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第49回 『悠々たる、広々とした俯瞰的な病理学』〜 風貌を診て『個性を引き出す』〜

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「柏がん哲学外来」(柏 地域医療連携センターに於いて)、「池袋 がん哲学外来・帰宅中カフェ」(スヴェンソン池袋サロンに於いて)、「第24回がん哲学外来 矢内原忠雄記念 本郷通りカフェ」(ゆい訪問看護ステーションに於いて)に赴いた。患者との面談・対話は、日々勉強で、大いなる学びの場でもある。

 筆者が、委員長を務める「第73回アスベスト・中皮腫外来推進委員会」に出席した。「クボタショック」が起きた2005年の8月からの、毎週木曜日の「アスベスト・中皮腫外来」受診の累計患者数は、初診1,328名、再診5,223名、合計6,551件となっている。順天堂大で、「アスベスト・中皮腫外来」が開設された13年前(2005年)は、日本国において、中皮腫で亡くなるケースは約900人/年であったが、昨今では、約1,500人/年との統計である。今後も、中皮腫の患者は増えていくことが予想される。筆者らは、『先楽後憂』でなく『先憂後楽』の精神で、ハイリスク患者に接している。環境発がんについては、曝露からかなりの時間を有してから発症するケースが多く、継続的に、長期間の観察をすることが大切である。

 第4回高校生セミナー『顕微鏡の世界 〜 正常細胞とがん細胞の違い 〜:顕微鏡で観る細胞の世界、一緒に覗いてみませんか』が開催された(順天堂大学に於いて、共催:順天堂大学大学院医学研究科 分子病理病態学、医学部病理・腫瘍学講座、順天堂大学大学院医学研究科 人体病理病態学、医学部 人体病理病態学講座、基礎研究医養成活性化プログラム 東京大学・福島県立医科大学・順天堂大学「福島関東病理法医連携プログラム『つなぐ』」、 順天堂大学医学部 基礎研究医養成プログラム 後援:サクラファインテックジャパン株式会社、協賛:サクラファインテックジャパン株式会社・特定非営利活動法人病理診断の総合力を向上させる会)。中学生・父兄も参加され、会場は、満席であった。
 総合司会:梶野一徳 先生の下、開会の挨拶:櫻井 隆 先生、病理医:小倉加奈子 先生、北野隆之 先生、橋爪 茜 先生、外部講師として:矢形 寛 先生(埼玉医科大学総合医療センター ブレストケア科 教授)が 話された。筆者は、「閉会の挨拶」をする機会が与えられた。『悠々たる、広々とした 俯瞰的な病理学』の意義は、「風貌を診て、心を読み 『個性を引き出す』」ことで…

第48回 『女子高等教育 と 新渡戸稲造』 〜 恵泉女学園 と 東京女子大 〜

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「海の日」に、シンポジウム『新渡戸稲造 軽井沢夏季学校 〜 校長就任 100周年記念を迎えて 〜第2回軽井沢夏季がん哲学学校』(シオン軽井沢に於いて)に赴いた。
 小泉知展 信州大学医学部附属病院 信州がんセンター長の司会のもと、本郷一博 信州大学医学部附属病院 脳神経外科教授 の【開会挨拶】で始まり、松谷高顕 東邦ホールディングス 相談役の【挨拶】、そして、宗雪雅幸恵泉女学園 理事長(元富士フィルム社長)の【基調講演1】『新渡戸先生の机』 と、 氏家純一 東京女子大理事長(野村ホールデイングス名誉顧問)の【基調講演2】『女子高等教育と新渡戸稲造』であった。東京都内からも、多数の参加者があり、会場は、満員であった。軽井沢には独特な雰囲気があり、大いに心も癒やされる。

