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第501回『青年は幻を見、老人は夢を見る』 〜 『愛は寛容であり、愛は親切』 〜

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 筆者は、2025年9月25日〜27日 名誉会員として『第84回日本癌学会学術総会〜 未来への希望と共に、つながるがん研究 〜』(大会長:大島正伸 金沢大学がん推進制御研究所 腫瘍遺伝学研究分野 教授)(石川県立音楽堂、ホテル日航金沢、ANAクラウンプラザホテル金沢 他)に参加した。 4000人以上の参加者、2000以上の発表であったようである。 27日帰京し病理組織診断業務に赴いた。  9月28日午前中は、WifeとKBF(Kurume Bible Fellowship) in CAJ(インターナショナル・スクールのクリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン:Christian Academy in Japan)に出席した。 青年は幻を見、老人は夢を見る。 (使徒の働き 第2章17節) 愛がないなら、何の役にも立ちません。 愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。----- 知識ならばすたれます。 (コリント人への手紙第1 第13章3〜8節) なぜ自分から進んで、何が正しいかを判断しないのですか。 (ルカの福音書 第12章57節) の復学となった。  午後は、CAJのキャンパスで、2008年から始め、今年で17年目を迎える『東久留米がん哲学外来』であった。  個人面談の機会も与えられた。 その後、東久留米駅前にある『イースト サイド カフェ & ダイニング』で定例の『読書会』に赴いた。  2007年から新渡戸稲造(1862~1933)の『武士道』(岩波文庫、矢内原忠雄訳)と内村鑑三(1861-1930)『代表的日本人』(岩波文庫、鈴木範久訳)を交互に読み進めている。 今回は、内村鑑三『代表的日本人』の【『日本及び日本人』序文、『代表的日本人』ドイツ語訳版後記】の箇所を『むつごろう(西田千鶴美)』様が、清々しい姿勢とお声で音読された。 大いに感動した。 日々勉強の連続である。 その後、隣のインド料理ルチラで夕食の時を持った。 大いに盛り上がった。 大変有意義な貴重な一日となった。

第500回 『人の一生は終がある』 〜 『そこにいるだけで 価値ある存在』 〜

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 この度、『楕円形の心』は『500回』を迎えた。 2025年9月22日『499回』を読まれた方から【樋野先生 499回! 先生の継続されるブログに感銘を受けています。 毎回示唆に富んだメッセージをいただき、学ぶことの多い情報発信でした。---『人の一生は始めがあり、中があり、終がある = 開いた扇のようである』を素直に感じます。『終わり』を楽しんでいきたいと思います。】との心温まる励ましのメールを頂いた。 涙無くして語れない! 継続の大切さを痛感する日々である。 第1回(2017年8月30日)は【新刊『がんばりすぎない、悲しみすぎない。』〜 心の奥底からの信頼と愛 〜】(2017年8月25日 講談社発行)であった。  9月22日は 順天堂大学(御茶ノ水駅) ―> 新渡戸稲造記念センター(中野駅) ー> めぐろパーシモンホール(都立大学駅)に向かった。 Wifeと都立大学駅で待ち合わせをして、徒歩で『めぐろパーシモンホール』での『能登ヘルプ支援コンサート2025:ヘンデル(1685―1759)作曲オラトリオメサイア』に出席した。 今回『メサイアコーラルソサイエティ合唱団』の大野剛氏から招待を受けた。 会場は、約1000人の参加者で満席であった。 大いに感動した。  筆者は、『東京国際朝祷会』の代表 大野剛氏(がんカフェ立川駅前:代表 高田利花牧師 のお手伝いもされている)から、2025年9月4日『第3287東京国際朝祷会』(お茶の水クリスチャンセンター)で、奨励『初めに、ことばがあった』(ヨハネの福音書1章1節)をする機会が与えられた。 筆者は【人類は、『何故、永遠に生きれないのか? 生きて120年(創世記6章3節)』&『何故、イブは、蛇の誘惑に負けたのか?』&【アダムとイブは、言葉に付加と削除をした(創世記3章)、YesとNoで答えれば『ヘビ』は、去って行ったろうに!】と『冗談ぽく、さりげなく』語った。  『エデンの園』(創世記2章)の出来事が著書【『聖書とがん』〜 「内なる敵」と「内なる人」 〜】(2020年 イーグレープ発行) へと導かれていったものである。 【賢明な寛容 〜『あなたは そこにいるだけで 価値ある存在である』〜】が本書の目的であった。

