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第252回 「人生を動かす出会い」 〜 温かい視線 〜

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 2022年5月23日は、『がん哲学外来 in 新渡戸稲造記念センター』(新渡戸記念中野総合病院に於いて)に赴いた。 個人面談の後、理事長・病院長 入江徹也 先生と対談の時を持った。 大変貴重な時間であった。 今年は、新渡戸稲造生誕160周年記念である。 5月24日は、『柏がん哲学外来』(柏地域医療連携センターに於いて)であった。 終了後、スタッフと楽しい昼食の時を持った。 その後、恵泉女学園(経堂)に向かった。 学園長、事務局長と語り合った。 大変有意義な時であった。  2022年5月25日 茨城県水戸市の常陽藝文センターでの『コロナ時代を生きる哲学 〜 「生物学と人間学」の復習 〜』の講座に赴いた。 水戸駅改札口で柏倉恵子 氏が迎えに来て頂き、藤田貞子 氏のドライブで3人で、偕楽園、好文亭、千波湖を見学し、昼食を摂り 大いに話が盛り上がった。 そして、藝文センターに参上した。 講義では『がん細胞から学んだ生き方 〜「ほっとけ 気にするな」のがん哲学 〜』(へるす出版)を用いて、第1章『医療者としての原点』の「人生を動かす出会い」、「背中に温かい視線を感じて」、「因幡の白兎が教えるもの」の3箇所を音読した。 筆者の故郷での人生の原点でもある。 多数の質問を受けながら講義を進めた。 早速、「今日の講座は、大変有意義な時間となりました。 新渡戸稲造の本を読んでみようと思います。」との心温まるメールを頂いた。 本当に、充実した『水戸の旅』の1日であった。

第251回 心通じる人との出会い 〜 リーダーシップの存在感の必要性 〜

 2022年5月16日恵泉女学園のZOOM学園学校会議に出席した。 5月17日は、新渡戸稲造記念センター(新渡戸記念中野総合病院)、 第91回『メデイカル・カフェ@よどばし』(淀橋教会)に出向いた。 今回も、多数の質問が寄せられ大いに感動した。 がんが その場所にできる理由は、何かありますか? 体に負担の少ないがん治療は、何ですか? 体の細胞の中でバランスを取って存在している「がん遺伝子」と「がん抑制遺伝子」は、人間にはみんな生まれつき存在しているのですか? それとも後天的に出てくるものですか? その「がん遺伝子」と「がん抑制遺伝子」は、どんな細胞の中にもあるのですか? 病気で心を閉ざしている人が、安心できるようになるために、まず何から始めていけばよいでしょうか。 ここ数年、高齢者の方々の中には、コロナで外に出ることが極端に減り、長時間の歩行が困難になった方が多いと聞きます。 そのような方が、以前のように外出できるための筋力や体力を取り戻す方法は何かあるでしょうか。 GWに都会の渋滞にはまり、ほぼ1日近くを車の中で過ごしました。 日頃の病院でも、治療そのものは短時間で、ほとんどは何かをするわけではなく、ひたすら待つだけですが、非常に疲れます。 積極的に花見などで動き回っている疲れと異なります。このような心身の疲れを、少しでも疲れにくくできないでしょうか? 先日、ウクライナから日本にいるご家族の元へ、避難されたご家族がいます。 やはり、言葉の問題が大きく、まだ翻訳機も持っていない様子で、小学生の子供も、近くの公立学校へ行くに当たって、「ドキドキする…」と言っています。 教員免許があり、以前に支援員として勤務した経験もあるので、早速、教育委員会へ、その子の支援の申し出をしたのですが、予算の都合上無理だし、ボランティアでも、校内へ部外者を入れられないと断られてしまいました。 小学校では、現在人手不足で、教科担任制を取らざるを得ない状況で、本人も家族も、現場の教師も困る事は予想されるのに、未だに閉鎖的です。 他にどのようなアプローチでサポートしていったら良いでしょうか? 先生の本の中に「心の通じ合う人と出会うことが人生の一番の楽しみである」という言葉が紹介されていますが、先生が見つけた心通じる人との出会いは どんなものでしたか? などなど約30の真摯な質問を頂いた。 コロナ

