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第257回 自分の良心に従う勇気 〜 『空っぽの器の提供』 〜

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 2022年6月25日『お茶の水メディカル・カフェ』(お茶の水クリスチャン・センター ;OCC)に赴いた。    個人面談もあり、また、カフェでは、多数も質問も寄せられ、大変貴重な時であった。 2022年9月24日は、10周年記念講演会が企画されるようである。 スタッフの皆様の熱意には、ただただ感激した。 本当に、継続の大切さを痛感する日々である。 悩める人々の為に、丁寧な『空っぽの器の提供』は、まさの「OCC at Medical Town」の役割・使命であろう。 終了後、スタッフとの楽しい意見交換の時を持った。  2022年6月26日は、『東久留米がん哲学外来 in メディカルカフェ』と『読書会』であった。  想えば、共に、2007年から、毎月開催されている。 早、15周年である。 筆者は、個人面談を行い、その後は、カフェに参加した。 参加者の多様なユーモア溢れる質問もあり、大変有意義な時であった。 読書会は、内村鑑三 著『代表的日本人』と新渡戸稲造 著『武士道』を交互に行っている。 今回は、新渡戸稲造『武士道』第9章「忠義」であった。 今回の箇所は、5巡目であろうか! 毎回、新鮮な学びである。 「忠義とは、自分の良心に従う勇気」の再確認の時でもあった。  

第256回 「何かを為そう」vs「何かを為す」 〜 本当に成長する人 〜

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2022年6月21日、第92回『がん哲学外来メデイカル・カフェ@よどばし』に赴いた。 30もの多数の質問が寄せられた (下記抜粋)。 参加者の真摯な姿には、大いに感動した、 先生は、「アルプスの少女ハイジ」は、ハイジの成長物語だと教えてくださいました。実際読んでみると、ハイジが成長することと共に、ハイジを通して変えられていった登場人物の姿も印象的でした。クララや、ペーターとペーターのおばあさん、ハイジのおじいさん…。本当に成長する人は、周りも変えていくのでしょうか。 歯の本数と転倒リスクとの関係。日本では70歳以上で残存歯は8本と聞いて驚きました。スウェーデンでは20本だそうです。国によってこのような違いが起きるのでしょうか。食べ物、歯磨きの習慣、遺伝等関係していますか。 がんに体の細胞が侵されるとどうなっていくんですか? 細胞は死んでいく? がん細胞が増殖していく? がん細胞が体内で増殖していきやすいのはどんな環境ですか? がんに天敵はありますか? 人生において、「がん」という病魔には、どんな意味があると先生は考えておられますか? がん闘病中に、今までやりたいと思っていたことを実現させたという話しを聞きます。「何かを為そう」と思うことと、実際に「何かを為す」ことの間には大きな溝があるように思います。願うことを実行に移すために、原動力となるのは何ですか。 ウクライナのことを思うたびに、メディカル・カフェで先生から伺った新渡戸稲造の、国連事務次官としての働きについて考えます。「我、太平洋の架け橋とならん」と言ったときの、新渡戸稲造の胸の内はどんなであったでしょうか。 次回(7月24日)は、8周年とのことである。『第一部では、スタッフが、コロナ禍のために変化したメディカル・カフェについての証しをいたします。 第二部は、新渡戸稲造について「真の国際人」というテーマでご講演をお願いしたいのです。』とのことである。 ただただ感服する。

第255回 『教育者の風貌』 〜 「考え深げな黙想と真摯な魂と輝く目」 〜

 2022年6月13日 、『恵泉女学園学校会議と恵泉フェロシップ委員会』に出席した。 大変有意義な時であった。 筆者は高大連携の進捗状況をさりげなく質問した。「良き広報のあり方の具体的な提示の重要性」の学びの時ともなった。   翌14日 午前中は、アドバイザーとして、Zoom『全国がんプロ協議会』に出席した。【全国がんプロ協議会は、がん医療に携わるがん専門医療人を養成する大学の取組を支援することを目的として、文部科学省が実施している「多様な新ニーズに対応する『がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)』養成プラン」の発展を目指し、参加している11拠点すべての大学による意見交換の場として設置されました。】と謳われている。『がんプロ』は1〜3期 (5年/1期 ✕ 3期 = 15年)を終え、第4期に向けて準備が進められている。 1) 1〜3期の新規性の成果 2) 1〜3期の卒業生の進路状況 3) 『かん教育』の違いと懸け橋の必要性 の実態が知りたいものである。   午後は、大学院生の『アスベストに関する』論文についてのインタビューを受けた。 その後、順天堂大学 保健医療学部 理学療法学科の授業『病理学概論』に赴いた。 教科書『カラーで学べる病理学』を音読しながら、今回は、『細胞・組織とその障害』、さらに、『再生医療における幹細胞とiPS細胞』にも触れた。 多数の質問もあり、終わりには、大きな拍手があり、大いに感動した。 現代に求められる『教育者の風貌』とは、【「高度な専門知識と幅広い教養」を兼ね備え、「考え深げな黙想と真摯な魂と輝く目」】(南原繁)ではなかろうか! 『Modern Media』(2022年 5月号)が送られて来た。 裏面の『随筆』に筆者の『21世紀の国際人』が掲載されていた。【「視野狭窄にならず、複眼の思考を持ち、教養を深め、時代を読む具眼の士」】(南原繁;1889-1974)。そして、【世界の動向を見極めつつ、高らかに理念を語る「小国の大人物」出でよ!】(新渡戸稲造);1862-1933)を実感する日々である。

