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第170回 『新渡戸稲造 ―> がん哲学 ―> アスベスト・中皮腫外来 ―> がん哲学外来』の記事 〜 新しい命を与えられた時の流れ 〜

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KOKOCARAの記事( https://kokocara.pal-system.co.jp/2020/10/26/medicalcafe/ )が、公開されたようである。 「皆さんの笑顔と東久留米カフェの あたたかな雰囲気が誌面から伝わり素敵な記事ですね!」、「先生の笑顔の写真に 癒される方が沢山おられますね。」、「素晴らしい記事です! SNSで、友人、知人と共有させて頂きたくーー。」、「樋野先生のおかげで、東久留米にも しっかりと根付いていることは 存じ上げておりましたが、実際の活動の写真等を拝見するのは初めてです。・・・本当にすごいですね。」、『教育の方も「がん教育」は東久留米は、先生のご尽力でーーすすんでいますーー』、「お写真に存じ上げている方々がうつっていて、うれしく拝見しました。 みんなカフェと出会って 新しい命を与えられた方々ですね。」、「とてもすばらしい記事と写真を拝読いたしまして、私もとても感動いたしました。 全国で先生を待っていらっしゃる方が大勢いて、支援の輪も広がっていることが 伝わってまいります。」、「記事拝見しました。素晴らしい試みだと思います。ご活躍何よりです。これからもよろしくお願いします。」、「樋野興夫 先生をはじめ、みなさまの笑顔がいいですね。この会のすばらしさを象徴しているようです。」、「KOKOROKARAの記事を読ませていただきました。 本当に素晴らしく感動いたしました。 続いて尊いお仕事が祝されていて、励まされております。」、『本当に、とてもいい記事ですね。「暇気な風貌」の先生や、ゆったりとした 心地よい会の雰囲気がよく出ていて、見られた患者さんが 自分も参加したいなと思う記事ですね!』 などなど、多数の心温まる励ましのメールを頂いた。  「中野区友愛クラブ連合会女性部会」主催の講演『種を蒔く人 ~ 偉大なるお節介 ~』(東京都中野区;なかのZEROに於いて)の 機会が与えられた。 対象は、60歳以上の方であった。 大変真摯に聴講され、大いに感動した。 スッタフのおもてなしには、ただただ感謝である。 筆者は、中野と『新渡戸稲造』の関わり、『新渡戸稲造記念センター in 新渡戸記念中野総合病院』での『がん哲学外来』についても触れた。 中野区地域支えあい推進部長、課長も来賓として出席されていた。 「埼玉医科大学総合医療

第169回 『聖書とがん』の原点 〜 立場を超えて集う「交流」の場 〜

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 この度、新刊『聖書とがん』(2020年10月20日 イーグレープ 発行)が出版される運びとなった。大変好評のようである。  早速「さきほど『聖書とがん』が届きました。まだ開いたばかりですが、病理学者の興夫さんにしか書けないようなインパクトがありました。」との温かい、励ましのコメントが寄せられた。 思えば、筆者の著作の原点は、同じく「イーグレープ」発行の2003年11月10日発行『われ21世紀の新渡戸とならん』である。 「イーグレープ」の穂森宏之 氏の「英断と真摯なる姿勢」には、ただただ感謝である。17年の歳月が流れた。「小さな湧き水が、いつかは 大きな流れるになる」を実感する日々でもある。  人間の身体と臓器、組織、細胞の役割分担と、お互いの非連続性の中の連続性、そして、傷害時における全体的な「いたわり」の理解は、世界、国家、民族、人間の在り方への深い洞察へと誘うであろう。 これが『聖書とがん』の原点である。「がん」は、医師と患者、患者家族の「心情」の課題でもある。「がんゲノム医療」へと進歩している中で、医師とがん患者、がん患者の家族がそれぞれの立場から「がん」と どのように向き合っていくかを中心に、医師は、患者の心情を察し、患者とその家族に「思いやり」と「いたわり」の心を持って接することが重要である。『他人の苦痛に対する思いやり』と『豊かな心』は、医療の根本であり、患者の視点に立った がん医療が求められる現代において本誌は、立場を超えて集う「交流」の場になるのではなかろうか!。 新刊『聖書とがん』が「患者主体の医療」の基盤整備の一助となれば幸いである。 『聖書とがん』の5ヶ条 (1)「明晰な病理学的診断」 (2)「冷静な外科的処置」 (3)「知的な内科的診療」 (4)「人間力のある神経内科的ケア」 (5)「人間の身体に起こることは、人間社会でも起こる=がん哲学」

