投稿

2月, 2022の投稿を表示しています

第239回 「チャウチャウ犬の風貌 と 尺取虫運動」に学ぶ 〜 日々修練 〜

イメージ
 2022年2月21日『柏がん哲学外来』(千葉県柏市豊四季台の柏地域医療連携センター)に於いた。   個人面談の後、スタッフの皆様と有意義な時を持った。 『がん哲学外来あびこカフェ』(千葉県我孫子市湖北地区公民館: 代表者:中野綾子)と『豊四季カフェ「そらとり」』(千葉県柏市豊四季台豊四季台近隣センター:代表者:小林由紀恵、担当者:木藤幸恵・渡辺まゆみ) の合同で、2022年11月5日、『あびこカフェ』&『豊四季カフェ「そらとり」』開設1周年記念合同シンポジウム(湖北地区公民館に於いて)の開催が決定された。 皆様の『速効性と英断』には、ただただ感服した。 『チャウチャウ犬の風貌 と 尺取虫運動』の話で、大いに盛り上がった。 タイムリーに『がん哲学外来さいわいカフェin茨城・筑西』代表:海老澤規子 氏から『チャウチャウ犬の絵葉書』が届いた。  大いに感激した。 今回は、『尺取虫運動』を がん病理学的に説明した。  正常細胞とがん細胞の違い。 何故、がん細胞は転移できるのか! がん細胞のように、どこでも生きれる逞しい人間になれ! 『冗談を本気で語る胆力』を身につけよ! 2022年11月5日シンポジウムでの筆者の基調講演タイトルは恐らく『「チャウチャウ犬の風貌 と 尺取虫運動」に学ぶ』である気配がする。  2022年2月21日、 筆者が代表を務める南原繁研究会(第212回)(18:00〜21:00;Zoom方式)に参加した。 総合司会:秋間修 氏で進行 栩木憲一郎 氏の司会で、自由発表は、川口雄一 氏による『内務官僚時代の南原繁』、読書会発表は、村井洋 氏の『南原繁対話―民族と教育』であった。 純度の高い発表は、大いに勉強になった。 本当に、日々修練である。

第238回 「幸せなら手をたたこう」 〜 「チアフル」(Cheerful)な顔付 〜

 2022年2月14日午前に、東京都日野市の方から 『「今朝、NHKの再放送番組を偶然にみました。 フィリピン人の多くの友人がいることもあり、心を動かされました。 「幸せなら手をたたこう」は、恵泉女学園元学長の木村利人先生が詩篇47篇を参考に作詞されたとwikipediaに書かれていました。***恵泉女学院同窓会ページより引用「元学長の木村利人先生が「幸せなら手をたたこう」の作詞をなさったことはみなさんご存知のことと思います。 この歌の誕生秘話がNHKBSでドキュメンタリードラマとなり、7月31日に放映されるので、お知らせいたします。 ぜひご覧ください。タイトル:「幸せなら手をたたこう」~名曲誕生の知られざる物語~放映日:NHKBS1スペシャル ドキュメンタリードラマ 7月31日(日)前半:午後7時~8時49分(途中10分間ニュースを挟み)出演:溝端淳平(木村利人)、関口アナム(ランディー)、クリステル・チアリ(メグ・ロレンゾ)、金井勇太(坂本九)』 との心温まるメールを頂いた。 丁度、2022年2月14日午後は、理事長を務める 恵泉女学園の学園学校会議に赴いた。 大変貴重な1日であった。  2022年2月15日、16日、筆者は、評価委員を務める『AMEDのB型肝炎創薬実用化等研究事業(B創)評価委員会』に出席した。純度の高い研究には大いに勉強になった。 思えば、筆者は癌研究所時代に、日本で最初に『肝癌症例におけるB型肝炎ウイルスDNAの組み込み頻度と肝癌発生におけるその評価』を発表し、医学博士の学位を取得し、米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センターに留学したのが、鮮明に思い出された(下記)。   Hino O., Kitagawa T., Koike K., Kobayashi M., Hara M., Mori W., Nakashima T., Hattori N. and Sugano H.: Detection of hepatitis B virus DNA in hepatocellular carcinomas in Japan. Hepatology 4: 90-95, 1984 Hino O., Kitagawa T. and Sugano H.: Relationship between serum and histochemical ma

