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第1回 新刊『がんばりすぎない、悲しみすぎない。』〜 心の奥底からの信頼と愛 〜

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南原繁研究会夏期研究発表会(学士会館)に参加した。戦後の東大総長の「南原繁・矢内原忠雄」について改めて学習した。筆者は、『「真の国際人」としての教養』と題して、講演の機会が与えられ、{『真の国際人の定義』:1.賢明な寛容さ、2.行動より大切な静思、3.紛争や勝利より大切な理念、4.実例と実行、『真の国際人のあり様』:1.幅の広さ、2.弾力性に富む、3.洞察と識見のひらめき、4.示唆的な学風}を語った。「南原繁・矢内原忠雄」の先生は、「内村鑑三・新渡戸稲造」である。共通項は『キリスト者』である。
 日曜日の午後の定例の読書会は、『武士道』(新渡戸稲造著、矢内原忠雄訳)の『第3章義』であった。今回は、『もし鋭敏にして正しき勇気感、敢為堅忍の精神が武士道になかったならば、義理はたやすく卑怯者の巣と化したであろう』の言葉が、深く身に浸みた。まさに『厳格なる教訓』である。すべての始まりは「人材」である。行動への意識の根源と原動力をもち、「走るべき行程」と「見据える勇気」、そして、「最も必要なことは、常に志を忘れないよう心にかけて記憶することである」(新渡戸稲造)。「責務を希望の後に廻さない、愛の生みたる不屈の気性」が、「人生の扇の要」の如く甦る、日々である。
 新刊『がんばりすぎない、悲しみすぎない。』(講談社;2017年8月25日発行)が、毎日新聞朝刊の広告(8月27日付き)に掲載されていた。早速、読者から、『ゆっくりじっくり話しかけられて深く頷いて、言葉の処方箋が柔らかく温かく心に染みいってくるような御本でした。―― 一気に(でも、丁寧に)読み終え、満たされた気持ちでいっぱいです。「がん哲学外来」を開始しようとした時に「快挙です」とお二人の恩師の方からのお言葉が有った由。―― 今回の御本の中でその箇所が私にはことのほか「嬉しく、そしてとても有難く」思えてなりませんでした。人の心の奥底からの信頼と「愛」を感じとることが出来て、今朝の未明の読書(滅多にないことです)はとても幸せでした。先生、ありがとうございました!』と、大変、心温まるメールが送られて来た。まさに、『互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい。自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。』(ピリピ人への手紙第2章3,4節)が、甦った。