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第322回 筋金入り 〜 広々とした人物 〜

  2023年5月25日は【『がん哲学外来@川越 のぞみカフェ』開設8周年記念シンポジウム『がんと生きる』がん哲学外来発起人 樋野興夫氏に聞く】に赴いた(西岡義行 & まりこ牧師夫妻企画、高橋直美司会)。【『東久留米駅→所沢駅→本川越駅 & 本川越駅→所沢駅→東久留米駅』の往復の旅】であった。電車の中から眺める広々とした田畑の景色には 大いに心が癒された。  会場では、多数の質問が寄せられた。 早速、【本日の8周年記念シンポジウムに来ていただき、先生がお話しして下さり、本当にありがとうございました。 先生が伝えてこられたこと一つ一つが、回を重ねるごとに味わいがで、咀嚼するほど味わいが増す『するめ』という表現がとてもフィットします。 参加された方々が、『今日来れて本当に良かった』、『今まで抑えてきたことが吐き出せて、歌いながら涙が出てきた』、『たまたま久しぶりに来たら、樋󠄀野先生が来られる日で、本当に嬉しかった』、『新たにカフェを始めるよい機会となりました』などなど、沢山の豊かなレスポンスをいただいて、スタッフも参加者も、喜んでおります。】  さらに、【今回も、『言葉の処方箋』の不思議な力を感じることができました。 また、『がん哲学外来』という理解できない表現だったからこそ、取材を受けたとのことを聞き、『すぐわかることよりも、謎めいていることに魅力があること』、『分かるまで時間がかかること、また時間をかけるとより理解が広がること』、『わからない事の中にむしろ不思議な何かが詰まっていること』、『分かったつもりで、実は分かっていなかった』、『分からなかったことの発見には喜びがあること』、『続けることの大切さ』などなど、沢山のことを思わされました。 対面でも、オンラインでも、充実した8周年記念のカフェとなりました。】  また、【『久々に先生のお話を聞き、嬉しかったです。』、『上福岡教会での新しいカフェ、楽しみにしています。』】との心温まる励ましのメールを頂いた。  まさに、『筋金入りの人材育成の訓練の場』の大切さを痛感する日となった。

第321回 愛に溢れた雰囲気 〜 人を褒める 〜

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 2023年5月20日午前中『早稲田大学エクステンションセンター中野校』での講座【『ジャンル 人間の探求『がんと生きる哲学 〜 医師との対話を通して『がん』と生きる方法を考える〜』】(10:40〜12:10)に赴いた。 今回は、『がん細胞から学んだ生き方〜「ほっとけ 気にするな」のがん哲学』(へるす出版)の第4章『「がん哲学」での「言葉の処方箋」』、第5章『「クオリティ・オブ・デス」を考える』の箇所を音読しながら進めた。 真摯な多数の質問もあり『大変有意義な充実した講座』の時間であった。 大いに感動した。  終了後、受講者の森尚子氏、今村郁子氏、戸田裕子氏と、『お茶の水メディカル・カフェ in OCC』(13:00〜)に向かった。 筆者は、開会の挨拶で、【『お茶の水メディカル・カフェ in OCC』の根幹は『愛がなければ全ては無意味』と『愛に溢れた雰囲気を醸し出す』】とされげなく語った。 カフェ中に、筆者は、隣の部屋で、4人との個人面談の機会が与えられた。 歯科医も参加されていたので、『歯を食いしばって 人を褒める』ことの大切さをニューモア的に伝えた。 閉会の挨拶では【『ただ、横にいるだけでいい。 必ず誰かの役に立っている』(東洋経済新報社の新刊より)と『多角的な性格から 現れ出づる多面的な観察と識見』(新渡戸稲造:1862-1933)】の実践を述べた。 終了後は、スタッフと意見交換を行った。『正直になる、積極的に人々に仕えるの心得』に触れた。 大変貴重な『お茶の水メディカル・カフェ in OCC』であった。 帰りの電車の中で、『春風のようなゴリラ』(森尚子氏)と『食いしん坊のコツメカワウソ』(戸田裕子氏)と『樋野動物園』2号製本の話で大いに盛り上がった。  明日(5月21日)は、2008年に開始した東久留米市のKBF(KURUME BIBLE FELLOWSHIP)での『がん哲学カフェ』(1:00pm 〜)、その後、2007年から始めた読書会(East Sideカフェに於いて)である。 筆者は、英文で書かれた『代表的日本人』[内村鑑三(1861〜1930)著 鈴木範久訳、岩波文庫]と『武士道』(新渡戸稲造著 矢内原忠雄訳、岩波書店)音読しながら進めている。 今回は、『代表的日本人』の『二宮尊徳』の第4章『個人的援助』である。 日々勉強である。