第250回 『水戸の旅』 〜 普遍的な人間関係の要 〜

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 今回で『楕円形の心』は、250回に達した。継続の重要性を実感する日々である。  2022年5月10日、来日されているアメリカのボストンの学校の教師の方とwifeと3人で夕食の時を持った。 筆者の英語版の『Cancer Philosophy』 (2009年)、『I Want to Be the 21st Century Inazo Nitobe』(2019年)、『Daily readings & photo calendar 〜Prescriptive Words to Change Your Life』 (2021年)をプレゼントした。 ウィリアム・スミス・クラーク(William Smith Clark 1862-1886)、新島襄(1843-1890)、内村鑑三(1861-1930)、新渡戸稲造(1862-1933)の話で大いに盛り上がった。 大変貴重な時が与えられた。  翌5月11日、水戸の常陽藝文センターで、『コロナ時代に生きる哲学〜「生物学と人間学」の復習』の講義に赴いた。 講義の最初に、【『テレビドラマの「水戸黄門」でも、黄門様ご一行も関わる人々も、さまざまな困難や障害に 阻まれながらそれを乗り越えて解決に至っている。 困難や障害にぶつかって、乗り越えるために自分の心を整える時、周囲のサポートと状況、思いを共有しようという「寄り添う」姿勢がいかに大切か。 時代を超え普遍的な人間関係の要であると考えます。』 と紹介されている。 まさに「水戸黄門」の人物の特徴(役割・使命と現代的意義)であろう。】と述べて講義を始めた。  早速「先生 講座、最高でした。 また、元気を頂きました。 後2回も楽しみにされてます。」、「水戸までお越しいただき ありがとうございました。 受講者からの質問もいろいろとあり、興味深く聞かせていただきました。 次回もよろしくお願いいたします。」、「先生から、また、沢山の、学びを頂きました。次回、また、宜しくお願いいたします。楽しみにしております。」などなどの感想が寄せられた。 大いに感激した。 帰りに水戸駅の「水戸黄門、助さん、格さん」の銅像の前の写真が受講者の方から送られてきた。大いに感動した。 ただただ感謝である。 大変有意義な『水戸の旅』であった。

第249回 『言葉の処方箋』の原点 〜 内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄〜

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 5月1日発売の『家庭画報』(2022年6月号)に、筆者の記事228-229ページが紹介されていた。   早速、「近くの書店に行って「家庭画報」立ち読みしました。 先生の穏やかな笑顔の写真すてきです! とっても お忙しいはずなのに 暇そうにみえるのです。」、「先生の存在は、もはや、がん患者さんたちだけでなく 広く一般の人々に求められているのだな、と感じました。」、「素晴らしいですね。 皆、振り返りの時間を持つ余裕があるといいですね。 私も心がけたいと思います。」、「悩みはつきませんね。 悩む時間は短く、考える時間を長くしたいものです。」、『昨夜「家庭画報」購入してきました♪ 残りラスト2冊でした!「もしかすると この時のため!」はい、私もいつも心に留めています。樋野先生との出会いに感謝です。』、『「家庭画報」の記事、素敵ですね! 先生のお言葉は、悩み持っている方にとって 癒しになるに違いありません。』、「素敵なお写真と存じます。」、「歴史のある雑誌ですね。 私の母が購読していたような…」、「先生の言葉いつも深く、思いやりにあふれています。」、「家庭画報は 歴史のある有名な雑誌ですね。 ここ数週間考え続ける事に疲れ果てたので、嫌なことから逃げておりました。 1日1時間は悩む(取り組む)ようにします。」などなど多数の心温まるメッセージを頂いた。  今回の記事には、クラークが生んだ札幌農学校の2期生の内村鑑三(1861-1930)、新渡戸稲造(1862-1933)も記述されている! 筆者の母校の鵜鷺小学校の卒業式で、来賓が言った言葉「ボーイズ・ビー・アンビシャス」(boys be ambitious)のウィリアム・クラーク(1826-1886)精神が内村鑑三、新渡戸稲造、さらに南原繁(1889-1974)、矢内原忠雄(1893-1961)と繋がった。 そして、2007年から、筆者は、新渡戸稲造『武士道』と内村鑑三『代表的日本人』の読書会を、毎月定期的に行っている。 これが筆者の『言葉の処方箋』の原点である。  今年(2022年)、『新渡戸稲造(1862-1933)生誕160周年記念 北海道の旅』が、企画されるようである。 まさに、歴史的大事業となろう!  10月11日 北海道大学構内見学、札幌散策  10月12日 午前 講演 午後 小樽観光  10月13日 午前 羊ヶ丘展