第324回 『丁寧な大局観』&『厳粛な訓練』 〜 『教育理念の原点回帰』 〜

 2023年6月5日早朝 アメリカ在住の娘からMt.Rainier(レーニア山)の写真が送られて来た。Mt.Rainier は、『アメリカ西海岸の北部ワシントン州にあり、標高4,392m』とのことである。大いに心が癒された。

 午後は、筆者が理事長を務める恵泉女学園での『牧師・教会関係者との懇談会』に赴いた。今年は、創設者 河井道(1877年7月29日-1953年2月11日)没70周年である。 河井道を教育した新渡戸稲造(1862年9月1日-1933年10月15日)の没90周年でもある。 今秋に『新渡戸稲造 没90周年 & 河井道 没70周年』記念市民公開シンポジウム『新渡戸稲造 & 河井道の教育理念の原点回帰』が、企画されたら歴史的大事業となろう! 中野教会の河村冴牧師も出席されており、2016年の【『こころに みことばの処方箋』(2015年 いのちのことば社 出版)で『2016年 おふぃす・ふじかけ賞』の授賞式で中野教会を訪問したのが 今回 鮮明に想い出された。

 『こころに みことばの処方箋』の5刷の『おわりに』には【アメリカ在住の娘のエッセイ『The Restitution of Pathology ~ The Real Professional~(病理学の復権~本物のプロフェッショナル)の掲載誌が送られてきました。(A true philosopher adheres to knowledge, truth, the nature and meaning of life by encompassing both a macro and micro perspective.- as a true philosopher, much like my father.(真の哲学者は、マクロとミクロの両方の視点をもち、知識や真実、自然や人生の意味を問う。私の父は、そのような真の哲学者である。) ―― 病理学者とは『森を見て木の皮まで』診る者であり、マクロからミクロまでの手順を踏んだ『丁寧な大局観』を獲得する『厳粛な訓練』の実践者でもあろうと思います。『自分の人生に潔く専念する』とは何かを、深く静思する日々です。―― 大切なのは、最後までどう生きるかです。何を残すかです。夕暮れ時に、光がある。終わりに輝きがある。人生不思議ですね。】と記述されている。 今回は、大変貴重な『懇談会』となった。

 6月6日は、順天堂大学保健医療学部 理学療法学科の2年生の『病理学概論』の講義に赴く。 まさに『教育理念の原点回帰』の復習の時でもある。

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