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第452回 『いい覚悟で生きる』 〜 生きることの根源的な意味 〜

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 2025年1月30日『柏がん哲学外来』(千葉県 柏地域医療連携センターに於いて)に赴いた(担当は『がん哲学外来あびこカフェ』代表でもある中野綾子氏)。 【ひばりヶ丘駅 → 池袋駅 →日暮里駅→ 柏駅】の電車の中から東京スカイツリーを眺めた。 大いに心が癒された。  個人面談で面談者が、筆者の本『いい覚悟で生きる』(小学館)を持参されサインを求められた。 大いに感動した。 また、別の面談者は、2025年1月20日の読売新聞夕刊一面の『よみうり寸評』に筆者の名前が記載されていた記事を持って来られた。 ただただ感服した。  『柏がん哲学外来』は、2009年当時の国立がんセンター東病院の病院長の江角浩安先生のお計らいで、柏の葉キャンパス駅隣接の国立がんセンター東病院の施設ビルで開始し、2016年からは、柏地域医療連携センターに移動されている。  2008年 順天堂大学で『がん哲学外来』開設時に、【今は亡き『癌研所長:菅野晴夫(1925-2016)先生、国立がんセンター総長の杉村隆(1926-2020)先生、吉田富三(1903-1973)博士の長男で、NHKのプロデューサーであった吉田直哉(1931-2008)氏』】の御3人から『快挙であるとの励ましのお言葉』を頂いたことが、今回、鮮明に思い出された。『がん哲学=生物学の法則+人間学の法則』である。『がん哲学外来=生きることの根源的な意味を考えようとする患者と、がん細胞の発生と成長に哲学的な意味を見出そうとする病理学者の出会いの場』である。   個人面談を終えて、スタッフと昼食の時を持った。3月3日の『屋形船の旅』、3月28日〜29日の『2025年メディカル•ヴィレッジin 嬬恋村がん哲学外来カフェin 万座』に参加される津原豊子氏と東京都内の『がん哲学外来亀有メディカルカフェ』代表:小暮信子氏も参加され4人と昼食の時を持った。 心温まる一時であった。 美声の小暮信子氏は『屋形船の旅』の船内で、熱唱されるであろう! 大変有意義な充実した時であった。

第451回 どんな境遇、状況でも 確実に 前進する 〜 相手を思いやる心 & 姿勢 〜

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 2025年1月25日(土)『お茶の水がん哲学外来・メディカルカフェ(OCC:お茶の水クリスチャン•センター)』に赴いた。 2組の個人面談の機会も与えられた。 『お茶の水がん哲学外来・メディカルカフェ』の主催者でもある『OCC副理事長 鳩ケ谷福音自由教会牧師』大嶋重徳先生から、【大嶋重徳先生と峰岸大介氏との往復書簡本『祈られて、がんと生きる』の『推薦のことば』】を依頼された。 早速 約120ページの原稿を拝読し『推薦のことば』を送った。 大いに感動した。  『尺取虫運動』は【自分のoriginal pointを固めてから、後ろの吸盤を 前に動かし、そこで固定して 前部の足を前に進める。 かくて いつも自分のoriginalityを 失わないですむ=どんな境遇、状況でも 確実に 前進できる】であろう。『大嶋先生と峰岸氏』の『相手を思いやる心 & 姿勢』でもある。  1月26日(日)は『KBF(Kurume Bible Fellowship) in the CAJ(Christian Academy in Japan)』に、CAJの小学校の校長を務めるWifeと出席した。 午後は2008年からスタートした『東久留米がん哲学外来•カフェ』(CAJのキャンパス)で、2組の個人面談も行った。 その後、2007年からスタートした『読書会』(East Sideカフェ)に赴いた。 今回の箇所は内村鑑三(1861-1930)著『代表的日本人』(鈴木範久訳)の『日蓮上人 〜 仏僧 5章 ひとり世に抗す』であった。 今回の箇所は、5巡目である! 毎回、新たなる学びが与えられる。 継続の大切さを実感する日々である。 初参加の方もおられ、大変貴重な時となった。  読書会の後は、東久留米駅の『まねきねこカラオケ店』でカラオケ大会であった。 筆者は【『おまえに』&『すきま風』&『くちなしの花』】を、Wifeは【『ダンシング•クイーン』&『Top of The World』& 『Do-Re-Mi(ドレの歌) 』& 『My Way』】を熱唱した。 皆様は【アルプスの少女オープニング『おしえて おじさん』ー>『おしえて 樋野先生』】を合掌された。 まさに、『カラオケ大会』を企画された『5歳のハイジ』の真摯な姿勢である。 終わりに『365日の紙飛行機』、『三...

