(発行者 穂森宏之 イーグレープ発行 いのちのことば社発売)が出版されたものである。 ホップステップハッピー理事長で、南原繁研究会のメンバーでもある福原俊二氏から【この本は、樋野興夫先生が日本学会事務センターの広報誌『Scientia』に連載した文章をまとめたもの。 序文の中で、樋野興夫先生は 所詮われわれには、死ぬときは『畳1枚ほどの墓場』しか残らない。『勇ましく高尚なる生涯』の生き様を見せるしかない。 精神的デフレが進む現代、『愉快に過激にかつ品性』を合言葉に … 新渡戸稲造と吉田富三(がん病理学者)の総合ビジョンを問い直す機会になれば幸いである。 『がん哲学の普遍化の第1歩である』と述べておられる。 樋野先生は、すでに2001年から『がん哲学』を提唱されていたのである。】との心温まる励ましの紹介をされたものである。 そして、第2刷(2004年2月2日)、第3刷(2005年8月1日)、第4刷(2007年3月1日)と増販され本当に驚きであった。2018年1月20日には新訂版が発行された。 【序文】 思えば筆者の人生は、小さな村での少年時代の原風景、浪人生活での人生の出会い、学生時代の読書遍歴(内村鑑三・新渡戸稲造・南原繁・矢内原忠雄)、癌研での『病理学(吉田富三・菅野晴夫)との出会い』、アメリカでの恩師『遺伝性がんの父:Knudson』(1922~2016)の『学者の風貌』との出会いが、根幹にある。  まさに「人生邂逅」の「非連続性の連続」である。 * 陣営の外へ *開いた扇の要 *Dramatypeの復権ー温故創新 *楕円形の心 *Red herringに気をつけよ *共生のコンセプトー改革者の精神   *学問的という形容詞ー向上心のある虫 *南原繁-洞窟の哲人   *夢・ビジョンを植えるー絵本に学ぶ *成功本位と誠実本位ー「商売成功の秘訣」   *余をしてもし外務大臣たらしめばー小国の大人物  *人爵 VS 天爵ー「遺りの者」から    *年始雑感ー縄文人に習う  *構造異型に...

第548回 『自分の使命』を見つけた人は強い 〜 『運命の道』が開かれる 〜

 2026年5月9日【ひばりが丘駅 ―> 池袋駅 ―> 新宿駅 ―> 中野駅】に向かった。 電車の中から『雪の積もる壮大な品格のある富士山』を眺めながら 『早稲田大学エクステンションセンター 中野校での講座【がんと生きる哲学 医師との対話を通して『がん』と生きる方法を考える】(10:40〜12:10)に赴いた。【テキスト】『新渡戸稲造 壁を破る言葉』(三笠書房)を 受講者に音読してもらい 質問を受けながら進めた。 多数の質問が寄せられ、大変有意義な充実した貴重な時となった。  今回は、【第1章『逆境にどう立ち向かうか』の1節『天をうらむな 〜 逆境は来るべくして襲ってくる』、2節『自分の使命を見つけた人は強い 〜  失意に打ちのめされた人たちへ』、3節『苦難こそが人生を拓くカギ 〜 このとき、『運命の道』が開かれる』の箇所であった。 3月20日(春分の日)『第一回 がん哲学外来東松山カフェ:がん哲学外来 東松山カフェ へようこそ 解決はできなくても 解消はできる』(埼玉県の東松山市総合会館に於いて) を企画された森川美智氏も受講されていた。 終了後、森川美智氏と【お茶の水がん哲学外来・メディカルカフェin OCC(お 茶 の 水 クリスチャン・センター) 14 周年記念講演 & Concert(コンサート)】(13:00~ )に向かった。 ~プログラム~ 1. 樋野先生 記念講演 2. 小林ゆかりさんのオルガン演奏 3. 樋野先生と大嶋先生の対談 4. がん哲学外来&メディカルカフェ * 樋野先生の面談と並行してカフェを行います であった。 小林ゆかり先生は、順天堂大学大学院医学研究科医学専攻の大学院生で、指導教授の順天堂大学大学院医学研究科緩和医療学研究室の水嶋章郎先生も今回参加されていた。 水嶋章郎先生は、11月22日 『第19回日本スピリチュアルケア学会 学術大会』の大会長をされる。 筆者は、基調講演:『楕円形の心 と スピリチュアルケアの未来』を依頼された。 早速、【樋野先生のご講演、樋野先生と大嶋先生のご対談も楽しませていただきました。―― 私に取りまして、とても心温まるお時間でありました。ありがとうございました。】とのメールが、小林ゆかり先生から送られてきた。 大いに感動した。 スタッフの皆様の【『訪れる人を 温かく迎い入れる』】姿勢には、ただた...