第237回 「時代の波は 寄せては返す」 〜 心に響く言葉 〜

 2022年2月7日、赤坂での取材に赴いた。 『昨日は大変貴重なお話の数々を有難うございました。 「がん哲学外来」に多くの方々が集まる理由が理解出来ました。 将来、「樋野興夫全10巻」を読んで、後に続く多くの学生が生まれると素晴らしいなと思います。』、 「貴重なお話を伺うことが出来ました。 心に響く言葉は勿論、患者さんに寄り添う姿勢にとても感銘致しました。」との、心温まるコメントを頂いた。 記事が楽しみである。  2022年2月8日 筆者は、厚労省のWEB「肝炎等克服政策研究事業の研究成果発表会及び中間・事後評価委員会」に評価委員として出席した。 「純度の高い」研究発表は、大いに勉強になった。 また、スタッフの皆様の「真摯な働き」には感動した。 過度な自粛、軽度な自粛、差別も生じているコロナ(RNA型)時代、肝炎ウイルス(DNA型、RNA型)は、先駆的な政策研究モデルとなろう! 啓発効果(アニメ、e-ラーニング、ICT、動画、ホームページ)も高らかに世に示す時代到来であろう!  「医師の生涯教育」の意義 1)医師は生涯の学徒である。 2)何故ならば、患者は最新・最良の診療を期待しているからである。 3)専門家でさえ、日々の努力を怠る時に、専門家とは言えなくなる。 『医師の2つの使命』 1)「学問的、科学的な責任」で、病気を診断・治療する→学者的な面 2)「人間的な責任」で、手をさしのべる→患者と温かい人間としての関係 コロナ時代、以前の筆者の文章の「医師の3か条」が、話題になって来ているようである。 『医師の3か条』 1)医師は生涯書生 2)医師は社会の優越者ではない 3)医業には自己犠牲が伴う 「時代の波は 寄せては返す」の実感の時である。 『樋野興夫著作集全10巻』が実現したら、歴史的大事業である。 まさに、新渡戸稲造(1862-1933)生誕160周年記念となろう!

第236回 「心は燃えた」 〜 先人の志を受け継ぐ 〜

イメージ
  今回は、第236回目である。 この度、『楕円形の心』の単行本化が、急浮上してきた。 思えば、筆者の誕生日の3月7日を記念して2004年3月7日『がん哲学』が発行された。  【はじめに】に、『筆者は2003年、がんの本態解明に道を切り開いた、世界に誇るがん病理学者吉田富三(1903-1973)の『生誕百年記念事業』に明け暮れた。―― 本書は、筆者の青春期の起点であった南原繁(1889-1974;戦後最初の東大総長)の「政治哲学」の提唱に倣い、「科学としてのがん学」を学びながら、「がん学に哲学的な考えを取り入れていく領域がある」との立場に立ち、「がん哲学」を提唱する者である。』と紹介されている。 第一章 がん細胞の世界から人間社会を語る 第二章 がん細胞の知恵に学ぶ 第三章 先人の志を継承しつつ 第四章 病理学の復権を その中に、 ・人物を通して流れる歴史の動脈 ー 真の改革とは ・若き日に人格的出会いを ー 教育の本質 が、記述されている。  2005年10月1日には、『われOrigin of fire たらん』が発行された。   【はじめに】に、『―― この文章はキリスト新聞に「21世紀へのエマオの道ー先人の志を継承しつつ」のタイトルで1年間連載されたものである。―― 本書のテーマは「エマオへの道」つまり「心は燃えた」である。――』と紹介されている。 第一部 エマオへの道 ー 私たちの心は燃えていたではないか 第二部 がん哲学への道 ー 先人の志を受け継ぐ) その中に、 ・「志」の深化 ・サケの産卵に学ぶ が、記述されている。  2008年3月1日には、『がん哲学外来』が発行された。  【おわりに】に、『本書は to be出版のホームページ上で連載したブログ「21世紀の徒然草」から、既刊に収録したものを除いてまとめたものである。それに講演と、インタビューを併せた。時勢の移り変わりが激しい中、話題としては古びたものもあろうが、2006年と07年の2年間の記録である。――」 Ⅰ 21世紀の徒然草 ・三大欠損症候群の時代:「感性」「胆力」「理想」 ・次世代に貴重品をプレゼントしたい 『楕円形の心』の単行本化が実現したら、歴史的大事業である。 まさに、新渡戸稲造(1862-1933)生誕160周年記念となろう!