第320回 愛に溢れた雰囲気 〜 習慣をつけよ! 〜

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 2023年5月14日(母の日) 『奈良県全がん種の患者会「NCN若草の会」』主催の『がん哲学外来大仏さんカフェ10周年 〜 樋野興夫先生をお迎えして 〜』に赴いた。 新幹線から壮大な雲の上の雪の富士山を眺め 心が癒された。 京都駅に到着後、近鉄奈良線に乗って、奈良駅に向かった。  想えば、島根県簸川郡大社町鵜峠に住んでいた筆者は、50年前の19歳の浪人時代、近鉄奈良線の寺田にあった叔母の家で1年間過ごした。 そして京都市にあった『近畿予備校』に通った。 そこで、出会った英語の教師(東京大学法学部の学生時代、南原繁に学ばれた)の授業で毎日 南原繁の話を聞いた。『1人、部屋で静かに1時間読書する習慣をつけよ!』も教わった。   そして、内村鑑三(1861〜1930)、新渡戸稲造(1862〜1933)、矢内原忠雄(1893〜1962)へと導かれた。 英文で書かれた『代表的日本人』(内村鑑三著)と『武士道』(新渡戸稲造著)は、若き日からの座右の書である。 筆者は、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄の全集を読む習慣が与えられたものである。 いかに勇気づけ 励まされたことか。 まさに【人生邂逅は 非連続性の連続性である】 今回の講演会では、下記をさりげなく語った。 『がん哲学外来の絶対性大原理』 愛がなければ全ては無意味 『がん哲学外来の真髄』 1)愛に溢れた雰囲気 2)静かな口調 3)にもかかわらず 『がん哲学外来の心得』 1)仮面を外し、心の垣根をとる 2)秘密は守る、リラックスした時間を過ごす 3)正直になる、積極的に人々に仕える  多数の真摯な質問があり大いに感動した。 講演後は、個人面談の時も与えられた。 大変有意義な充実した貴重な『奈良の旅』であった。

第319回 自分の発見 〜 他人の理解が深まる 〜

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 2023年5月9日 御茶ノ水で新聞記者の取材を受けた。 早速、【『先憂後楽で2、3年後に あの判断で良かったと思えるように』---、『病理医は早く的確な、そして誤診にならない決断が重要』といった言葉の数々が心に響きました。】との心温まる励ましのメールを頂いた。 取材の後は、順天堂大学保健医療学部 理学療法学科の授業『病理学概論』に赴いた。 教科書『カラーで学べる病理学』を用いて、【『細胞・組織とその障害』&『再生と修復』&『循環障害』】の箇所を音読しながら進めた。 生徒全員出席しており、真摯な姿には大いに感動した。   今年は、『樋野動物園』第2号の製本が『ゴリラ』&『オカメインコ』&『ピグミーマーモセット』& 『シマエナガ』らによって進められるようである。 現在約150匹(人)が入所とのことである。 筆者は『樋野動物園』園長として、2020年10月13日発行の『樋野動物園 1周年記念誌』で、『役割意識と使命感 〜 「新しい自分の発見 & 他人の理解が深まる」 〜 』のタイトルで寄稿の機会が与えられた。 【『樋野動物園』(2019年10月13日開設)には、現在(2020年10月13日) 80匹(人)を超える入所とのことである。 驚きである。 以前、朝日新聞の一面に 私は『「変わり者」でなく「変わり種」である』と記載されたことが、鮮明に蘇ってきた。 『「変わり者」は、ほっとけ気にするなに値する者。「変わり種」は、樋野先生(笑)』との励ましのメールを頂いた。 『「ひの・おきお = Origin of fire」たらん』(2005年、to be 出版)を心得として、 『「冗談を実現する胆力」〜 sense of humor 〜』、『ニューモアに溢れ、心優しく、俯瞰的な 大局観ある人物』の 修練の時である。――『個性を引き出す「種を蒔く人」』の『実例と実行』が『樋野動物園』の理念ではなかろうか!――『多角的な性格から 現れ出づる多面的な、観察と識見』(新渡戸稲造; 1862-1933)であり、これこそ、ユーモア(you more)の試金石であろう。 ――『自分の力が 人に役に立つと思うときは 進んでやれ』(新渡戸稲造)が『樋野動物園』の時代的意義であろう! まさに、『個性と多様性』である。】と記述したものである。 これこそ【