第168回 個性を発揮して 個々の人生を前向きに 〜 細やかな配慮が根付いて 〜

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 2020年10月13日『第13回軽井沢がん哲学外来カフェ』(軽井沢南教会に於いて)での講演に招待された。 「軽井沢へ 遠いところから 近いところから あちこちの地域からたくさんの方が訪れ たくさんの笑顔が見れ 樋野先生のおはなしからはじまり たくさんの質疑応答も 聞き慣れない単語まででて 参考になりました。」、「お隣では メモをされてる方もいました 音楽ありダンスあり --- キラキラしていて綺麗で そのすべてがとても、素晴らしいカフェでした。」、「軽井沢まで来てくださり ありがとうございました。---  樋野先生のお話を聞いて 明日からは皆さんが 大いに個性を発揮して 個々の人生を前向きに進んで行かれることでしょう。」、「遠い所 お越し頂きありがとうございました。  楽しいひと時をありがとうございます。―― また お会い出来る機会を楽しみにしてます。」、 「軽井沢では 良い時間を過ごさせて頂きました。  此方では参加される人も順調に増え、今後の展開も地元の方々には 頼もしいものになってくるでしょう。  手を携えて軽井沢〜万座の深い繋がりを今後も継続していく所存です。」、「軽井沢南教会カフェは 年に四回の開催ではありますが、毎回、手紙や葉書でのカフェお知らせと お誘いがあり、他のカフェでは真似のできない 細やかな配慮 が為されています。  また、毎回、美しい花の鉢植えや 球根などがプレゼントされ、我が家の庭には それらの花たちが根付いて季節の楽しみとなっています。ありがたいことです。」、「肉体的、精神的に病んでいる方々に 人生を楽しく過ごすお話を、またお聞かせ、頂きたいと思います。」などなど、多数の励ましのメールを頂いた。   「スリッパを拭いていてくださった石塚様」、『「枯れ葉」の名曲を聴かせてくださった市村様』には、心からの御礼を申し上げる。  本当に、有意義な 貴重な ひと時であった。    終了後は、皆様と 「軽井沢恵シャレー」、「星野遊学堂」、「石の教会」(下記写真)を訪問した。  まさに、『生活環境や 言葉が違っても 心が通えば友達であり、心が通じ合う人と出会うことが 人間の一番の楽しみである。』(新渡戸稲造)を 実践の場となった。  筆者は、企画された宮澤 豊 先生ご夫妻と ご一緒に夕食をし 帰京した。  宮澤 豊 先生ご夫妻の「おもてなし 心遣い」

第167回 「広々とした病理学 〜 揺るぎなく、真理に目を向ける、深い洞察 〜」

 東京情報大学看護学部1年生(千葉県千葉市)の「病理学」のZoom授業に赴いた。全部で15コマで、今回は、初回の授業であった。  授業概要: 病気が どのような原因で 起こるのかを知り,それによって 生じる全身の病的現象を 組織や細胞レベルで 理解することを目的とする。  また,代表的な疾患について 疫学,臨床症状,経過,治療なども 合わせて学ぶ。  細胞の構造・機能,発生学,細胞の病変(退行性病変,進行性病変),循環障害(充血・うっ血,側副循環,出血・止血,血栓症,塞栓症,虚血・梗塞,浮腫,脱水,ショック,高血圧),炎症と免疫,腫瘍(がんの疫学,良性腫瘍と悪性腫瘍,細胞異型と構造異型,転移・播種,がんの発生原因),先天性異常,代謝異常,免疫,感染の病理病態について学ぶ。 到達目標: ・病気とは何か、病気と病理との関係について 理解する。 ・病気の原因、それによって生じる全身の病的現象を 組織や細胞レベルで理解する。 ・代表的な疾患についての 病理病態について学ぶ。 授業の方法:テキストを使用しながら、講義形式で行う。毎授業時に課題を課し、その課題について解説し、前回の講義内容を振り返る。 と シラバスに謳われている。  真摯な学生の多数の質問には、大いに感動した。 「広々とした病理学 〜 揺るぎなく、真理に目を向ける、深い洞察 〜」 の必要性を実感する時となった。 「生命現象の病理」の学びは、「人間社会の病理」の理解において 時代的要請ではなかろうか!