第166回 人生の不思議な繋がり 〜「陣営の外=がん哲学・外来」へと展開 〜

『 新渡戸稲造記念センター ニュースレター 』 が送られてきた。 筆者 にとって、 掲載されている 長野県は 筆者の『 がん哲学外来 』 の原点 ではなかろうか! 筆者は、 癌研時代の恩師( 今は亡き 当時の所長:菅野晴夫先生 :1 925-2016)から「若月俊一 先生 ( 1910 – 2006 ) 」の話を聞き、また、 病理部研究員時代 の病理部長 であった 北川知行先生の紹介で、浅間病院 に 、定期的に病理診断の業務 に赴いた 。 さらに、当時の 信州大学教授の武富保先生から信州大学客員教授を拝命し 毎年授業に参上 したものである 。 コロナが収まったら、 いつか、 軽井沢で 長野県 記念シンポジウム が 企画 されれば最高である。 東京都中野区でのクリニックでの講演を依頼された。 『 「がんの悩みを 病院の外で 心おきなく話したい」がん哲学外来は、がん患者、経験者、ご家族のための対話の場です。 樋野興夫先生と ゆっくり語り合ってみませんか。』と謳われている。 その後、第7 9 回日本癌学会学術総会『がんの実像を見つめて共に歩む』(安井弥 会長、広島に於いて)に向かう。 筆者は、『 日本癌学会 奨励賞受賞講演 』の座長を依頼された。 思えば、筆者は、癌研時代1 986 年『日本癌学会 奨励賞』を頂いたことが、鮮明に蘇って来た。 これも、 菅野晴夫先生 、 北川知行先生 の指導のお陰である。 そして、アメリカの Knudson ( 1922 - 2016) の下での学びが与えられた。 必然的に「がん哲学」の提唱へと導かれた。 さらに、「陣営の外=がん哲学外来」へと展開した。 人生の不思議な繋がりである。 ...