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4月, 2019の投稿を表示しています

第88回 南原繁生誕130年 〜 『汝の光を 輝かせ』 〜

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  2004 年   スタートした 南原繁研究会  { 初 代  代表   鴨下 重彦  先生 (1934-2011 ; 東京大学名誉教授 、 国立国際医療センター名誉総長 ) 、第2代 代表  加藤  節 先 生} の3 代目 の 代表を  今週、筆者は、 仰せつか った。 2 019 年11月2日   第16回南原繁シンポジウム「今   南原繁を読む 〜   生誕130年に寄せて〜」の企画が進められている。乞うご期待である。  思えば、筆者 に強い印象を与えた言葉は、「ボーイズ・ビー・アンビシャス」 (boys be ambitious )   である。札幌農学校を率いたウィリアム・クラーク(182 6 -1 886 )が、その地を去るに臨んで、馬上から学生に向かって叫んだと伝えられている言葉である。クラーク精神を、内村鑑三( 1861-1930 )、新渡戸稲造(1862-1933)、南原 繁( 1889-1974 )、矢内原忠雄( 1893-1961 )から静かに、学んできたものである。 「今、 ふたたび   内村鑑三・新渡戸稲造・南原 繁・矢内原忠雄 」の歴史的到来 であろう。  新渡戸稲造記念センター 長 就任も、 人知を超えて、時が進んでいることを 痛感する日々である。まさに、 『汝の光を   輝かせ』(河井 道)が、実感として   鮮明に蘇る!     週末は、「がん哲学外来   東中野メディカルカフェ:ひとりで悩まず 話してください」で、4周年記念講演『楕円形の心』を依頼されている(下記)。

第87回  忍耐をもって 走り続けよう 〜 真に勇敢なる人 〜

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 第58回「がん哲学外来メディカル・カフェ@よどばし」(淀橋教会に於いて)に赴いた。多数の参加者であった。まず、開会では、 『 365日の紙飛行機 』(秋元康   作詩)を皆で 、 熱唱した。筆者は、歌詞「人は思うよりも 一人ぼっちじゃないんだ すぐそばの 優しさに 気づかずにいるだけ」を紹介して、「がん哲学外来」の理念を語った。カフェ中、別室で、個人面談の時を持った。閉会では、『 夢をかなえて ドラえもん』 の歌で、大いに盛り上がった。「困っている人と、一緒に困ってくれる人」が、「がん哲学外来」の姿であろうと語った。当日は、 テレビ朝日「スーパー   J   チャンネル   土曜」 の取材が入った。また、 朝日新聞   朝刊の教育面(全国版)で「どあらっこ」の活動をご紹介されるとのことである。これも「がん教育」の実践でなかろうか。  その後、筆者は、理事を務める、東京女子大学の理事会に赴いた。今回の学びは、『私たちの前に   置かれている  競走を   忍耐 をもって  走り 続けよう ではありませんか』(ヘブル人への手紙1 2 章1節)であった。初代学長の新渡戸稲造の 「一生は 山の道 平地はすこし 峠たくさん」 ・ 「平静は 静止状態における勇気である 真に勇敢なる人は 常に 沈着である」 の言葉が鮮明に蘇った。週末は、「鎌倉   明月院」で、講演「すべて時にかなって 〜 人生の季節 〜」を依頼された(下記)。テーマを与えて下さった 乳腺外科部長   田 中久美子  先生 の胆力・英断には   大いに感動した。本当に感謝である。

第86回 企業の社会貢献 〜 様々な立場の目線で 物事を多角的に見る 〜

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  順天堂大学医学部博士課程の 新1年生 向けの「 基礎教育( Unit1 )Basic Course 」で、 講義『 がん学(Basic) 〜 「がん」 ・ 「発がん」 ・ 「病理学」 〜』の機会が与えられた。  聴講者は 約 180名 とのことであった。大変熱心な、真摯な   学びの眼差しの姿には、教育者の立場としても、大いに感動した。  『学生街   がん哲学外来・カフェ  in  お茶の水』( Svenson お茶の水サロン に   於いて)に赴いた(下記)。   大分県から も、緩和ケア総合診療部長の医師も 参加され、 満席であった。今後、 大分 県でも 、「がん哲学外来・カフェ」 が、 開設 される予感がする。   「 皆様に   大変喜んで頂けました 」 。 「 哲学外来は   病気に罹患されている患者様だけではなく、闘病中のご家族の方や   医療従事者など様々な方の   意見が聞けるのが   とても良い 」、「 様々な立場の目線で   物事を多角的に見る   非常に良い機会だった 」、「 大変勉強になりました。 ――  患者の話を聞き   何度も涙が流れてきました。涙ながらに   苦しい闘病生活を   語る患者さんが   話し終わった後に、晴れやかな笑顔に   変わるのが   とても印象的でした。 『 がん哲学 』 の一面を   見させていただいたように思います。 」等   などのコメントを頂いた。   テ レビ 番組の ディレクター も参加されていた。   近日中に、テレビでも、『がん哲学外来・カフェ』が、取り上げられるようである。 Svenson では、4 月22日 『 池袋帰宅中カフェ 』、5 月13日 『 三角形カフェ 』も、企画されている。企業の社会貢献であろう。

第85回 『すべて 時にかなって 美しい』 〜 「人格的な 励まし」 〜

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  筆者は、近畿大学 客員教授を拝命しており、近畿大学医学部 消化器内科 教授 工藤 正俊 先生の企画の 医学部3年生『「Unit1 臨床各論 Iの消化器コース「消化器・肝臓」」の 6限目の特別講義に赴いた。私の講義の前の5時限目には、 武蔵野赤十字病院 院長 泉 並木 先生が、「肝炎・肝硬変・肝がん」の最新情報の特別講義をなされた。筆者にとっても 大変 刺激になった。日々勉強である。  夕食会には、3月24日の第33回 日本がん看護学会学術集会での 筆者の特別講演『その人らしさを 支える医療 “がん哲学外来” に学ぶ』(福岡サンパレスに於いて) を聴講されていた 
大阪国際がんセンターの「仕事への情熱」を持たれている 2人 の看護師さんも 参加され、5人で、本当に楽しい時を持った。大阪に相応しい『21世紀の適塾』の設立が、「速効性と英断」で決まり、歴史的夕食会ともなった。今年、市民公開シンポジウム『八方塞がりでも、天は 開いている』が 企画・開催される予感がする。早速「今日は 素晴らしいお時間を ありがとうございました。—— 我が国を代表する 先生方から とても良いお話しを きかせていただき、感謝の気持ちで いっぱいです。」との温かいメールを頂いた。 「人格的な 励まし」となる コミュニケーション には、「時代感覚 と ニューモア」は、不可欠であろう。まさに、『すべて 時にかなって 美しい』(伝道者の書 3章 11節)が、鮮明に甦える。