 『本日は、新渡戸稲造 ゆかりの恵泉女学園と東京女子大の貴重なお話と、樋野先生のユーモア溢れるお話を、軽井沢の地でお聴きすることができ、大変充実した祝日となりました。』、『本日の軽井沢夏季学校では、ありがとうございました。新渡戸稲造の知られざるエピソードやお人柄が偲ばれ 有意義なひと時でした。』、『本日は格調高いお話を たくさん お伺いでき貴重な機会でした。女子高等教育のあり方を深く考えるヒントをいただきました。』、『本日は「新渡戸稲造 軽井沢夏期学校 校長就任100周年記念 がん哲学学校」に参加させていただき本当にありがとうございました。大変勉強になりました。本日のシンポジウムで 学んだことをエネルギーに変えて、又明日より新たな挑戦に挑む所存です。家内も先生とお会いすることが出来て、大変喜んでおりました。』、『「軽井沢夏季がん哲学学校」は新渡戸稲造先生の人となりの詳細を改めて教えていただき、感謝でした。—次のステップへの動きに 期待しております。』『目からウロコのお話しばかりで、−− 先生の人間愛や 基本の単純化、懸け橋 —— 一つでも自分のモノに出来ればと強く思いました』、『映画も少し拝見することが出来、良かったです。完成が楽しみですね。』等、心温まる、勇気付けられる、多数のコメントをいただいた。感謝の気持ちで一杯である。

 筆者は、【総括・閉会】『国際教養と新渡戸稲造』の機会が与えられた。『新渡戸稲造』を深く学ぶ機会となり、歴史的な、想い出に残る シンポジウムとなった。


第47回 「純真な 堅実な」生徒 〜 良き学生時代の想い出 〜

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一般公開講座 女性学級共催 講演『がん哲学外来から:人生ピンチヒッター 〜空っぽの器〜』(小諸市文化センターに於いて)に招かれた。新幹線の佐久平駅に出迎えて下さった。佐久平は、何年ぶりの訪問で、大変懐かしく思った。会場は多数の聴講者で、多くの質問もあり、大変充実した時であった。終了後、スタッフとの楽しい昼食を終え帰京した。来年、第2回日本Medical Village学会が、小諸(佐久平、軽井沢も一緒に)で企画開催される予感がする。実現すれば、まさに時代の求める「Medical Village構想」の歴史的大事業ともなろう。

 佐久平からの帰途、東京都世田谷の経堂にある東京農業大学に向かった。東京農業大学 総合研究所 研究会主催の特別講演『がんと哲学 〜高い専門性と社会的包容力 〜』の機会が与えられた。職員・役員・学生・一般市民が、参加されていた。チラシには、『「がん患者や家族が、病院の外で医師と話せる場の必要性を痛感し、誰でも自由に来て自由に帰れる、何でも話せる場として「がん哲学外来」を創設(2008年)。対話や「言葉の処方箋」を通して患者や家族を支援する個人面談や講演を精力的に続けている。」さらに、「著書に『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』(幻冬舎文庫)などがある」と、大変親切に紹介されていた。会場には、筆者の教室で、学位論文を研究された 当時の学生達も参加され、大変懐かしく思った。懇親会も楽しい一時であった。

 順天堂大学医学部 M6 必修コース(必修講義)の授業『病因・病態』を行った。学生からは、「授業に対する教員の熱意を感じた」との高い評価を頂戴し、大いに感激した。卒業前の将来の医師としての 良き学生時代の想い出となれば、幸いである。まさに、「教育とは、全てを忘れた後に残るもの」(南原繁)である。JR四ッ谷駅の近くにある 女子校の雙葉高等学校から、『がん教育』の授業を依頼された。校訓は「徳においては 純真に 義務においては堅実に」と掲げられている。対象は理系生物選択者であったが、文系の生徒、中学生も聴講されていた。質疑応答、個別の質問もあり、まさに、「純真な堅実な」生徒である。担当教師からは、「ありがとうございました。非常に好評でした。」との、温かいメールをいただいた。大変有意義な時であった。


第46回 「30メートル後ろからの 見守り」 〜継続性のある貴い活動〜

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第49回「がん哲学外来 メディカル・カフェ@よどばし」4周年記念(淀橋教会に於いて)に、wifeと参加した。まずは、テーマソングになってきた「365日の紙飛行機」の大熱唱で始まった。「樋野先生ご夫妻にプレゼントタイム! ご夫妻の似顔絵」のサプライズ企画もしていただいた。愛ある配慮は、大変嬉しかった。「マジック、手品、腹話術」も披露された。本当に 充実した記念会であった。

