第397回 『胆力の育成』 〜 『練られた品性と綽々たる余裕』 〜

 2024年4月12日、病理診断業務に赴いた。『風貌を見て、心の状況まで読む』が病理診断の心得であり、顕微鏡観察は『癌細胞の病理と人間社会の病理=生物学と人間社会』の原点である。 臨床医でない病理学者が『がん哲学外来』を創設出来た原点がここにある。『不思議な人生の流れ』である。

 【人間の身体の出来と、その心情の動きとは、昔も今も変ってはいないのである。 超近代的で合理的といはれる人でも、病気になって、自分の死を考へさせられる時になると、太古の人間にかへる。 その医師に訴へ、医師を見つめる目つきは、超近代的でも合理的でもなくなる。 静かで、淋しく、哀れな、昔ながらの一個の人間にかへるのである。】の学びを実感する日々でもある。

 4月13日は、筆者は、定例の『お茶の水メディカル・カフェ in OCC』に赴く。 7組の個人面談の予約があるとのことである。 スタッフの皆様が、『賢明な寛容と配慮=多様性のある居場所』を常に心に留めて、真摯に対応されている故である! まさに、『練られた品性と綽々たる余裕=お茶の水メディカル・カフェ in OCCの真髄』である。 

1. 世界の動向を見極めつつ歴史を通して今を見通せるようになる。

2.俯瞰的に「がん」の理を理解し「理念を持って現実に向かい、現実の中に理念」を問う人材となる。

3.複眼の思考を持ち、視野狭窄にならず、教養を深め、時代を読む「具眼の士」の種蒔く人材となる。

『お茶の水メディカル・カフェ in OCC』は、2012年にスタートした。 今年(2024年)は、12周年記念である。 この度、『OCCカフェ 12周年記念誌』発行される運びとなった。【『冗談を本気で実現する胆力の育成』は、『お茶の水メディカル・カフェ in OCCの心得と原点』】であろう! 

これが、『お茶の水メディカル・カフェ in OCC』の人材育成ではなかろうか!

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