第450回 『暇げな風貌』&『偉大なるお節介』 〜 心惹かれる存在として映る 〜

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 2025年1月20日 読売新聞夕刊一面の『よみうり寸評』に筆者の名前が記載されていたとのことで、メールが送られてきた。【がんは1個の細胞の小さな遺伝子変異から始まり、おおむね30年かかって大きくなる。 そんな話を病理学者の樋野興夫さんから以前に聞いた ◆ がん研究と人間探究を結びつけた『がん哲学』の提唱者として知られる樋野さんは、人が何かを成すにも30年を要する、 と言葉を継いだ。 研究者としての自身の歩みも踏まえた実感という◆ 阪神大震災に続き、3月には地下鉄サリン事件から30年が経過する。---- 】 とある。大いに感激した。  想えば、(毎日新聞夕刊2008年1月25日付、読売新聞朝刊2008年3月23日付)に『がん哲学外来』が紹介された。 新聞効果で『がん哲学外来』には、遠く県外からも来られ、すぐに予約で埋まった。 大きな驚きであった。   既存の『がん相談』や『セカンド オピニオン相談』とは異なる“ニッチ(すき間) なのであったろうか。『がん哲学外来』は対話型外来が基本である。 家族同伴も多い。 一組の相談に30〜60分を費やす。 それだけでも、患者の表情は明るくなる。 自分の考えを誰かに 伝えたい思いがある。 病状の進行を非常に知的に、かつ冷静に受け止め、残された時間をどう使うか、家族に何を残すか ということまで決めて来る患者もいる。 その思いを受け止めてくれる医師は いないものかと見回した時、変わった看板を掲げている『がん哲学外来』は、心惹かれる存在として映るのではなかろうか!   満足し、快活な笑顔を取り戻した患者も少なくない。 その姿に接し、『がん哲学外来』の時代的要請を痛感する。『がん哲学外来』のモットーとして、『暇げな風貌』と『偉大なるお節介』がある。『暇げな風貌』とは、たとえ忙しくても、そのことを表に出さず、『暇げな風貌』をした人が、ゆったりとした雰囲気で患者と対話できる資質のことである。『偉大なるお節介』は、『他人の必要に共感すること』であり、『余計なるお節介』と『偉大なるお節介』の微妙な違いと その是非の考察が課題となろう。『医療者』に求められるのは『暇げな風貌』と『偉大なるお節介』であると痛感する 今日この頃である。

第449回 『医療の懸け橋』 〜 『心が通じ合う人と出会う』 〜

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  筆者は、2015年1月16日【ひばりヶ丘駅 → 池袋駅→ 本郷三丁目駅→ 順天堂大学→ 御茶ノ水駅→ 中野駅→ 『新渡戸稲造記念センター in 新渡戸記念中野総合病院(入江徹也理事長、山根道雄病院長との面談)』→ 中野駅→ 西荻窪駅→ 東京女子大学の理事会】の旅であった。  2019年4月、新渡戸記念中野総合病院に『新渡戸稲造記念センター』が設立された。【『新渡戸稲造記念センター』は、新渡戸記念中野総合病院の初代理事長である新渡戸稲造(1862-1933)博士のこころざしを日本の国内外へ広め、実践する拠点となります。『新渡戸稲造記念センター』のセンター長には、新渡戸稲造博士の専門家として本邦の第一人者で、新渡戸博士の志を継承して活躍されている樋野 興夫先生が就任されました。】と紹介されている。 まさに、『医療の懸け橋』である。  筆者は、センター長の挨拶として【2003年に初版『われ21世紀の新渡戸とならん』、2018年に新訂版、2019年4月には 英語版『I Want to Be the 21 st Century Inazo Nitobe』が発行されることになった。 タイミング的には『新渡戸稲造記念センター長』就任記念ともなった。 驚きである。 人知を超えて、時が進んでいるこを痛感する日々である。 『行動への意識の根源と原動力』をもち、『走るべき行程』と『見据える勇気』、そして、『最も必要なことは、常に志を忘れないよう心にかけて記憶することである』(新渡戸稲造)。『生活環境や言葉が違っても 心が通えば友達であり、心が通じ合う人と出会うことが 人間の一番の楽しみである。』(新渡戸稲造)を体験する日々でもある。 すべての始まりは『人材』である。 世界の動向を見極めつつ、高らかに理念を語る『小国の大人物』出でよ! ここに、『新渡戸稲造記念センター』の開設の歴史的意義があろう! 】と記載した。 新渡戸稲造は【1918年東京女子大学の初代学長に就任。1920年国際連盟事務次長に就任。1932年新渡戸記念中野総合病院の初代理事長に就任。】である。『新渡戸稲造の原点回帰の到来であろう!

