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第445回 貴重な人生の邂逅 〜 『偉大なるお節介』 〜

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 2024年12月21日、猪口由紀子氏の推薦で、『がんカフェ立川駅前』担当の高田利花先生(立川駅前キリスト教会)に『偉大なるお節介症候群』認定証を授与した。 猪口由紀子氏は日本語と英語の【『OKIちゃん 言葉の旅』(OKI-chan’s Journey to Memorable Words)】『Spring Water from the Heart(心のSpring water(湧き水)』を編集された。 早速、高田利花先生から【身に余る認定証を樋野興夫先生からご丁寧に頂き、心から感謝します。 猪口由紀子さんのスライドショーは、立川のカフェの参加者の皆さまにとって、温まる豊かな時間となりました。 感謝なひとときでした。】との心温まるメールが届き感動した。  12月22日 東久留米ジョナサンで樫本稔氏と面談した。 樫本さんとは、筆者の最初の本『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年発行:イーグレープ/発売:いのちのことば社)に繋がる。 出版20周年記念に『教養を深め、時代を読む 〜 楕円形の心 〜』(2023年発行to be出版)も作成され、筆者の下記の製本もして頂いたものである。  『われOrigin of fireたらん』(2005年)(to be 出版) 『がん哲学』改訂版(2007年) 『がん哲学外来』(2008年)(to be 出版) 『がん哲学』新訂版(2009年) 『Cancer Philosophy』(2009年)(英語版)  また、『癌遺伝学の夜明け 〜 クヌドソン博士のTwo-hit Theory 〜』(日本学会事務センター2002年;編集:中川原章 樋野興夫)にも協力して頂いた。  筆者にとって、大変、貴重な人生の邂逅となった。 来年(2025年)、新刊を完成される予感がする。 大いに楽しみである!

第444回 『喜ばれることを見分けなさい』 〜 『正しい理解と認識を深める』 〜

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 2024年12月17日 新渡戸稲造記念センター → 順天堂大学に赴いた。『日本がん予防学会』理事長 石川秀樹先生(京都府立医科大学 特任教授)から、『日本がん予防学会創立30周年記念誌』が送られて来た 。大いに感動した。  石川先生より【1994年に設立された『日本がん予防学会』は、お陰様で今年30周年を迎えることになりました。 この度、30年間にわたる学会の軌跡を記録として残すために30周年記念誌を作成することにいたしました。『がん予防の将来像:明確な発がん要因の将来像』として総論、各論、喫緊の対策が必要な腫瘍に関しましてご専門の先生に執筆を頂く予定です。 つきまして、これらのテーマに加えまして、①対策型検診の将来像、②臓器別がんの将来像、上記の2テーマに関しまして、―― 奮ってご執筆頂きますようお願い申し上げます。】が届いた。 筆者は【『がん予防の将来像:明確な発がん要因の将来像』〜 対策型検診の将来像 〜】を寄稿した。  【日本人の3人に1人が、がんで死亡し、2人に1人が、生涯の中でがんにかかるなど、がん対策は大きな課題となっている。 がんは誰もが罹りうる疾患である。 がんに対する『正しい理解と認識を深める』ことは時代的要請であろう。 このような現状を踏まえ、2007年にがん対策基本法が施行され、がん対策推進基本計画には、すべてのがん患者・家族の苦痛の軽減・療養生活の質の向上を目標とし、その計画の1つにがん医療に関する相談支援・情報提供が挙げられている。2012年6月に閣議決定された『がん対策推進基本計画』に、がん教育の推進が盛り込まれたことを受けて、文部科学省は2014年度から『がんの教育総合支援事業』を開始した。――『医師は生涯書生』・『医師は社会の優越者ではない』・『医業には自己犠牲が伴う』(吉田富三:1903-1973)は、現代にも生きる『医師の3ヶ条』であろう。『日本がん予防学会』の時代的要請である。】    自分では『希望のない状況』であると思ったとしても、『人生の方からは期待されている存在』であると実感する深い学びの時が与えられている。『喜ばれることが何であるかを見分けなさい』(エペソ人への手紙5章10節)の実践である。

第443回 『不連続の連続性』 〜 『純度の高い専門性 と 社会的包容力』 〜

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 2024年12月13日(金) 筆者は、東京保健会病体生理研究所での病理組織診断に赴く。 想えば、アスベスト中皮腫大型研究型検診では 大変お世話になった。  【アスベスト中皮腫大型研究型検診の取り組み:2007年2月から2012年3月の5年間、東京土建国民健康保険組合建築作業員等を対象に、健康検診受診時、本研究に同意していただいた対象者から血液検体を採取した。 回収した血液(血漿)検体を用いて『Human N-ERC/Mesothelin ELISA法』(IBL)キットにてN-ERC/Mesothelinタンパク量を測定した。 N-ERC/Mesothelin(以下N-ERC)8.0 ng/mLをカットオフ値とし、高値となった対象者に2次検診受診勧奨を行いfollowした。なお、中皮腫発症の潜伏期間を考慮し35歳未満の対象者および、N-ERCが高値となる腎機能が悪い対象者(eGFR60未満)は除外した。】と紹介されていた。  順天堂大学の学長からは【樋野興夫先生は、肝癌におけるB型肝炎ウイルス(HBV)DNAの組み込みを日本で最初に報告された。 また、遺伝性腎発がんラットの原因遺伝子(Tsc2)を同定(tuberous sclerosis complex, TSC)した。また、進行過程で高発現してくる新規遺伝子(Erc)を発見し、Erc遺伝子産物は、血中に分泌され、血液診断に使用できることを明らかにした。 そして、樋野興夫先生は、2005年日本で初めて『アスベスト・中皮腫外来』を開設し、早期発見・治療を目的とした検診体制の構築した。   外来で患者と接し、医療者と患者の『対話』の重要性を再認識すると同時に、治療法が確立されておらず治ることが難しい患者さんが、心安らかに充足した日々を送り、穏やかな最期を迎えるために、自ら人生や死について考えるための支援、いわゆる『哲学的なアプローチ』が必要だとの思いに至り、2008年、医療者の立場からの「がんの知識」の提供ではなく、医療現場と患者、その家族の間にある『隙間』を埋める『対話の場』として順天堂大学で『がん哲学外来』を開設した。こ のように、樋野興夫先生は、『純度の高い専門性 と 社会的包容力』をもって、『遺伝性がん』から『環境がん』そして、『がん哲学』へと『不連続の連続性』で、先進されている。】との心温まる紹介がさ...