第547回 『病気であっても病人ではない生き方』 〜 そのような人と出会う 〜

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 2026年5月の4連休【『5月3日 憲法記念日』、『4日 みどりの日』、『5日 こどもの日』、『6日 振替休日』】の5月4日、wifeと 東久留米駅―>飯能駅―>西武秩父駅から徒歩で、『秩父羊山(ひつじやま)公園 芝桜の丘』に久しぶりに赴いた。多数の訪問客であった。 大変有意義な時となった。  【戦前、県の緬羊種畜場があり、綿羊を飼育していたことから、一帯を羊山と呼び交わすようになったと言われています。 綿羊種畜場東側、芝生が広がり、ソメイヨシノや紅しだれ桜のある一帯は当時も芝生で、ビンタボ゙と地元で呼んでいた翁草が咲いており『ビンタボやま』と呼ばれていたそうです。 綿羊種畜場施設の一部は今も羊山センター南側に現存しています。 その脇があの急坂『汗見坂』(通称)です。 羊山にちなみ、芝桜の丘に市営のふれあい牧場で羊が飼育されています。 芝桜の丘 秩父のシンボルともいわれる武甲山(1,304m)の麓、羊山丘陵の斜面を利用して様々な色の芝桜を組み合わせて植裁されており、文字通りの『花のパッチワーク』です。 毎年拡張と増植作業が行われ、広さは約17,600平方メートルに広がり、ピンクや白、紫色など9種(ハナシノブ科フロクス属)40万株以上となります。 秩父市と横瀬町境にある武甲山(1304m)は、芝桜の丘の南にそびえています。 5月1日が山開きです。 丘から見える北面は石灰岩に覆われ、江戸時代から漆喰材料として採掘が始まり、明治時代からはセメント材料として本格的な採掘が行われてきました。】と謳われている。  5月5日は『がん哲学外来メディカルカフェひばりが丘』(世話人代表 田鎖夕衣子)の10周年記念講演会』に赴く。 田鎖夕衣子氏は、筆者が、顧問を務める『21世紀のエステル会』の広報部長でもある。【わたしたちのメディカルカフェ開設の第一歩となったのは、2015年7月の樋野先生の講演会でした。 ちょうど『信徒の友』の創刊50周年記念の年で、『教会応援企画』として、雑誌の執筆者の方を講師として派遣する、その派遣を仕事で担当しておりました。 樋野先生を講師にお招きしたいというオファーは全国の教会から多く寄せられて、『がん哲学』が時代の要請であることを強く実感しました。 私の母もがんサバイバーであり、その5年前に、仲の良かった同い年の同僚が がんで2年半の治療を経て天へ旅立ったこ...

第546回 『ほっとけ 気にするな』〜【もしかすると、この時のため】 〜

 2026年4月30日 千葉県の【柏豊四季台団地の中央にある地域包括ケアシステムの要ともいえる『柏地域医療連携センター』】での『柏がん哲学外来』(担当者:『がん哲学外来あびこカフェ』の代表でもある中野綾子氏)に赴いた。3組の個人面接の機会が与えられた。【もしかすると、この時のため(エステル記4章14節)】をさりげなく語った。 終了後は、面談者も含め スタッフと有意義な昼食の時を持った。下記の『ほっとけ 気にするな』も話題になった。 『ほっとけ 気にするな』 作詞:樋野興夫      作曲:中野綾子 1)ほっとけ、ほっとけ 気にするな! 人生いばらの道されど宴会 全力を尽くして心の中でそっと心配する にもかかわず、笑う 相手を責めるよりユーモアで包む 八方塞がりでも天は開いている 器を空っぽにすると新しい水で満たされる 人生とは、心の持ち方 ほっとけ、ほっとけ 気にするな! 2)ほっとけ、ほっとけ 気にするな! 種を蒔く人になる 涙とともに種を蒔く人は人生の意味を知る 馬から下りて花を見る 一周遅れの先頭の責務 「解決」はできなくても「解消」はできる 人生に期待できなくなっても人生から期待されている 病気は人生の夏休み ほっとけ、ほっとけ 気にするな! 3)ほっとけ、ほっとけ 気にするな! 苦しみが品性を磨く 人生にはもしかするとこのときのためと思えることがある あなたはそこにいるだけで価値がある存在 「余計なお節介」ではなく「偉大なるお節介」 視野の広さをもって 優雅にかつ力強く 範囲の拡がるにしたがって ますます強度に 一貫した生き方   ほっとけ、ほっとけ 気にするな!

