第258回 「己れよりも高き目的に仕える」 〜 「差異と不平等との区別を学ぶ」 〜

 2022年7月4日、『がん哲学外来 in 新渡戸稲造記念センター』(新渡戸記念中野総合病院に於いて)を行った。 貴重な時が与えられた。 

 2022年7月5日午前中は、筆者が理事長を務める恵泉女学園に参上した。 恵泉女学園の中高の教職員、学長、事務局長と対談した。 大変有意義な時であった。 午後は、順天堂大学保健医療学部の理学療法学科の授業『病理学概論』の授業に向かった。 今回も教科書『カラーで学べる病理学』を音読しながら進めた。 箇所は、【循環障害:血栓症、塞栓症、虚血と梗塞、浮腫、ショック、高血圧】であった。 真摯に教科書を音読する学生の姿勢には、大いに感動した。 夕方は、新渡戸稲造の『武士道』の読書会(新渡戸記念中野総合病院に於いて)に出席した。 今回は、第14章『夫人の教育および地位』で、理事長・病院長、看護部長の担当であった。 大いに盛り上がった。 「自己の個性をさえ犠牲にして己れよりも高き目的に仕えること」&「差異と不平等との区別を学ぶ」の復習の時となった。

 2022年7月6日、我が故郷の島根県出雲市の島根大学医学部での1年生、医学科、看護学科の授業【医療倫理・プロフェッショナリズム】(対面・Zoom)に赴いた。 羽田空港から出雲空港に行った。 出雲空港に特任教授の並河 徹 先生に、迎えに来て頂いた。 授業の前に、3年生の学生が、人生相談に来られ、楽しいひと時を持った。 まさに、「新しいことにも、自分の知らないことにも謙虚で、常に前に向かって努力する。」の「教育の心得」を語った。 そして、『偉大なるお節介症候群 認定証』を授与した。

暇げな風貌

偉大なるお節介

速効性と英断

授業では、『医師の3カ条』

1) 医師は生涯書生

2) 医師は社会の優越者ではない

3) 医業には自己犠牲が伴う

も述べた。 スタッフの「誠実なおもてなし」には ただただ感謝である。

このブログの人気の投稿

第2回 『何があっても、いつ、どこにあっても なくてはならない人に おなりなさい』

第108回 矢形 寛 先生の生涯 〜「火焔のうちにある 燃料の如く 自ら燃えよ!」〜

第381回 『よくみる よくきく よくする』〜 寄り添う いい言葉 〜