第318回 隣り人 〜 慈悲深い行い〜

 2023年5月4日 『東京国際朝祷会第3167回』(御茶ノ水のレストラン デリフランスに於いて)で、奨励『あなたの 隣人を あなた自身のように愛せよ』(ルカの福音書10章27節)の機会が与えられた。 栃木県から病院長夫妻、群馬県から事業所の所長、東京都から弁護士、牧師も参加されていた。 大いに感激した。 【ある人が エルサレムからエリコに下って行く途中、強盗どもが彼を襲い、その着物をはぎ取り、傷を負わせ、半殺しにしたまま、逃げ去った。 するとたまたま、ひとりの祭司が その道を下ってきたが、この人を見ると、向こう側を通って行った。 同様に、レビ人も この場所に さしかかってきたが、彼を見ると向こう側を通って行った。 ところが、あるサマリヤ人が 旅をして この人のところを通りかかり、彼を見て気の毒に思い、 近寄ってきて その傷にオリブ油とぶどう酒とを注いで ほうたいをしてやり、自分の家畜に乗せ、宿屋に連れて行って介抱した。 翌日、デナリ二つを取り出して宿屋の主人に手渡し、『この人を見てやってください。 費用がよけいにかかったら、帰りがけに、わたしが支払います』と言った。 『この三人のうち、だれが強盗に襲われた人の 隣り人になったと思うか』。 彼が言った、『その人に 慈悲深い行いをした人です』】。  また、【この女に マリヤという妹がいたが、主の足もとにすわって、御言に聞き入っていた。 ところが、マルタは 接待のことで 忙しくて心をとりみだし、―― 『妹がわたしだけに接待をさせているのを、なんともお思いになりませんか。 わたしの手伝いをするように妹におっしゃってください』。―― 答えて言われた、『マルタよ、マルタよ、あなたは 多くのことに心を配って思いわずらっている。 しかし、無くてならぬものは多くはない。 いや、一つだけである。 マリヤは その良い方を選んだのだ。 そしてそれは、彼女から取り去ってはならないものである』】の復習の時となった。   今回は、『心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、― 愛せよ!』、さらに『では、わたしの隣り人とは だれのことですか』の解答の貴重な復学な時となった。

第317回 本物を見分ける 〜 愛をもって 〜

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  2023年4月30日 宇都宮での【まちなかメディカルカフェin宇都宮 10周年記念『がんを生きる』】(栃木県総合文化センターに於いて)に赴いた。  代表 平林かおる先生(栃木県立がんセンター病理診断科・副病院長)から【先生に導かれてカフェを開設してから早くも10年経ち、この間先生には沢山の愛とご指導をいただき、心より感謝いたします。 当日は10年を振り返り、先生からお言葉をいただきたいと思います。 大橋洋平先生の話を聴いていただいた後に30分程度、質問コーナーとして先生と大橋先生に再びご登壇いただき、会場の参加者と対話をしていただければと思っています。 当日のスケジュールは下記のとおりです。 落語:祝福亭福助(福原俊二郎さん) 開会挨拶;平林 樋野 興夫先生のお言葉 休憩 講演;大橋 洋平先生「足し算命を生きる」~三重から栃木へ~ 樋野先生、大橋先生への質問コーナー(テーマ;がんを生きる)司会;村井先生 閉会挨拶;粕田先生 】との心温まる励ましのメールを頂いた。  多数の参加者であった。 スタッフの皆様も真摯な姿勢には大いに感動した。 大橋洋平先生の講演は、大変勉強になった。 村井邦彦先生(村井クリニック院長)の司会による質問コーナーは、『格調高い品性ある』時となった。 筆者は【『楕円形の心』: 相異なるものが、お互いに存在を認め合う。『メディカル・カフェ』:性格の異なる人と一緒にお茶を飲んで1時間過ごす訓練の場である。 『寄り添う』:『いぬの おまわりさんのように、何か大きな事を為そうとするよりも、寄り添える人になる。』&『色々な情報が飛び交う現代、本物を見分ける方法』⇒『あいまいなことは 曖昧に答えるのが科学的である。』& 『グレーゾーンは、愛をもって「分かりません」という。』】とさりげなく語った。 粕田晴之先生(栃木県済生会宇都宮病院緩和ケアセンター長)の閉会挨拶の『隙間を埋める居場所 〜 First Contact Team 〜 』が、まさに【まちなかメディカルカフェin宇都宮】の心得であろう! 今回は、大変充実した記念講演会であった。