第499回 『相手を思いやる心』 〜 『向上心のある虫』 〜

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 2025年9月19日、病理組織診断業務を行った。【『病理学』 は 『形態』& 『起源』& 『進展』などを追求する学問分野である。 病理組織診断は、『風貌を診て、心まで読む = 人生の根幹を追求する』】でもある。 顕微鏡観察は、『細胞の病理と人間社会の病理 = 生物学と人間社会 = がん哲学』の原点である。  今朝 『アスベスト中皮腫外来』を取材された新聞記者の方から連絡があった。【筆者は、クボタショックの2005年、順天堂大学の病院の外来で『アスベスト・中皮腫 外来』を開設する機会が与えられた。 そして、2008年1月順天堂大学の病院の診察室で、無料の外来で『がん哲学外来=患者さんや そのご家族と面談し、苦しみを和らげる』が開設された。】『不思議な人生の流れ』である。【『がん哲学外来』は『“がん”も単なる個性 〜 患者さんに寄り添い、対話を 〜』を実践し、『相手を思いやる心』&『患者に対する慈愛の心』の姿勢を貫いて『純度の高い専門性と社会的包容力 〜 病気であっても、病人ではない 〜』社会構築を目指す。】である。『医療者と患者の隙間を埋める = First Contact Team』の時代的要請を痛感する日々である。  【『虫が虫の生態現象を、その住家である泥の立場からだけ論じる場合 それが学問的と呼ばれます。 しかし、『向上心のある虫』が 空に浮かぶ雲の立場から虫の生態を考察するとたん、学問的という形容詞は付かないのです』(1888年 新渡戸稲造:1862-1933)。 今も昔も勇気のある『向上心のある虫』は少ないようである。『何かをなす(to do)の前に 何かである(to be)ということをまず考えよということが(新渡戸)先生の一番大事な考えであったと思います』と語り、『日本の将来の命運』をかけて『なすべきことをなそう』と『洞窟』から出ていった南原繁(1889-1974)の『練られた品性』を静思して学ぶべき時ではなかろうか。 『洞窟の哲人 出でよ!』  『人の一生は 始めがあり、中があり、終がある = 開いた扇のようである』。 【境遇の変化にあまりに一喜一憂すれば 心労となり、押しつぶされて『見上げても見飽きない楡(ニレ)の木』(新渡戸稲造)にはなれない。】

第498回 清々しい胆力 〜 対話を重視し寄りそう 〜

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 2025年9月13日 第140回【お茶の水メディカル・カフェ in お茶の水クリスチャン・センター(OCC)】に赴いた。 筆者は 別室で4組(5人)の個人面談の時も与えられた。『がん哲学外来・カフェ』を筑波でも開催されたい ご夫妻も参加されていた。 大いに感激した。  筆者は、『順天堂大学医学部 病理・腫瘍学教授』時代の 2012年5月26日に OCCでの第1回『お茶の水(OCC)メディカル・カフェ』に出席したものである。 東日本大震災の2011年に創設準備がなされ、2012年に当時OCC副理事長であった今は亡き榊原寛(1941-2020)先生が『お茶の水(OCC)メディカル・カフェ』を始められた。 開設記念会は、当時【精神科医であり金城学院学院長であった柏木哲夫先生】による講演『生きること、寄りそうこと』で、会場は満席となった。 順天堂大学医学部教授であった筆者にとっては、『隣接するOCCとの繋がりは 不思議な人生の出会い』となった。  想えば、飯島延浩 山崎製パン社長とOCCの隣のレストランで、『がん哲学外来・カフェ』について面談し、榊原寛先生を紹介されたのが 鮮明に思い出された。 榊原寛先生の『お茶の水メディカル・カフェ』の案内文には、【『患者・医療スタッフ・専門家との対話を重視したサロン形式のカフェ』。 提唱者は順天堂大学教授 樋野興夫先生。 OCCでの開設がモデルケースとなればと願っています。』】と紹介された。   筆者は、2002年 山崎製パン総合クリエイションセンター(千葉県市川市)に於いて 、講演の機会を与えられた。 『医師の2つの使命 〜 学者的な責任 & 人間的な責任 〜』の趣旨で語った。 飯島延浩 山崎製パン社長も出席され、飯島延浩社長と講演する機会が与えられた。 『リーダーの清々しい胆力』を学んだものである。 会場は大盛況であった。 大変想い出深い時となった。  2024年『12周年記念誌』が製本された。 2026年は、第150回【お茶の水メディカル・カフェ in お茶の水クリスチャン・センター(OCC)】記念本が、企画される予感がする。『継続の大切さ』を実感する日々である。 

