第326回 進むべき方向 〜 賢くなる 〜

 2023年6月16日 筆者は、名誉理事長を務める第29回日本遺伝性腫瘍学会の2023年度定時社員総会(評議員会)にZoom参加した。 想えば、筆者は、霞富士雄先生と第4回の会長(1998年6月27-28日;東京大学山上会館)を務めた。  そして、筆者は、本学会の第2代理事長(初代:宇都宮譲二先生、第2代:樋野興夫、第3代:富田尚裕先生、第4代:石田秀行先生)を任ぜられた。

 石田秀行 現理事長(埼玉医科大学総合医療センター 消化管・一般外科/ゲノム診療科 教授)は、

【本学会は1990年に発足した遺伝性大腸癌の研究グループに端を発し、日本家族性腫瘍研究会(1994年~)、日本家族性腫瘍学会(2005年~、2016年法人化)を経て2019年より『一般社団法人 日本遺伝性腫瘍学会』として、新たなスタートを切っています。 本学会の活動の主な目的は、あらゆる遺伝性腫瘍・関連疾患に関する診療・教育・研究に貢献することです。 遺伝性腫瘍とその関連疾患に焦点を絞り、臨床医、基礎研究者、看護師、遺伝カウンセラー等のメディカルスタッフが一堂に会し、緊密に連携しながら学術活動を行う学会は 世界的にみてもきわめて少なく、わが国では 本学会が唯一の存在です。―― 正会員数も年々飛躍的に増加して現在1500名を超え、近い将来2000名に達することが予想されます。また,機関誌『遺伝性腫瘍』の投稿数も飛躍的に増加し,2021年度から年間4回の発刊となる予定です。】と紹介されている。 時代の流れを感じ、大いに感動した。

 筆者は、アメリカの『遺伝性癌の父: Alfred George Knudson, Jr.(1922-2016)』の下に留学した。『病気であっても病人ではない!』&『病気は個性である』&『遺伝病も単なる個性である』を学んだものである。 筆者の『遺伝性腫瘍学の原点』である。 6月18日は2007年から毎月継続している読書会で、今回は『武士道』(新渡戸稲造著)の第15章である。『仲間の間に ただ一人の賢者があればよい、しからば すべてが賢くなる。それほど伝染は速かである』の復習となろう! まさに『人類の進むべき方向の歴史学』であろう!

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