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第179回 『向上心のある動物』 〜 空の上から自分の住処を見る 〜

2 020 年も終わりである。 先週末(2 020 年1 2 月2 6 日、2 7 日)は、1 800メートルの雪の万座 に赴いた。   「軽井沢から万座の旅」は、まさに、「人生は 山坂多い 旅の道   =   気は ながく、心は まるく」 であった。    『 虫は自分の住処だけで、論じている。空の上から自分の住処を見る向上心の虫になれ! 』 (新渡戸稲造)が鮮明に蘇ってきた。     2 020年は、 『 天空デーサービス万座 』 ( 2 020年 3 月 1 5日)ー> 『 万座研究センター 』 (2020年12月26日設立)の設立 の 歴史的な 年であった。    2 021年 3 月までには、『天空デーサービス万座』1周年記念ニュースレターの発行 のようである。    ただただ感服である。   「ユーモア=you moreの医師、看護師、医療従事者、市民、ボランティア=医療の協働体」のMedical Village『天空デーサービス万座』型モデルの世界発信の時代的到来 である !     「 医療者 の使命 〜   温かい配慮   と   真摯な誠実な働き   〜」であろう!  2 020年は、『樋野動物園』( 2 019年 1 0月 1 3日創設)1周年記念誌 が 発行 された !    2020 年1 2月 6 日の 『 上野動物園の旅 』 も、人生の良き想い出で あった。   年明け『上野動物園の旅』冊子の発行が楽しみで ある。    2 0世紀 は、『 向上心の ある 虫 』 (新渡戸稲造) - > 21世紀 は、『 向上心の ある 動物 』 (『樋野動物園』) であろうか!   2020 年1 2 月2 8 日 下記の メール が届いた。    「 タクシー乗り場で後ろに、並んでいらした素敵な紳士が、あら?どこかで?    お茶の水の癌哲外来でお話を伺った順天堂の先生でした 。   なんだか、嬉しく思いながら会釈して、タクシーに乗りました。    チャウチャウ犬のような笑顔に癒されました。 ――  先生の笑顔、周りに良い影響がありますね。 」。    ユーモア溢れる心温まるメセージには、涙無くしては語れない!    まさに「自分の力が 人の役に立つと思う時は 進んでやれ」(新渡戸稲造)の実践でもある!    人生は、階段を上る如く「不連続の

第178回 内面的な人間性の自覚 〜 見識と品位 〜

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 東京情報大学看護学部での『病理学』試験問題(下記)の学生90名の解答が届いた。 下記を3つ選択し、記述せよ!(A4  1枚)  1)細胞、組織、器官、器官系を説明せよ!  2)代謝性アシドーシスの原因を4つ挙げよ!  3)炎症の原因を分類せよ!  4)免疫疾患を分類せよ!  5)感染を防ぐための基本を述べよ  6)変性、壊死、アポトーシスの違いを説明せよ!  7)良性腫瘍と悪性腫瘍、癌腫と肉腫と違いを説明せよ!  8)染色体異常と遺伝性疾患を区別せよ!  9)血糖調節機序と糖尿病における血糖上昇の理由を述べよ!  全員の解答を読みながら、筆者自身の学びの時ともなった。  教育とは、何であるのか静思する時でもある。『南原繁著作集 第10巻』(岩波書店発行)の『私の学問・教育観』の『大学と学問』&『私の教育観』が鮮明に蘇ってきた。   『高等教育について新たに強調される点は教養である。 それは学生に対して必須であるばかりでなく、その前に、われわれ教師の課題でなければならぬであろう。』、 『われわれが、あの旧一高時代に、伝統的な道徳を超えて、新渡戸校長などの指導と感化によって、内面的な人間性の自覚に呼びさまされたーー』、 『教育と教養によって、各人は人としての見識と品位をそなえるに至るのであります。』。   日々勉強である。  映画『がんと生きる言葉の処方箋』応援チャンネル( https://www.youtube.com/channel/UCc4rcVO_bMtoKYyUaSjIxLg ) が、送られて来た  感動した。  現時点では、55回が決定済みとのことである。  100回達成したら、記念誌が製作される予感がする。  来年(2021年)秋頃に発行であろうか!?  本当に実現したら、歴史的大事業であろう!  大いに楽しみである。  映画『がんと生きる言葉の処方箋』は、「文部科学省選定作品、厚生労働省推薦作品、キネマ旬報ランキング15位(2019年度国内文化映画部門)」とのことである(下記)。  医療学部の学生(医学部学生、看護学部学生、薬学部学生 etc)の授業でも企画されると、人生の良き学びとなろう!

