第444回 『喜ばれることを見分けなさい』 〜 『正しい理解と認識を深める』 〜
2024年12月17日 新渡戸稲造記念センター → 順天堂大学に赴いた。『日本がん予防学会』理事長 石川秀樹先生(京都府立医科大学 特任教授)から、『日本がん予防学会創立30周年記念誌』が送られて来た 。大いに感動した。
石川先生より【1994年に設立された『日本がん予防学会』は、お陰様で今年30周年を迎えることになりました。 この度、30年間にわたる学会の軌跡を記録として残すために30周年記念誌を作成することにいたしました。『がん予防の将来像:明確な発がん要因の将来像』として総論、各論、喫緊の対策が必要な腫瘍に関しましてご専門の先生に執筆を頂く予定です。 つきまして、これらのテーマに加えまして、①対策型検診の将来像、②臓器別がんの将来像、上記の2テーマに関しまして、―― 奮ってご執筆頂きますようお願い申し上げます。】が届いた。 筆者は【『がん予防の将来像:明確な発がん要因の将来像』〜 対策型検診の将来像 〜】を寄稿した。
【日本人の3人に1人が、がんで死亡し、2人に1人が、生涯の中でがんにかかるなど、がん対策は大きな課題となっている。 がんは誰もが罹りうる疾患である。 がんに対する『正しい理解と認識を深める』ことは時代的要請であろう。 このような現状を踏まえ、2007年にがん対策基本法が施行され、がん対策推進基本計画には、すべてのがん患者・家族の苦痛の軽減・療養生活の質の向上を目標とし、その計画の1つにがん医療に関する相談支援・情報提供が挙げられている。2012年6月に閣議決定された『がん対策推進基本計画』に、がん教育の推進が盛り込まれたことを受けて、文部科学省は2014年度から『がんの教育総合支援事業』を開始した。――『医師は生涯書生』・『医師は社会の優越者ではない』・『医業には自己犠牲が伴う』(吉田富三:1903-1973)は、現代にも生きる『医師の3ヶ条』であろう。『日本がん予防学会』の時代的要請である。】
自分では『希望のない状況』であると思ったとしても、『人生の方からは期待されている存在』であると実感する深い学びの時が与えられている。『喜ばれることが何であるかを見分けなさい』(エペソ人への手紙5章10節)の実践である。