 『<ことばの処方箋 〜 樋野興夫語録@よどばし part1>「偉大なるお節介(他人の必要に共感する)」+「暇げな風貌」+「速効性と英断」』の30語録、『<ことばの処方箋 〜 樋野興夫語録@よどばしpart 2>「冗談を本気でする人物が必要」 ① 存在自体が周囲を明るくする人:爆笑症候群、 ② 楽観的に物事を考える人:爆睡症候群 ③自分の問題をユーモアに語る人:気がかり症候群』の30語録 の両面のクリアファイルを頂いた。語録の中の「30メートル後ろからの見守り」の英語の素晴らしい絵も頂いた。多数の参加者もあり、大いに感動した。心温まる、心優しい、賢明なスタッフの継続性のある貴い活動には、感服した。

 筆者の別室での「個人面談タイム」中には、wifeの「インタビュー タイム」もあったようである。筆者は、「アルプスの少女ハイジの作家ヨハンナ・シュピリ」と、「ヨハンナ・シュピリが、こよなく敬愛したゲーテ」の「自己形成小説」、また「涙とともにパンを食べた者でなければ、人生の本当の味は わからない」(ゲーテ)についても語り、「小さなことに大きな愛を込めるのが、がん哲学外来」と説明した。「7人の侍:勝海舟、新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄、吉田富三」と「癌研時代の恩師の菅野晴夫先生、そしてアメリカ時代の恩師Knudsonと10人でカフェを開くのが筆者の夢。お茶係募集」も 広報した。

 文京区立 音羽中学校で、「がん教育の推進事業講演会」に招かれ、3年生104人に体育館で授業した。多数の真摯な質問には、大いに感激した。全員の感想文も送られて来た。丁寧に拝読した。深い人生観溢れる 記述には、感動した。翌日は、文京区立 誠之小学校での、第6学年体育科(保健領域)での主任教諭、主任養護教諭による「小学校がん教育 検討委員会(検証授業)」に出席した。


第45回 がん哲学外来ナース部会 公開シンポジウム 〜 より良い寄り添いのために 〜

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『開設2周年記 がん哲学外来 & メディカル カフェ in 野田 〜 使命を生きるということ 〜』(野田市川間公民館講堂に於いて)に招かれた。筆者は、第1部講演会で、『“自分の命を 何のためにどう使うのか?”』と題して講演する機会を与えられた。第2部は、メディカル カフェと並行して、個人面談を行った。第1部と第2部の間に<こころのオアシス>として、ピアノ演奏が、披露された。代表の高野みどり先生の、ご主人の追悼記念ともなった。終了後、スタッフの方と、有意義な慰労会の時を持った。大変心に残る 貴重な時間であった。

 『第4回 がん哲学外来ナース部会 公開シンポジウム「がんばりすぎない、悲しみすぎない 〜 より良い寄り添いのために〜」』(東中野キングス・ガーデンに於いて)に、wifeと参加した。司会:青木美由紀氏(東中野キングス・ガーデン看護師、がん哲学ナース部会員)もと、がん哲学外来ナース部会 代表:上杉有希 氏(東京都保健医療公社東部地域病院看護師)の開会挨拶で 始まった。

 東京医科歯科大学 大学院生の皆様の ウクレレ演奏の後、第1部 基調講演『人に寄り添う』(高山千春 氏;群馬大学附属病院、聖路加国際大学大学院看護学研究科、がん哲学外来ナース部会 副代表)であった。第2部は、コーディネーター;三澤弥生 氏(横浜市緑区医師会訪問看護ステーション、緑区医師会 居宅支援センター看護師・主任介護支援 専門員・がん哲学ナース部会員)& 高山千春 氏によるパネルディスカッション『がんばりすぎない、悲しみすぎない  〜より良い寄り添いの為に 〜』であった。パネリストは、太田和歌子氏(白鷺メディカルカフェ 代表)、大弥佳寿子 氏(東村山がん哲学外来 メディカルカフェ 代表)、塚本恵美子 氏(伊勢崎市民病院がん哲学外来なごみ カフェスタッフ、森 尚子 氏(目白 がん哲学外来メディカルカフェ 代表)で、大いに盛り上がった。筆者は、がん哲学外来ナース部会 顧問として、特別講演『がんばりすぎない、悲しみすぎない 〜 より良い寄り添いのために〜』を語った。

 がん哲学外来ナース 全国大会『医療の隙間を埋める 看護師の役割』は11月23日開催とのことである。乞うご期待である。終了後は 楽しい食事会であった。