第177回 「欣然たる面貌、快然たる微笑」〜 最善を考えよう〜

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  2020年12月14日、国際展示場駅から 新しいキャンパスの武蔵野大学 看護学部(東京都江東区有明)での連続Zoom授業『病理学』に赴いた。  駅から徒歩で、周囲を散策しながら、大学に向かった。  大きなビルが立ち並び、壮大なイメージの街並みを感じた。到着後、教員、事務スタッフの心温まる おもてなしには、大いに感動した。 大変有意義な時であった。  2020年12月16日、2016年11月より開設された『小江戸がん哲学外来』(埼玉医科大学総合医療センターブレストケア科 於いて)に赴いた。  開始前には、癌研時代から、病理学研究を共にした病理学講座の先生と、食堂で、昼食の時を持った。 来年は、『小江戸がん哲学外来』5周年記念市民公開シンポジウムが企画される予感がする。大変貴重な時が与えられた。  2020年12月20日号『毎日新聞出版 サンデー毎日』の筆者の記事を読まれた方から、今は亡き原田明夫氏(命日4月6日、5回忌)の文章の寄稿を依頼された。  思えば、検事総長退任後に、新渡戸稲造が初代学長であった東京女子大学理事長に 就任された原田明夫氏(1939年11月3日 - 2017年4月6日)と一緒に、2000 年『新渡戸稲造 武士道 100周年記念シンポ』、『新渡戸稲造生誕 140年』(2002年)、『新渡戸稲造没後 70年』(2003年)、『新渡戸稲造 5000円札さようならシンポ』(2004年)を企画する機会が与えられた。  そして、「起こったことは仕方がないのだから、そのことを前提に最善を考えよう」の学びが、2008年1月 順天堂大学で『がん哲学外来』を開設した原点でもある。  そして、病院外での『がん哲学外来・カフェ』も始まった。  現在全国に約200箇所であろうか!  「欣然(きぜん)たる面貌、快然たる微笑をもて」(新渡戸稲造)の「実例 & 実行」の実践であろう!  『サンデー毎日』に記述した『新渡戸稲造の5か条』が送られてきた。  まさに、「不思議な連続」である。

