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第393回 『喜んで愛を込める』 〜 人生の味 〜

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 2024日3月23日『お茶の水(OCC)メディカル・カフェ』(添付)の後、池袋パセラ本店での『カラオケ大会』に赴いた。 その前に『放映50周年記念特別 アルプスの少女ハイジ展』(東武百貨店 池袋店)に寄った(添付)。『アルプスの少女ハイジ』は、『涙とともに パンを食べた者でなければ 人生の味は分からない』(ゲーテJohann Wolfgang von Goethe、1749-1832)』を敬愛したヨハンナ・シュピリ(Johanna Spyri:1827-1901)の作品である。『アルプスの少女ハイジ』の現代的意義は『喜んで 無邪気に 小さなことに 大きな愛を込める。』であろう。  『カラオケ大会』には、40歳から90歳まで、幅広い年齢構成で、12名が参加された。 大いに感激した。今回は『がん哲学外来ながれやまカフェ代表 達磨インコ:春日井いつ子氏』が担当され、『とら(虎)三国浩晃氏』、『白イルカ(ベルーガ):細川護氏』、『むつごろう:西田千鶴美氏』、『聞き上手な・セキセイインコ: 末永佑仁氏、【スルメ3姉妹:『がん哲学外来あびこカフェ店長 ピグミーマーモセット 中野綾子氏』&『目白カフェ代表 春風のようなゴリラ & カバ 森尚子夫妻』&『食いしん坊のコツメカワウソ 戸田裕子氏』も参加された。  夕食しながら、3時間(17:00〜20:00)で、全員、自分で選んだ曲を熱唱された。 筆者は【『くちなしの花』&『おまえに』&『すきま風』】を歌った(添付)。 そして【『有楽町で逢いましょう』&『銀座の恋のものがたり』&『北の旅人』】を『達磨インコ』とジュエットする機会が与えられた。 『むつごろう』は、森昌子の『せんせい』(作詞:阿久悠、作曲:遠藤実)を歌われ、 ―― 慕いつづけた ひとの名は せんせい せんせい それは『樋野先生』 ―― 胸をいためた ひとの名は せんせい せんせい それは『樋野先生』 ―― そっと教えた ひとの名は せんせい せんせい それは『樋野先生』 と皆様で熱唱され、大いに盛り上がった。 涙なくして語れない! 『365日の紙飛行機』で終えた。『人生忘れ得ぬカラオケ大会』となった。

第392回 脳裏に焼き付く 〜 苦痛の中に、品性は出てくる 〜

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 2024年3月20日(春分の日)『がん哲学外来あびこカフェ代表 中野綾子氏』が企画された【がん哲学外来亀有メディカルカフェ開設記念 樋野興夫先生講演会】(亀有教会において)に赴いた。 会場は多数の参加者であった。 大いに感激した。 総合司会:潮田清美氏 、開演挨拶:小暮信子氏で始まり、その後、中野綾子氏による『樋野先生へ 複数のインタビュー』を受けた。   『樋野先生のふるさと』について質問された。【712年に編纂された『古事記』に登場する『医療の原点を教えてくれる大国主命』の出雲大社から8キロほど、峠を越えて美しい日本海に面した小さな村が、私の生まれ育った出雲市大社町鵜峠(現在 人口約30名 空き家60%)である。 隣の鷺浦地区と合わせて『鵜鷺(うさぎ)』(小学校中学校は廃校)と呼ばれている。 私の故郷は無医村であり、幼年期、熱を出しては母に背負われて、峠のトンネルを通って、隣の村(鷺浦)の診療所に行った体験が、今でも脳裏に焼き付いている。 私は、人生3歳にして医者になろうと思ったようである。】と説明した。  『樋野先生の言葉の処方箋の原点』についても質問された。【私の生涯に強い印象を与えたひとつの言葉は、鵜鷺小学校卒業式の『ボーイズ・ビー・アンビシャス(boys be ambitious)』 である。 札幌農学校を率いたウィリアム・クラーク(1826-1886)が、その地を去るに臨んで、馬上から学生に向かって叫んだと伝えられている言葉である。 クラークの精神が内村鑑三(1861-1930)& 新渡戸稲造(1862-1933)& 南原繁(1889-1974)& 矢内原忠雄(1893-1961)であり『若き日から、この4人の本を静かに熟読し、言葉の処方箋を習得した』】と答えた。  『生ける魚は 水流に逆らいて泳ぐ』についても説明を求められた。 【人生は、必ずつらいことにあたる。 苦痛の中にいるからこそ、品性が出て生きられる。 死せる魚は 水流と共に流れる。】 と 答えた。 その後、筆者は、別室で個人面談の機会が与えられた。【終わりの挨拶で伊香保温泉街の『365の石段』を述べ、『人生は階段を上る如く不連続の連続性の成長』】とさりげなく答えた。『世界に一つだけの花』を皆様と熱唱して終えた。 参加者の皆様の真摯な姿に大いに感動した。