第497回 『人生の心構えについて』 〜 『悩み・不安を解消できる道』 〜

 2025年9月9日『新渡戸稲造記念センター』(中野駅) ―> 第128回『メデイカル・カフェ@よどばし』(淀橋教会に於いて:大久保駅)に赴いた。   【『がん哲学外来』とは、がんと告知されてから、あなたが考える『悩み・不安・想い・願望』などを直に聴いて『解消できる道』を一緒に探し『医療の隙間』を埋める活動です。 がんを患うご本人だけでなく、支えられている家族の方々の相談も行います。今や世界的にも注目されている『がん哲学外来メディカル・カフェ』是非どなた様も、お気軽にご参加ください。】と紹介されている。  市川牧子先生の司会で進められた。 恒例の『365日の紙飛行機』(作詞:秋元康,作曲:角野寿和・青葉紘季)の熱唱で始まった。 『人は思うよりも 一人ぼっちじゃないんだ』の歌詞が、今回心に沁みた。 筆者は、開始の挨拶で【9月7日は甲府市総合市民会館での第14回がん哲学外来メディカルカフェ『風林火團』に出席した。『富士山(3776m)』を見つめながら、『あれが日本一の名物だ(富士山)あれより他に 自慢なものは何もない』(『三四郎』夏目漱石:1867-1916)が鮮明に思い出された。】とさりげなく語った。 カフェタイムの時、筆者は別室で個人面談の機会が与えられた。 その後、会場では 参加者から複数の質問が寄せられた。 大いに感動した。 総括では『人生の心構えについて』を語った。 20&30歳代:人に言われたことを黙々と がむしゃらにやる  40歳代: 自分のやりたいことや好きなことに専念する  50歳代: 積極的に周りの人の面倒をみる  60歳代: 自分のことしか考えていなかったら恥と思え  70歳代: 自分のことを語る  80歳代: 自分の人生をプレゼントにする  90歳代: 天寿を全うする  100歳代: 天国でカフェを開く   『糸』(作詞 & 作曲:中島みゆき)の合唱で終えた。 大変有意義な時となった。

第496回 人生の学び 〜 1日1時間 真剣に読書する 〜

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 筆者は、『東京国際朝祷会』の代表 大野剛氏から、2025年9月4日(8時20分~9時20分)『第3287東京国際朝祷会』(お茶の水クリスチャンセンター(OCC)ビル901号室)で、奨励『初めに、ことばがあった』(ヨハネの福音書1章1節)をする機会が与えられた。 その後、2階のレストラン デリフランスで、朝食(9時30分~10時30分)の時を持った。 出席者から多くの質問を頂いた。 大変有意義な充実した貴重な時となった。  筆者は【人類は、『何故、永遠に生きれないのか? 生きて120年(創世記6章3節)』。『何故、イブは、蛇の誘惑に負けたのか?』&『アダムは930歳、ノアは950歳、アブラハムは175歳、モーセは120歳』まで生きた】と『冗談ぽく、さりげなく』語った。『エデンの園』(創世記2章)の出来事が著書【『聖書とがん』 〜 「内なる敵」と「内なる人」 〜 (2020年イーグレープ発行)】へと導かれていったものである。 【賢明な寛容 〜『あなたは そこにいるだけで 価値ある存在である』〜】が本書の目的でもある。 『人生の学び』の5か条 1) 1日1時間 真剣に読書する。 2)『認知症とがん』:日本では2人に1人が、一生のうちにがんになるといわれている。 3人に1人は認知症。 がんと認知症は逆相関するという論文がイタリアとアメリカから出されている。 3)『寄り添う』と『支える』の違い:困っている人と一緒に困る人になる/ 解決と解消の違い/ 『犬のおまわりさん』 4)『がんは、遺伝子の病気』:1個の塩基が挿入されたり、欠如するとアミノ酸、たんぱくが変わる。『1個の細胞を地球の大きさに例えると 染色体は国の大きさ、遺伝子は町の大きさ、 一個の塩基は一人の人間、 一個の塩基で細胞は『がん化』する。 『一人で世界を動かせる』 5) アダムとイブ:言葉に付加と削除をした(創世記3章)、 YesとNoで答えれば『ヘビ』は、去って行ったろうにーー。