第260回 総合ビジョン 〜 「教育のあり方」 〜

 2022年7月18日、『楕円形の心』編集担当の樫本 稔 氏と東久留米のジョナサンで昼食した。 大変有意義な充実した時であった。 想えば、樫本 稔 氏との出会いは、2000年前後であろうか! 『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年 発行: イーグレープ、発売: いのちのことば社)は、筆者が、樫本 稔 氏の計らいで、日本学会事務センターの広報誌『Scientia』に連載した文章をまとめたものである。 


【序文の中で、樋野興夫 先生は「所詮われわれには、死ぬときは『畳1枚ほどの墓場』しか残らない。『勇ましく高尚なる生涯』の生き様を見せるしかない。 精神的デフレが進む現代、『愉快に過激にかつ品性』を合言葉に…新渡戸稲造(1862-1933)と吉田富三(がん病理学者;1903-1973)の総合ビジョンを問い直す機会になれば幸いである。 がん哲学の普遍化の第1歩である。」と述べておられる。 樋野先生は、すでに2001年から「がん哲学」を提唱されていたのである。】と謳われている。 現在、『楕円形の心』は、毎週1回書いているので、今回の第260回は、6年間継続していることになる。 第300回記念誌が、発行されたら歴史的大事業となろう!

 翌7月19日、 文京区社会福祉協議会の事務局長の安藤彰啓 氏と面談した。 安藤彰啓 氏が、文京区教育委員会の時代に2016年文京区教育センターで、『がん教育』について語り、2018年文京シビックホールで、シンポジウムを開催した。【私自身、がん教育というものが何であるか、改めて認識し直した1日でした。 出席した、区民の方も有意義な時間を過したと思います。 文京区の『がん教育』は、まだ始まったばかりです。 今後に向け、文京区としての『がん教育』を確立していかなければと考えております。】との 励ましのお言葉を頂いたのが、今回、鮮明に思い出された。 筆者は、【南原繁(1889-1974)、矢内原忠雄(1893-1961)を育てた文京区は、「がん教育」の原点ですね! まさに、「アルプスの少女ハイジ」ですね! これは、ゲーテ(1749-1832)を敬愛した作者:ヨハンナ・シュピリ (Johanna Spyri; 1827-1901)の「自己形成小説」ですね!】と返事したものである。 「社会福祉協議会」主催のシンポジウムは企画される予感がする。 その後、順天堂大学 保健医療学部の理学療法学科でのZoom講義『病理学概論』に向かった。 今回も教科書『カラーで学べる病理学』を音読しながら進めた。 箇所は、【炎症:免疫とアレルギー、感染症】であった。 「教育のあり方」を復習する貴重な1日となった。

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