第176回 『コロナの時代を生きる5か条』〜『正しいリスク(Smart risk)』の学び〜

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 2020年12月6日、『樋野動物園』のスタッフの企画による東京都恩賜『上野動物園の旅』に、wifeと参加した。  人間としての『個性と多様性』の貴重な確認の時となった。  参加されたゴリラ🦍(目白がん哲学外来カフェ代表 森尚子 氏)から『閑 = ひま』の絵葉書が送られてきた。 大いに感服した。      武蔵野大学看護学部(江東区有明)でのZoom講義「病理学」に参上した。  今日は、順天堂大学院修士課程Zoom講義『検査医学と病理』に赴く。前回の『遺伝子異常と疾患』に続いて、今回のテーマは、『腫瘍総論』である。  教育には、『閑 = ひま』の需要性を 痛感する日々である。 「毎日新聞出版 サンデー毎日」編集部から、『サンデー毎日 12月20日号』が送られてきた。    拝読された方から、「老病死を遠ざけることに踊らされている風潮の中で、『5ヵ条』が心にしみます。  冬の朝、丸くなっている背中がピンと伸びました。」、『コロナの時代を生きる5か条』は心に深く刻んでおきたいと思いました。」、「コロナの時代を生きる5ヶ条、勉強になります。」、「コロナの話題ばかりの中で、異色の記事ですね!  多くの人の目にとまりますよう、願っております.」、「サンデー毎日を拝読させていただきました。  樋野先生の仰る通りです。」、「人は病そのものもそうですが、病にまつわる不確かな恐れが本当に怖いものなのだなということを、そして、先生の記事を読みさらに人々の行動への先生のご指摘されている『よろず相談』の大切さが実感されました。」、「誠に、おっしゃる通りです。」、「英語圏で使われている『スマートリスク』と重複している部分もあるかと思います。  がん健診や病態の安定期に スマートリスクをとれる保健行動を 支えるシステムをつくることも、これから必要になって来ると考えました。」、「コロナの時代を生きる5ヶ条有り難うございます。  どんなときも、前進あるのみ! と感じます。  また、新型コロナは怖いですが、しっかりと対応して参ります。  他者の排除や差別につながらない様に、致したいです。」、「常識的に狭き門、真ん中をあるきます。」などなどの 多数の励ましのコメントを頂いた。  大いに、感動した。  まさに、『正しいリスク(Smart risk)』の学びの時であろう! 『コロナの時代を生きる5か条』

第175回『21世紀のアインシュタイン』&『21世紀のキューリ夫人』&『21世紀の新渡戸稲造』〜「日本の懸け橋」の合同会議 〜

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 2020年11月30日、国際展示場駅から 新しいキャンパスの武蔵野大学 看護学部(東京都江東区有明)でのZoom授業『病理学』に赴いた。 大変有意義な時であった。 2020年12月2日は、御茶ノ水で、友納靖史 牧師(常盤台バプテスト教会、常盤台めぐみ幼稚園理事長・園長)と 曹洞宗東京都寺族会のスタッフで住職の奥様3人(沖悦子 氏、名古屋康代 氏、加藤和美 氏)との面談の時が与えられた。 1)『お寺でも がん哲学外来カフェを始めよう』(東善院,向雲寺,明白院,天寧寺に於いて)(4月) 2) 本の出版 3) 合同シンポジウム(11月) が、企画される予感がする。 実現すれば、歴史的大事業であろう! まさに、『21世紀のアインシュタイン = 教会の牧師』、『21世紀のキューリ夫人 = お寺の住職の奥様』、『21世紀の新渡戸稲造 = 樋野』による、『21世紀の知的協力委員会(のちのユネスコ)=「日本の懸け橋」』の合同会議であった。 思えば、友納靖史 牧師は、2012年の {新渡戸稲造生誕150周年記念事業「みぎはほーむ 開設記念 第一回市民公開シンポジウム『「がん哲学外来カフェ」in 長崎』}(長崎市に於いて)で、筆者の講演の座長をして頂いた。 『われOrigin of Fire』(『樋野興夫(ひのおきお = origin of fire)』に由来;2005年 発行)(to be出版)が、鮮明に蘇ってきた。 下記の如く、紹介されている。『この文章は キリスト新聞に「21世紀へのエマオの道 ー 先人の志を継承しつつ」のタイトルで1年間連載されたものである。 本書のテーマは「エマオへの道」つまり「心は燃えた」である。』。 第一部 エマオへの道ー私たちの心は燃えていたではないか(21項目) ・エマオ・21世紀・先人の志 ・50年周期の摂理 ・希望の木を植える ・使命感の根拠 ・「死生学」で心を引き締める ・先見洞察力 第二部 がん哲学への道ー先人の志を受け継ぐ(21項目) ・コミュニケーションと共生 ・「志」の深化 ・専門性を持つ胆力人 ・サケの産卵に学ぶ ・核心的な問いかけ ・高邁なる大志 アメリカのペンシルべニア州にも「エマオ(Emmaus)」という小さな町がある。 Wifeのふるさとでもある。 本当に人生不思議な出会いの連続である。