第391回 人生邂逅 〜 階段を上り身長が伸びる 〜

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 2024年3月16日 筆者は 病理組織診断業務に赴いた。 顕微鏡を見て病気を診断する『風貌を診て心まで診る 丁寧な観察力』の実学である。日々勉強である。  【病理学は顕微鏡を覗きながら、大局観を持つことが求められる分野でもある。 科学としての『病理学』を極めることは、『森を見て木の皮まで見る』ことであり、マクロからミクロまでの手順を踏んだ『丁寧な大局観』を獲得する『厳粛な訓練』の場】でもある。 まさに『風貌を見て、心まで診る=病理学』の時代的要請であろう。 『病理学=理論的根底の懐の深さ』を感ずる。  『がん細胞の病理』(体の中での問題)と『人間社会の病理』(会社の人間関係、学校の友人関係、家族の人間関係、自殺やうつ病の問題)の類似性が、2001年の『がん哲学=生物学の法則+人間学の法則』の提唱の原点である。 つまり、【がん病理の研究を進めるなかで、正常細胞が がん化するメカニズムと、一人の人間が 社会の中で不良息子・娘になるのかは似ている】と感じたからである。  3月17日は、定例の『東久留米がん哲学外来』(2008年開始)と『読書会』(2007年開始)である。 『継続の大切さ』を痛感する時でもある。  筆者は、小学校の卒業式で来賓が話された『ボーイズ・ビー・アンビシャス』(boys be ambitious)(1877年 札幌農学校のウィリアム・スミス・クラークWilliam Smith Clark:1826-1886)博士の言葉)が胸に染み入り、希望が灯るような思いを受けたものである。 筆者の人生の起点であると言っても過言ではない。 札幌農学校におけるクラーク精神が、内村鑑三(1861-1930)と新渡戸稲造(1862 -1933)へと導かれ、英文で書かれた『代表的日本人』(内村鑑三)と『武士道』(新渡戸稲造)は、若き日から筆者の座右の書となった。 そして、2007年からこの2冊の本の読書会を毎月継続的に行なっている。今回(3月17日)は、『代表的日本人』(内村鑑三)の『中江藤樹の5章 内面の人』である。 【人生邂逅の法則=非連続性の連続性=階段を上る=身長が伸びる】である。