第254回『小さなことに、大きな愛をこめて』 〜 「思いやり」 〜

  2022年6月6日、雑誌の取材を受けた。 3回連載が企画されるようである。  『これからの人生を よりよく生きるために、心穏やかに 生きるために、心の糧となるお話を 人生の先輩に お聞きする 3回連続企画です。』とのことである。 大いに感動した。 記事完成が楽しみである。「人生いばらの道however(にもかかわらず)宴会の生き方」の学習であろう! ~人は、病気とともに どのように生きていくのか ~ 1)病気になったとき、人はどのように感じ、何を考えますか? 2)家族は、どのように患者さんを 支えることができますか? 3)周りの人は、どのように患者さんを 支えることができますか? 4)人の支えは、患者さんに、どのような効果をもたらしますか? 5)「人は、最後に『死ぬ』という大切な仕事が残っている」 「涙とともに パンを食べた者でなければ 人生の味は分からない」(ゲーテ) の体験の日々である。  2022年6月7日 午前中 恵泉女学園に赴いた。 面談後、食堂で昼食を行った。 大変有意義な時であった。 午後は、順天堂大学 保険医療学部 理学療法学科での講義『病理学概論』に赴いた。 教科書『カラーで学べる病理学』を音読しながら『病理学の領域』【「病理学の概要」、「疾病の概要」:疾病の誘因と回復力(ホメオスタシス)、個人差と個人の反応;生活習慣病、「人体病理学と実験病理学」、「病理学と臨床医学」;診断病理学 〜 病理診断、細胞診断 〜、病理解剖】、さらに、『ポストゲノム医学とプレシジョン・メデイシン』にも触れた。 授業とは、『小さなことに、大きな愛をこめる』ものであることを実感する。  【「最も剛毅なる者は 最も柔和なる者であり、愛ある者は 勇敢なる者である」とは、「高き自由の精神」を持って医療に従事する者への普遍的な真理】 であろう。「他人の苦痛に対する思いやりは、医学、医療の根本である」は、「人類の歴史の教訓」ではなかろうか!

第253回 『教育の原点』 〜 息を吹きかける 〜

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 2022年5月30日 恵泉女学園理事会、評議委員会に出席した。 大変有意義な貴重な時であった。 女子教育に大いなる理解を示した新渡戸稲造(1862-1933;東京女子大学 初代学長)が、河井道(1877-1953;恵泉女学園 創立者)、津田梅子(1864―1929; 女子英學塾 創立者)、安井てつ(1870-1945;東京女子大学 第2代学長)を 援護した三人に共通するのは『種を蒔く人になりなさい』の実践であろう! まさに、『消えそうな小さな火に息を吹きかける』である。  2022年5月31日 順天堂大学 保険医療学部 理学療法学科での講義「病理学概論」に赴いた。【『病理学』 は「病気」に関しての学問で、 『形態』、『起源』、『進展』などを追求する学問分野である。 一般社会の人々の為の学問でもある。 なぜなら『病気』に対する概念が世界観、人生観、ひいては日常の決断や行動をも時には決定するからである。「病気」の『起源』 と『進展』を学ぶことは、ある意味では人生の意義と目的の『静思』 へとも導くものと考える。 これこそ、『病理学者の社会貢献』である。「最も剛毅なる者は最も柔和なる者であり、愛ある者は勇敢なる者である」とは、「高き自由の精神」を持って医療に従事する者への普遍的な真理であろう。「他人の苦痛に対する思いやり」は、医学、医療の根本である。】と語った。  今回の授業で『先生の夢は何ですか?』と質問された。 さりげなく『天国でカフェを開くこと!』と答えた。大爆笑であった! また、『人生は、何を学ぶかではなく、誰と出会うかである』と述べたら、教室は、大拍手であった。 真摯な学生の姿勢には大いに感動した。『北海道の旅』に参加したい学生もおられた。『北海道の旅』が実現すると歴史的快挙となろう!『教育とは、すべてのものを忘れた後に残るものをいう』(南原繁)が、鮮明に蘇って来た。 学生時代は良き想い出作りで、これが、『教育の原点』ではなかろうか!