第545回 『来る者を、捨てません。』〜 愛を持って互いに忍び合う 〜

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 筆者は、2026年4月25日 病理医として 定例の『病理組織診断業務』を担当した。『顕微鏡を見て病気を診断する=森を診て木の皮まで診る』実践である。『丁寧な観察力の厳粛な修練の場』でもある。 終了後、順天堂大学医学部病理・腫瘍学教室に寄った。 国立ハンセン病療養所長島愛生園(岡山県)から『愛生』が送られて来ていた。 長島愛生園 開園(1930年)翌年の1931年から発行され続けている機関誌『愛生』は、今回は860号である。  想えば、2012年、長島愛生園の精神科医であった神谷美恵子(1914-1979)の『神谷美恵子記念がん哲学カフェ』が開設された。 2022年9月27日は、長島愛生園で『長島愛生園愛カフェ10周年記念講演会』(2022年10月9日、毎日新聞掲載)が企画された。 新渡戸稲造(1862-1933)生誕160周年でもあった。 2014年の『神谷美恵子生誕100年』では、故 日野原重明先生(1911-2017)の講演と神谷美恵子の次男:神谷徹氏との鼎談に出席したことが、この度、鮮明に思い出された。『貴重な人生の良き想い出』となった。  神谷美恵子の父、前田多門(1884-1962)の仲人は新渡戸稲造であった。 前田多門は、内村鑑三(1861-1930)の主宰する『柏会』に属していた。 神谷美恵子が3歳の時に、新渡戸稲造は 『膝に抱いてあやしている』。 神谷美恵子は、『一生の思い出であった』と語っている。 神谷美恵子は43歳でがんになり、生きがいを求めて 『ハンセン氏病施設の長島愛生園』で精神科医として勤めた。 そして『生きがいについて』を出版した。 まさに『もしかすると この時のため』(エステル記4章14節)であろう!  2024年10月29日 長島愛生園での『長島愛生園の医師であった神谷美恵子記念がん哲学カフェ;愛カフェ』12周年に赴いた。『新渡戸稲造・内村鑑三―>前田多門―>神谷美恵子』の流れである。【神谷美恵子の父、前田多門が国際労働機関の政府代表として任命され、スイス、ジュネーブに転居。 --- 1926年秋、父の仕事の任務が終わり、日本に帰国。 ――  帰国後に選んだ学校は自由学園でした。】とのメールが『ニュースレター 日の出』を編集されている『神谷美恵の研究者である田中真美先生(立命館大学生存学研究所客員研究員/ ホスピタリティ人間...

第544回 『考える ひととき』 〜 解決は出来なくても 解消は出来る 〜

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 2026年4月19日 東久留米市の『CAJ(クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン)』での『がん哲学外来•カフェ』にwifeと赴いた 。 筆者は2008年1月 順天堂大学病院の診察室で無料の『がん哲学外来』を始めた。 2008年秋に病院外での『がん哲学外来・カフェ』が、横浜と東久留米でスタートした。  今回、横浜からも参加されていた内田由美子様、三国浩晃様、大門五郎丸様が、7月18日 横浜シンポジウムを企画されるようである。 3月20日(春分の日)『第一回 がん哲学外来東松山カフェ:がん哲学外来 東松山カフェ へようこそ 解決はできなくても 解消はできる』(埼玉県の東松山市総合会館に於いて) を企画された森川美智氏も出席されていた。 ただただ感謝である。  その後、2007年に始めた読書会であった 。【読書会のお知らせ:新渡戸稲造(1862-1933)『武士道』(岩波文庫、矢内原忠雄訳)と内村鑑三(1861-1930)『代表的日本人』(岩波文庫、鈴木範久訳)を交互に読み進めております。 リーダーは順天堂大学名誉教授・一般社団法人がん哲学外来名誉理事長で、新渡戸稲造記念センター長の樋野興夫先生です。 樋野先生のユニークでわかりやすい解説と さり気なく語られるメッセージに励まされ、人生の生きる意味をあらためて 考えるひとときになります。 どなたでも ご参加いただけます。 みなさまの参加をお待ちしております。】と謳われている。   今回の読書会の箇所は、新渡戸稲造著『武士道』14章『婦人の教育および地位』であった。 担当者の 野澤登美子様と宮島様の音読は素晴らしかった! 難しい漢字も完璧の音読であった。 徹夜で練習されたであろう! 感動した。 読書会後の夕食会も大いに話が盛り上がった! 継続の大切さを実感する日々である。  次回5月17日の読書会は、『代表的日本人』(内村鑑三著)の『西郷隆盛(1828-1877) 〜新日本の創始者』の第4章で担当者は『樋野動物園』の管理人『春風のようなゴリラ(目白がん哲学外来カフェ代表)』である森尚子氏である!  読書会後は『5歳のハイジ(西田 千鶴)』がカラオケ大会を企画されるとのことである。  皆様の真摯な心温まる姿勢には、本当に感服する。  『人間の知恵と洞察とともに、自由にして勇気ある行動...