第390回 変わらぬ大事な基軸 〜 思い出を積み重ねる 〜

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 2024年3月9日 wifeと雪の万座温泉日進館での【2024年メディカル・ヴイレッジ in 嬬恋村『がん哲学外来カフェ in 万座』&『樋野先生お誕生日お祝い会 及び南原繁(1889-1974)没50周年記念に寄せて!』】に赴いた。  お祝い会では、『おまえに』(フランク永井)、『くちなしの花』(渡哲也)、『すきま風』(杉良太郎) 、『有楽町(日進館)で逢いましょう』(フランク永井)を歌った。 その後、ロビーで 筆者は講演『教養を深め、時代を読む 〜 楕円形の心 〜 & がん哲学外来 〜 寄り添う』の機会が与えられた。   翌日(3月10日)午前中『がん哲学外来カフェ in 万座 〜 大弥佳寿子(享年60歳)さんを偲ぶ会 〜』が企画された。 筆者は別室で2組(4人)の【がん哲学外来の個人面談】を行なった。 終了後、軽沢駅に向かい帰京した。  早速、【先生、ありがとうございます。 変わらぬ人は 何よりも大切です。 先生は 変わらないので みなさんの だいじな基軸になっていらっしゃるのだと わかりました。 思い出が積み重なっていく実感も なかなか得られない大切な体験です。 ―― またみなさんと 暖かい思い出を重ねていくことができればと、楽しみを数えています。】&【お忙しい中を 遠路遥々万座迄お越し戴き『がん哲学外来カフェin万座』に御参加戴き誠に有り難うございます。 ロビーでの一般客も交えてのご講演を始め 色んな行事を参加された方達と共にお過ごし戴き、参加された方々からも今回も最高!とのお言葉でした。 新しく参加された方も 先生のお話しに 感銘を受けたので 今後もがん哲学に携わってみたいとの希望をお待ちです。】&【先生の柔らかな声のトーンからくる小節が利いた豊かな歌唱力は『音色の院外処方箋』となりました。 絶妙に癒されます。 永久保存版です。】&【雪景色の万座温泉と言葉の処方箋で、なんだか芯から温まりそうな様子が伝わってきます。 樋野先生のカラオケ歌唱、素晴らしいです。 お声がとても良くて感動いたしました。】との心温まる励ましのメールを頂いた。  筆者にとって、今回は、『忘れ得ぬ 万座温泉日進館の旅』となった。

第389回 機会をつくる、それを用いる 〜 出来ないと拒みはしない 〜

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 明日2024年3月7日は、筆者の誕生日である。 アメリカのミシガン州に在住の娘の誕生日は3月3日、孫娘は3月4日である。 ワシントン州に在住の娘の誕生日は3月30日である。 今日3月6日は息子夫妻が夕食に訪れる。 【3月生まれの星座は『うお座』と『おひつじ座』です。 3月1日〜20日生まれの方は『うお座』、3月21日〜31日生まれの方は『おひつじ座』。 3月生まれの特徴は『協調性があり冷静に周りを見ることができるので、いち早く状況に応じて動くなど、周囲への気遣いができる方です。』】とのことである。  3月9日、10日は万座温泉日進館で【『樋野先生お誕生日お祝い会』及び南原繁(1889-1974)没50周年に寄せて!】が企画されている。  思えば、2018年3月7日【樋野興夫先生お誕生日会 万座ミュージカル『Origin of fire』『人生ピンチヒッター 〜空っぽの器〜』】が企画された。 2020年3月7日の【『2020年メデイカル・ヴィレッジ in 嬬恋村 がん哲学外来カフェin 万座 樋野先生 お誕生日 お祝い会『がんと生きる言葉の処方箋』】の懇親会に参加した時、 標高約1800メートルでの『Medical Village構想』で、大いに話しが盛り上った(議長:市村雅昭氏  施設長:齋藤智恵美氏  雑用長:森尚子氏)。   2020年3月7日『天空 デイサービス 万座』知的協力委員会が設立され創刊号:春号発行(2020年5月)の運びとなった。 2021年3月13日は『2021年メディカル・ヴィレッジ in 嬬恋村 がん哲学外来カフェin 万座 樋野先生 お誕生日 (1954年3月7日) お祝い会』が企画された。 本当に『不思議な人生の流れ』を実感する。 ただただ感謝である。  1861年3月23日生まれの内村鑑三の『機会をつくるのも、それを用いるのも、人であります』(『代表的日本人』)が鮮明に蘇ってきた。 また、『何もかもできるわけではないが、何かはできる。 だから、何もかもはできなくても、できることを できないと拒みはしない』のヘレン・アダムズ・ケラー(Helen Adams Keller、1880-1968)の文章が思い出される今日この頃である。