第165回 『 文化の中の健康 〜 がん哲学 〜』 〜 執り成す人の姿 〜
順天堂大学医学部1年生の選択講義『 文化の中の健康 〜 がん哲学 〜』(公衆衛生学講座 主催)に赴いた。 コロナ対策で「3密」を避け、大講堂で、約120人の医学部1年生が聴講した。「どの本の読書をすれば良いのでしょうか?」、「先生は、風貌を診て心まで診ると言われますが、私は、いかがでしょうか?」、「対話の訓練は、どうすれば良いのでしょうか?」の真摯な質問があり、大いに感激した。 また、「先生は、クリスチャンでしょうか?」との質問があり、「クラーク、新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄」を語り、2020年11月20〜23日は、「樋野先生と行く北海道 函館・札幌・小樽の旅」(下記; Go To トラベル事業支援対象)が、企画され、『新渡戸稲造『武士道』発行120周年記念/ 新渡戸稲造 国際連盟事務次長100周年記念/ 新島襄 没 130周年記念/ 内村鑑三 没 90周年記念』と 謳われ、私は、講演『クラーク、新島襄、内村鑑三、新渡戸稲造を学ぶ旅』の機会が与えられている』とさりげなく語った。 公衆衛生学講座の佐藤先生と事務担当の宮崎様の、熱意、情熱には 感服した。「医師の使命」の復習の授業ともなった。
『「執り成し」について、「がん哲学カフェ」で お世話になっている樋野興夫先生のことを 思いました。 樋野先生は 子供の頃よく熱を出し、住んでいた漁村は 無医村だったので、お母様が そのたびに樋野先生をおんぶして、医者のいる隣村まで 連れて行ったそうです。 だから樋野先生は「村に医者がいれば、母が こんな大変な思いをしないですむのに」と、幼いときに 医師になろうと 決めたそうです。 お母様が 我が子の命を救うために、骨身を惜しまず、犠牲を払って、医者の所に連れて行ったこと。ここに 執り成す人の姿を見ます。』と 大いに励まされるメールも頂いた。「医業の原点」である。