第442回「楕円形の心」 『真の心の通じる教育』 〜 『生涯に影響を与えるインプリンティング』 〜

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 2024年12月9日、千葉県千葉市にある『東京情報大学看護学部』の『病理学』の授業に赴いた。 車内から『雪の富士山』を眺めた。『富士山』には特別な思いがある。 筆者が『富士山子』と言われるようになった由縁は、【96歳で亡くなった筆者の母(樋野壽子:1923年2月20日 〜 2019年6月3日)の、筆者の誕生の年(1954年)の元旦の夢が『富士山(3776m)』であり、筆者は、幼児の時から『富士山子』と母に励まされた】ものである。 『幼年時代のインプリンテイングは生涯に影響を与える』=『教育の原点』であろう!  『東京情報大学看護学部』の『病理学』の授業では、『教科書:ナーシング・グラフィカ 病態生理学』(MCメディカ出版)を用いて『病態生理学』の『炎症と修復』、『免疫異常』の箇所を音読しながら進めた。【病理学には限りがないことをよく知っていて、新しいことにも 自分の知らないことにも 謙虚で、常に前に向かって努力する】学びの貴重な時ともなった。  12月10日第119回『がん哲学外来メディカル•カフェ@よどばし』(淀橋教会に於いて)に参上する。『がん哲学外来メディカル•カフェ@よどばし』は、今年は、開設10周年を迎えた。『連続』の大切さを痛感する。 【多くの人は、自分自身又は家族など身近な人が がんにかかった時に 初めて死というものを意識し、それと同時に、自分がこれまでいかに生きてきたか、これからどう生きるべきか、死ぬまでに何をなすべきかを真剣に考えます。  --- 医療現場と患者の間にある『隙間』を埋めるべく、『がん哲学外来』が生まれました。 科学としてのがん学を学びながら、がんに哲学的な考え方を取り入れていくという立場です。 このプログラムは、診断・診察の場ではなく、『真の心の通じる対話』、『寄り添うこと』などを学び合う人間学の場です。 お茶を飲み、講師の先生のお話を聞きながら、それぞれの思いを共有し、共に泣き、共に喜び ・・・ 帰る時には心が軽くなる『メディカル・カフェ』、是非一度ご参加になられてみませんか?】と紹介されている。 『心温まるおもてなし』には、大いに感動する。

第441回 国際性を備えたバイリンガル 〜 深く、広く丁寧に海外に紹介する羅針盤 〜

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 2024年12月3日 順天堂大学→ 新渡戸稲造記念センター → Wifeが小学校の校長を務めるinternational schoolのChristian Academy in Japan(CAJ)でのクリスマスパーティーに参加した。 Wifeの司会で進行された。 CAJでは、2008年から毎月『東久留米がん哲学外来』も行っている。  CAJは、1950年に創立されている。 幼稚園から高校まである。 授業はすべて英語で行われている。 文部科学省が定める日本国内の大学への入学資格を認められている。 アメリカ、日本、韓国、他20カ国以上の学生が在籍している。   今回は、教員との会話をしながら大変有意義な充実したクリスマスパーティーであった。 先日は、近隣の2箇所の小学校の校長、副教頭も訪問されたとのことである。 バイリンガル(bilingual)について語った。 【バイリンガルの生徒が クラスに3人いると、クラスメートは、昼食も一緒にして、英語会話の実践となる。 国際性を備えたバイリンガルの生徒とは、英語で日本(人)を深く、広く丁寧に海外に紹介出来る『賢明な寛容』を持ち『能力を人の為に使う』】  また、2007年12月9日 CAJで始めた『読書会』についても語った。 内村鑑三(1861-1930)著『代表的日本人』(鈴木範久訳)と新渡戸稲造(1862-1933)著『武士道』(矢内原忠雄;1893-1961 訳)の『読書会』を、毎月交互に開催している。 【発心を忘れずに継続 & 読書は人間をつくるもの & 永遠の生命をもつ本を読め】(新渡戸稲造)の心得である!【『内村鑑三・新渡戸稲造』=『はしるべき行程』&『見据える勇気』&『次世代の社会貢献の羅針盤』&『真の国際人』】で『自分の力が 人に役に立つと思うときは 進んでやれ』(新渡戸稲造)のモデルであろう!『継続は力なり』を実感する日々である。  12月4日は、南原繁研究会企画委員会Zoom 参加する。 2004年にスタートした南原繁研究会【初代代表:鴨下重彦(1934-2011)先生(東京大学名誉教授、国立国際医療センター名誉総長)、第2代代表:加藤節先生(成蹊大学名誉教授)】の3代目の代表を、2019年 南原繁(1889-1974)生誕130周年を祝し仰せつかった。