第162回 『南原繁 研究会』から『南原実 先生の回想録』へ

 先週(2020年8月29 日)「南原繁 研究会 第9回 夏期研究発表会」(学士会館に於いて)に赴いた(下記)。筆者は、開会挨拶の機会が与えられた。

第1部 司会: 宮崎文彦
高橋勇一:「南原繁の教育観」と「田中耕太郎の教育論」
伊藤貴雄: 近代日本における新カント派哲学の受容の系譜 ― 価値並行論とその周辺 
大庭治夫:「南原繁・相沢久先生と大塚久雄・松田智雄先生の精神史的考察」
第2部 司会: 栩木憲一郎
川口雄一: 射水郡長時代の南原繁 再考 ― 思想史的=評伝的研究のための予備的整理
山口周三: 南原繁と昭和天皇退位問題

 南原繁(18891974)没30周年記念事業で2004年にスタートした南原繁研究会 【初代代表: 鴨下重彦 先生(1934 ~2011; 東京大学名誉教授、国立国際医療センター名誉総長)、第2代代表: 加藤節 先生(成蹊大学名誉教授)】の3代目代表を、昨年 (2019年)南原繁 生誕130周年を祝し仰せつかった。 筆者の恩師は、南原繁が、戦後最初の東大総長のときの医学部の学生で「スケールの大きい、愛情豊かな人物だった」と、南原繁の話を よく聞いたものである。 113日は、17 南原繁 シンポジウムが開催される。

 「環境問題のバイブル」と言われる、アメリカの海洋生物学者:レイチェル・カーソン(Rachel Carson 1907-1964)の『沈黙の春(Silent Spring1962年)の日本語訳は、南原繁のご長男:南原実 先生 (1930-2013)によって出版されている(ペンネームの為に知る人ぞ知る)。 2004年以来、今は亡き 南原実 先生のご自宅に 年末、wifeと一緒に伺い、夕食をしながら、親しい深い学びの時が 与えられたものである。 まさに、筆者にとっては『未来に生きる君たちに(南原実 著)の貴重な得難い「人生の特別ゼミナール」の時間であった。 この度、『南原実 先生の回想録』が、発行されるとのことである。 筆者も、「南原実 先生 との出会い」を 寄稿する機会が与えられた。 『人生邂逅の3大法則 〜 良き先生との出会い、良き友との出会い、良き読書との出会い』の再確認の時となった。

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