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第261回 「真の国際人」 〜 「訪れる人を 温かく迎え入れる」 〜

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 2022年7月24日『がん哲学外来メディカル・カフェ@よどばし』に赴いた。    今回は、8周年記念で、【一部は、「365日の紙飛行機」の歌を流して、心の中で歌うように致しました。 峯野牧師に8周年の挨拶を依頼しています。 そして、スタッフの伊藤さんが、メディカル・カフェを続けてきた感謝を話してくれます。 その中で、最初のカフェ形式から、コロナのために先生のお話しと質問中心になったことを報告します。 それで、伊藤さんの話の後、いくつかの質問(添付しました)をさせて頂き、先生にお答えいただこうと思います。 第二部は、先生のご講演です。「真の国際人」というテーマで、よろしくお願いいたします。 お話しの後、質疑応答の時間を設けたいと考えています。】とのことであった。   癌のなり易さというものは、年齢が上がると共に上がるのですか。 それとも年齢とは直接関係ないのですか。   癌やコロナの予防のためにも免疫力を高めた方が良いように思いますが、免疫力を高めるのに何かお勧めがあるでしょうか。  近年の手術、患者の負担を減らすため、最小限の切り傷で、直後にリハビリ開始が多い。 今後も技術の進歩は進むのでしょうか? 未来図はどんなものなのか。  認知症の人とは、どう対話したらいいでしょうか?(認知症の人が話す内容を聞いていると、理解に苦しむようなこともあるので)  癌の早期発見には、定期的な健康診断がよいのでしょうけれど、その他にもどのような事にいつも注意していればよいでしょうか。 また、よく「腫瘍マーカー」という言葉を聞きますが、これは何を見るものなのでしょう。  孤独で、友達が欲しいという人に、先生ならどのようにアドバイスされますか。 長く患っているために、外に出ることも殆どできません。  今の時代は、女だから~、男だから~ということを敢えて言わないようになっていると思います。 現代における女子校、男子校の意義を教えてください。  先生が以前「今の時代、自分の命が一番大事だと教える。 しかし死ななければならないなら死にますということが大事だ」とおっしゃいました。 諸外国では、文化・宗教の違いなどあるかもしれませんが、この辺の所をどう子どもたちに教えているのでしょうか。  などなど多数の真摯な質問を受けた。 筆者は、全力を尽くして各質問に答えた。 「がん哲学外来の原点」は、『小

第260回 総合ビジョン 〜 「教育のあり方」 〜

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 2022年7月18日、『楕円形の心』編集担当の樫本 稔 氏と東久留米のジョナサンで昼食した。 大変有意義な充実した時であった。 想えば、樫本 稔 氏との出会いは、2000年前後であろうか! 『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年 発行: イーグレープ、発売: いのちのことば社)は、筆者が、樫本 稔 氏の計らいで、日本学会事務センターの広報誌『Scientia』に連載した文章をまとめたものである。  【序文の中で、樋野興夫 先生は「所詮われわれには、死ぬときは『畳1枚ほどの墓場』しか残らない。『勇ましく高尚なる生涯』の生き様を見せるしかない。 精神的デフレが進む現代、『愉快に過激にかつ品性』を合言葉に…新渡戸稲造(1862-1933)と吉田富三(がん病理学者;1903-1973)の総合ビジョンを問い直す機会になれば幸いである。 がん哲学の普遍化の第1歩である。」と述べておられる。 樋野先生は、すでに2001年から「がん哲学」を提唱されていたのである。】と謳われている。 現在、『楕円形の心』は、毎週1回書いているので、今回の第260回は、6年間継続していることになる。 第300回記念誌が、発行されたら歴史的大事業となろう!  翌7月19日、 文京区社会福祉協議会の事務局長の安藤彰啓 氏と面談した。 安藤彰啓 氏が、文京区教育委員会の時代に2016年文京区教育センターで、『がん教育』について語り、2018年文京シビックホールで、シンポジウムを開催した。【私自身、がん教育というものが何であるか、改めて認識し直した1日でした。 出席した、区民の方も有意義な時間を過したと思います。 文京区の『がん教育』は、まだ始まったばかりです。 今後に向け、文京区としての『がん教育』を確立していかなければと考えております。】との 励ましのお言葉を頂いたのが、今回、鮮明に思い出された。 筆者は、【南原繁(1889-1974)、矢内原忠雄(1893-1961)を育てた文京区は、「がん教育」の原点ですね! まさに、「アルプスの少女ハイジ」ですね! これは、ゲーテ(1749-1832)を敬愛した作者:ヨハンナ・シュピリ (Johanna Spyri; 1827-1901)の「自己形成小説」ですね!】と返事したものである。 「社会福祉協議会」主催のシンポジウムは企画される予感がする。 その後、