第448回 『捉えどころのない』 〜 『愛が心に注がれているからである』 〜

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 2025年1月11日 西武池袋線→JR埼京線→JR京浜東北線で西川口駅に向かった。 電車の中から『壮大な雪の富士山』を眺め、大いに心が慰められた。  『21世紀のエステル会』の代表:金田佐久子先生 (川口がん哲学カフェいずみ代表)主催の【川口がん哲学カフェ『いずみ』開所8周年記念講演会】(埼玉県川口市の西川口教会)に赴いた。 『21世紀のエステル会』ニュースレター 第9号と『こころの友』2024年10号を拝読した。 普連土学園中学校•高等学校校長 青木直人先生の『新渡戸稲造のさまざまな顔』の記事の『捉えどころのない新渡戸ですが、深い教養と信仰だけは生涯揺るぎませんでした。』の文章は大いなる学びとなった。  1月12日 【川口がん哲学カフェ『いずみ』開所8周年記念講演会】に参加されていた『21世紀のエステル会』の編集係:海老澤規子(がん哲学外来さいわいカフェin茨城・筑西代表)から絵葉書が送られて来た。 大いに感激した。 1月12日 (日) wifeとChristian Academy in Japan (CAJ)にあるKBF(Kurume Bible Fellowship)に赴いた。 『すべてのことを、つぶやかず、疑わずに行いなさい。ーーー、いのちのことばをしっかり握って、彼らの間で世の光として輝くためです』(ピリピ2章14−16節) & 『つぶやかないで、互いに親切に もてなし合いなさい。 それぞれが賜物を受けているのですから、-- 良い管理者として、その賜物を用いて、互いに仕え合いなさいーー』(ペトロ1 第4章9節〜10節) & 『それだけではなく、患難さえも喜んでいます。 それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐は練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからである。 この希望は失望に終ることがありません。 なぜなら、―― 愛がわたしたちの心に注がれているからである。』(ローマ人への手紙第 5 章3節〜5節)  落合川で泳ぐ鴨を観ながらWifeと帰宅した。

第447回 『一点突破、全面展開』 〜 グローバリズムの本質 〜

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 筆者は、2024年12月28日 アメリカ ワシントン州に住む娘夫妻を訪問した。ミシガン州在住の娘家族も来た。孫達は、シャボン玉で歓迎してくれた。 まさに、【アルプスの少女ハイジ=喜んで無邪気に小さなことに大きな愛を込める】であろう! 鹿(シカ)も挨拶に来てくれた。  筆者は、午(馬)年でWifeは卯(うさぎ)年であるので、今回、筆者の顔に『馬 & うさぎ』を書かれた。  12月30日はwifeと家族の皆んなで、Ruston wayに行った。  年明けの2025年1月2日と3日は、皆んなで自家用車でワシントン州中央部の街Leavenworthに向かった。 貴重な充実した『雪の降るLeavenworthの旅』ともなった。  今回、2014年9月 【第40回日本診療情報管理学会学術大会】での、市民公開講座『“われ、太平洋の懸け橋とならん“〜新渡戸稲造が語りかけるグローバリズムの本質〜』で講演(岩手県盛岡市民文化ホール)する機会が与えられたことが鮮明に蘇って来た。 新渡戸稲造(1862-1933)は岩手県民の誇りである。 新渡戸稲造の『われ太平洋の懸け橋とならん!』(1883年)と 筆者の『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年)は、120年の経過である。 時代は『人知を超えて 進んでいる』を実感する日ともなった。  筆者が、本業の『がん病理学者』から『陣営の外』に出たのは、2000年の国連大学での、新渡戸稲造『武士道』出版100周年記念シンポからである。 この『一点突破』が、ここまで展開するとは、本当に不思議である。【『先生の御専門の分野での長年にわたる努力が、広範囲の総合的な知見の必要性の観点から、まさに『一点突破、全面展開』という感じで、御専門の範囲を超えて受容されつつあることを思い、ご同慶に堪えません。』】との、感慨深い、温かいお言葉を頂いたものである。  2025年1月5日アメリカから帰国した。 今回は忘れ得ぬ『年末年始のアメリカ ワシントン州の空の旅(羽田空港<――>シアトル空港)』となった。