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第142回 デジタル朝日新聞 〜「不条理における 人生哲学」〜

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 2 020 年4月1 3 日の毎日新聞に続いて、2 020年 4 月 2 4日付 デジタル朝日 新聞 ( https://www.asahi.com/articles/ASN4Q56XMN4PULBJ001.html ) に記事が掲載されたようである。    『 新型コロナの感染拡大で   外出自粛が求められる中、自宅で過ごす人が増えています。   日常生活が   突然奪われ、明日をも見通せない今、心が不安定になっていませんか。   がん哲学外来を立ち上げ、多くのがん患者や家族らと対話してきた   順天堂大名誉教授の   樋野興夫さんは、この状況は   がん患者が置かれた状況に似ていると言います。   コロナ疲れしている私たちに、「言葉の処方箋(せん)」を   出してもらいました。 』   と 謳われていた とのことである。   自分の思いを超えて、時代の流れを感ずる。   大いなる 驚きでもある。  「 朝日新聞の記事を   拝読させてもらいました。本当に   その通りだと励まされました。 」、 「 先生のご活躍の幅が   どんどん拡大していってますね。先生の言葉の処方箋で   がん患者さんとそのご家族以外の方も   ほっとされると良いですね。 」、   『 朝日新聞のデジタル版で   先生のインタビューを読みました。   とても同感、共鳴できる内容でした。特に、人間は存在自体に価値があるのに、人と比較競争ばかりしているから本物が   見つからないんだ。本物はごみの中に隠れている。だから、自分に与えられた役割を   黙々とこなし、ほかの人でも   できるようなことは、気持ちよく譲るだけ譲ればいい。たとえば   ぼくは大学教授をやっていたけど、学内外の委員のたぐいは、やりたい人に譲っていた。   そうすると暇になる。   暇になったことで、本を読む時間も確保できる。という部分は   素晴らしい言葉だなあと   思いました。まさに「言葉の処方箋」ですね。 」、  「 がん哲学は   不条理における   人生哲学ですね。 」、 「 常に変わらない   樋野先生のお言葉、さすがです。 」、 「 世の中がどうなっても大切なメッセージは   変わらないですね 」、  「 樋野先生の言葉は、新型コロナウイルスにおいても 十分に心に響きますね。

第141回 「小さなことに、大きな愛を 込める」〜「こっそりと、今後のことを 考える」〜

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 『 楕円形のこころ 〜 がん哲学エッセンス  〜』(春秋社、2 018 年1 2 月発行)の中に 挿絵を描いて頂いた「かしもとなつほ」さん(当時小学6年生)から、樋野動物園のうち3 0 匹(人)の絵と、お手紙が送られてきた。「ひとりひとりの方に喜んで頂けるように描きました」とのこと。大いに感動した。まさに、「無邪気に、喜んで、小さなことに、大きな愛を込める」で実践である。  「 おはようございます。とうとう   コロナの緊急事態宣言も   全国まで提示されました。   本当に緊急事態です。 そんな中で、 - --、毎日を精一杯   生きています。   樫本さんの絵、感動しました。 」、   「 可愛らしい、素敵な絵ですね。   ありがとうございます。 」、  「 樋野動物園も   日々少しずつ成長して居るのが感じられ   嬉しく思います。   私は、ナマケモノの様に   日常で省エネを意識して   微増ながら   成長出来たらと思って居ます。 」、  「 なかなかに   癒される絵ですね。 」、  「 夏帆様のイラスト   ありがとうございます。感激です!!!! 」、  「 とーっても   かわいく、ほのぼのとした表情の   動物たち。   それぞれ   みんな素晴しいです。   夏帆様に感謝です。 」、  「 素晴らしいですね! 感動しました。   夏帆さまは、 『 楕円形のこころ 』 の挿絵を描かれた   お嬢様ですね! 」  などなどの   多数の感謝と ねぎらいの言葉を、早速、多数頂いた。 「 お知らせいただき   ありがとうございます。皆さんのお言葉に   喜んでおります。 」と 夏帆さんから連絡を頂いた。   夏帆さんの能力には、ただただ 感服である。   将来、イラストライター、絵本作家に ふさわしい   人物になる 予感がする。  また、「 コロナの件で   大変なこともありますが、考える時間も   多くとれるようになりました。   先生のメールの一文、今 大変だからこそ 慌てずに 百年の大計を立てるー  これが勝海舟の姿勢 、 自粛の時間を、この言葉の通り、こっそりと、今後のことを考え   計画する時間にあてたいと 思います。 」の メールを頂いた。「忍耐が   練られた品性を 生み出し、練ら

第140回 「親切とは 行動すること」〜「まっすぐに 歩む姿」〜

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イースター ( 4 月 12 日)   の休日の午後  wife と 「落合川〜黒目川」 を  散歩した。   本来は、「東久留米 がん哲学外来・カフェ、読書会」の仲間と一緒に「東村山   〜 東久留米  Medical Village  街道 の旅」の予定であったが、「コロナショック」で、急遽中止となった。 老夫婦、親子連れ、ジョギングの人々に   遭遇した。 まさに『四季の歌』(芹洋子)の「友だち」、「父親」、「恋人」、「母親」の実感であった。「まっすぐに 歩む姿」には   大いに感激した。「父には 移り変わりや、移り行く影はありません。」(ヤコブの手紙1章1 7 節)が、鮮明に蘇ってきた。 水流に逆らいて、一生懸命 泳いでいる鯉、また、白鳥にも、学ぶことが 大である。  今回、最も印象に残ったのは、2匹のタヌキの姿である。   病めるタヌキに   寄り添うタヌキであろうか! 大いに感動した。 「寄り添う」&「困っている人と、一緒に困ってくれる人」のモデルでは   なかろうか! 「何人に対しても   悪意を いだかず、すべての人に 慈愛の心をもって」(リンカーン)、「 親切とは   行動すること 」(新渡戸稲造)が   想い出された。 「試練に 耐える人は 幸いです」(ヤコブの手紙1章1 2 節)が、鮮明に蘇ってきた。   本当に、イースターの「良き贈り物」となった。