第259回 人生の妙味 〜 深く掘れ 〜

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 2022年7月11日、筆者が理事長を務める恵泉女学園でのZoom「学園学校会議」に赴いた(世田谷区の経堂駅)。 その後、東久留米駅で出版社との面談の時を持った。 『新渡戸稲造生誕160周年』を記念して新刊が企画されるようである。  「元来、人生は悲哀に満ちたものである。でも悲哀はけっして悪いものではない。宇治の玉露が、味わううちに言い知れぬ深い味を感じさせるように、悲哀は人生の妙味である」(新渡戸稲造)が趣旨となろう! 今回の面談は、新渡戸稲造 (1862-1933) の話で大いに盛り上がった。 8月3日での軽井沢の講演会『新渡戸稲造生誕 160周年記念』にも参加されるであろう。  「昔の人にも 今の人にも、敬意を表すべき人が 大勢あったのである」(森鴎外; 1862-1922)が鮮明に想い出される日々である。 今年は、森鴎外の生誕160周年で、没100周年でもある。 生誕は、新渡戸稲造と同年である。 これも、不思議である。  【かっては『燃え尽き症候群』であったが、現在は、『燃えない症候群』の蔓延化】とのことである。 まさに、『自分をもっと深く掘れ=「品格」をつくる生き方』 & 『自分の力が人の役に立つと思うときは進んでやれ』(新渡戸稲造)が時代的要請であろう!   2022年7月12日は、順天堂大学 保健医療学部の理学療法学科の授業『病理学概論』を行なった。 今回も教科書『カラーで学べる病理学』を音読しながら進めた。 箇所は、【炎症:炎症とは、炎症の基本病変、急性炎症のしくみ、急性炎症の種類】であった。 誠実に教科書を音読する学生の姿勢と真摯な質問には、大いに感動した。 教育の基本理念:人材の育成は、「自分の長所・持ち味を最高に生かす人」&「代役のきかない人」&「最高の感謝とは、勤勉と正直を実行して成功したときには それを他人のおかげにし、失敗したときには それを自分のせいにする」(新渡戸稲造)であることを痛感する時となった。

第258回 「己れよりも高き目的に仕える」 〜 「差異と不平等との区別を学ぶ」 〜

 2022年7月4日、『がん哲学外来 in 新渡戸稲造記念センター』(新渡戸記念中野総合病院に於いて)を行った。 貴重な時が与えられた。   2022年7月5日午前中は、筆者が理事長を務める恵泉女学園に参上した。 恵泉女学園の中高の教職員、学長、事務局長と対談した。 大変有意義な時であった。 午後は、順天堂大学保健医療学部の理学療法学科の授業『病理学概論』の授業に向かった。 今回も教科書『カラーで学べる病理学』を音読しながら進めた。 箇所は、【循環障害:血栓症、塞栓症、虚血と梗塞、浮腫、ショック、高血圧】であった。 真摯に教科書を音読する学生の姿勢には、大いに感動した。 夕方は、新渡戸稲造の『武士道』の読書会(新渡戸記念中野総合病院に於いて)に出席した。 今回は、第14章『夫人の教育および地位』で、理事長・病院長、看護部長の担当であった。 大いに盛り上がった。 「自己の個性をさえ犠牲にして己れよりも高き目的に仕えること」&「差異と不平等との区別を学ぶ」の復習の時となった。  2022年7月6日、我が故郷の島根県出雲市の島根大学医学部での1年生、医学科、看護学科の授業【医療倫理・プロフェッショナリズム】(対面・Zoom)に赴いた。 羽田空港から出雲空港に行った。 出雲空港に特任教授の並河 徹 先生に、迎えに来て頂いた。 授業の前に、3年生の学生が、人生相談に来られ、楽しいひと時を持った。 まさに、「新しいことにも、自分の知らないことにも謙虚で、常に前に向かって努力する。」の「教育の心得」を語った。 そして、『偉大なるお節介症候群 認定証』を授与した。 暇げな風貌 偉大なるお節介 速効性と英断 授業では、『医師の3カ条』 1) 医師は生涯書生 2) 医師は社会の優越者ではない 3) 医業には自己犠牲が伴う も述べた。 スタッフの「誠実なおもてなし」には ただただ感謝である。