第320回 愛に溢れた雰囲気 〜 習慣をつけよ! 〜

 2023年5月14日(母の日) 『奈良県全がん種の患者会「NCN若草の会」』主催の『がん哲学外来大仏さんカフェ10周年 〜 樋野興夫先生をお迎えして 〜』に赴いた。 新幹線から壮大な雲の上の雪の富士山を眺め 心が癒された。 京都駅に到着後、近鉄奈良線に乗って、奈良駅に向かった。

 想えば、島根県簸川郡大社町鵜峠に住んでいた筆者は、50年前の19歳の浪人時代、近鉄奈良線の寺田にあった叔母の家で1年間過ごした。 そして京都市にあった『近畿予備校』に通った。 そこで、出会った英語の教師(東京大学法学部の学生時代、南原繁に学ばれた)の授業で毎日 南原繁の話を聞いた。『1人、部屋で静かに1時間読書する習慣をつけよ!』も教わった。 

 そして、内村鑑三(1861〜1930)、新渡戸稲造(1862〜1933)、矢内原忠雄(1893〜1962)へと導かれた。 英文で書かれた『代表的日本人』(内村鑑三著)と『武士道』(新渡戸稲造著)は、若き日からの座右の書である。 筆者は、内村鑑三、新渡戸稲造、南原繁、矢内原忠雄の全集を読む習慣が与えられたものである。 いかに勇気づけ 励まされたことか。 まさに【人生邂逅は 非連続性の連続性である】 今回の講演会では、下記をさりげなく語った。

『がん哲学外来の絶対性大原理』

愛がなければ全ては無意味

『がん哲学外来の真髄』

1)愛に溢れた雰囲気

2)静かな口調

3)にもかかわらず

『がん哲学外来の心得』

1)仮面を外し、心の垣根をとる

2)秘密は守る、リラックスした時間を過ごす

3)正直になる、積極的に人々に仕える

 多数の真摯な質問があり大いに感動した。 講演後は、個人面談の時も与えられた。 大変有意義な充実した貴重な『奈良の旅』であった。

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