第139回 『樋野先生 相関図(21世紀の新渡戸稲造)』〜「21世紀の知的協力委員会」〜

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 NHK エデュケーショナル 制作主幹 塩田純 氏 を訪問した。大変有意義な時であった。   今年 12 月頃にでも NHK で番組「楕円形の心 〜 個性と多様性 〜 今、ふたたび、 内村鑑三 &  新渡戸稲造 &  南原繁 &   矢内原忠雄 〜」 が企画されると最高である。 2020 年は、 新島襄         没 130 周年 内村鑑三        没 90 周年 新渡戸稲造      『武士道』出版 120 周年 南原繁        「曲学阿世」 & 「全面講和」 70 周年 矢内原忠雄      『余の尊敬する人物』出版 80 周年 である。 思えば、新渡戸稲造 没 80 年 & 新島襄 生誕 170 年 シンポジウム を、 2013 年に行った。  新渡戸稲造は、国際連盟 事務次長( 1920 〜 1926 )も務める。 国際連盟 事務次長時代の 新渡戸稲造が 設立したのが「知的協力委員会」である。 世界中の叡智を集めて設立した「知的協力委員会」には 哲学者のベルグソンや 物理学者のアインシュタイン、キュリー夫人らが委員として参加し、各国の利害調整にあった。 この「知的協力委員会」の後身が ユネスコである。 思えば、癌研時代、今は亡き 原田明夫 検事総長と、 2000 年『新渡戸稲造 武士道 100 周年記念シンポ』、 『新渡戸稲造生誕 140 年』 (2002 年 ) 、『新渡戸稲造没後 70 年』( 2003 年)、さらに 『新渡戸稲造 5000 円札さようならシンポ』 (2004 年)を 国連大学で開催したのが 走馬灯のように駆け巡ってくる。 「 21 世紀の知的協力委員会」の時代到来であろう !   2016 年、本郷の「矢内原忠雄 記念 がん哲学外来」のスタッフの看護師が、作成された『 樋野先生 相 関 図 ( 21 世紀の新渡戸稲造)』 が、見つかった。  今、地元の仙台に 帰郷されたようである。 素晴らしい勉学、能力には 改めて大いに感動した。

第138回 「新渡戸稲造センター ニュースレター 第5号」 〜 『犠牲と奉仕』 〜

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「新渡戸稲造センター   ニュースレター 第5号(2 020 年4月1日)春号が送られて来た。 星野昭江 先生の編集力には、ただただ 感服である。   理事長 & 病院長:入江徹也 先生の『「新渡戸稲造記念センター」創設1周年に寄せて』、伊勢崎市民病院   外科診療部長:片山和久 先生の『人生の邂逅   〜 不連続の連続性』、近畿中央病院 病理診断科:安原裕美子   先生の『新渡戸稲造記念センター 長 樋野先生へのメッセージ』、日本対がん協会 事務局次長の中村智志氏の『真理は 円形にあらず』の文章には、大いに感動した。筆者は、新渡戸稲造記念センター長として、『新渡戸稲造 読書会 in  新渡戸記念中野総合病院』を記述した。   入江徹也   先生の「新渡戸記念中野総合病院」の創立 「創立者:新渡戸稲造  (1862 - 1933)  &   賀川豊彦 ( 1888 - 1960)   」 ( 1932 年)   は、大変勉強になった。 新渡戸稲造は、1 918 年 東京女子大学の初代学長に   就任している。 第1回 卒業式では『犠牲と奉仕』:「全生涯を通じて   守るべき主義です」、『「犠牲と奉仕」という二つの精神が あってこそはじめて   動物が人間となること を感じます』(東京女子大学1 00 年史より)を 語っている。   まさに、「個性と多様性」である。   因みに「樋野動物園」には、現在、既に、約6 0 人(匹)が、入園とのことである。 驚きである。「多角的な性格から 現れ出づる多面的な、観察と識見」(新渡戸稲造)であり、これこそ、ユーモア( you more) の実践であろう。 「色々な情報が   飛び交う 今、本物を見分ける方法」が   求められる   最近の社会的状況の中では、 「新渡戸稲造   = 高邁なる識見と、該博なる知識と、崇高なる人格」は、時代的要請であろう。  新渡戸稲造は、国際連盟 事務次長( 1920  〜 1 926 )も務める。 国際連盟 事務次長時代の新渡戸稲造が   設立したのが「知的協力委員会」である。   世界中の叡智を集めて設立した「知的協力委員会」には 哲学者のベルグソンや 物理学者のアインシュタイン、キュリー夫人らが委員として参加し、 各国の利害調整に あった 。  この「