第178回 内面的な人間性の自覚 〜 見識と品位 〜

 東京情報大学看護学部での『病理学』試験問題(下記)の学生90名の解答が届いた。
下記を3つ選択し、記述せよ!(A4  1枚)
 1)細胞、組織、器官、器官系を説明せよ!
 2)代謝性アシドーシスの原因を4つ挙げよ!
 3)炎症の原因を分類せよ!
 4)免疫疾患を分類せよ!
 5)感染を防ぐための基本を述べよ
 6)変性、壊死、アポトーシスの違いを説明せよ!
 7)良性腫瘍と悪性腫瘍、癌腫と肉腫と違いを説明せよ!
 8)染色体異常と遺伝性疾患を区別せよ!
 9)血糖調節機序と糖尿病における血糖上昇の理由を述べよ!

 全員の解答を読みながら、筆者自身の学びの時ともなった。  教育とは、何であるのか静思する時でもある。『南原繁著作集 第10巻』(岩波書店発行)の『私の学問・教育観』の『大学と学問』&『私の教育観』が鮮明に蘇ってきた。  
『高等教育について新たに強調される点は教養である。 それは学生に対して必須であるばかりでなく、その前に、われわれ教師の課題でなければならぬであろう。』、
『われわれが、あの旧一高時代に、伝統的な道徳を超えて、新渡戸校長などの指導と感化によって、内面的な人間性の自覚に呼びさまされたーー』、
『教育と教養によって、各人は人としての見識と品位をそなえるに至るのであります。』。 
 日々勉強である。

 映画『がんと生きる言葉の処方箋』応援チャンネル( https://www.youtube.com/channel/UCc4rcVO_bMtoKYyUaSjIxLg) が、送られて来た  感動した。  現時点では、55回が決定済みとのことである。  100回達成したら、記念誌が製作される予感がする。  来年(2021年)秋頃に発行であろうか!?  本当に実現したら、歴史的大事業であろう!  大いに楽しみである。  映画『がんと生きる言葉の処方箋』は、「文部科学省選定作品、厚生労働省推薦作品、キネマ旬報ランキング15位(2019年度国内文化映画部門)」とのことである(下記)。  医療学部の学生(医学部学生、看護学部学生、薬学部学生 etc)の授業でも企画されると、人生の良き学びとなろう!



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