第253回 『教育の原点』 〜 息を吹きかける 〜

 2022年5月30日 恵泉女学園理事会、評議委員会に出席した。 大変有意義な貴重な時であった。 女子教育に大いなる理解を示した新渡戸稲造(1862-1933;東京女子大学 初代学長)が、河井道(1877-1953;恵泉女学園 創立者)、津田梅子(1864―1929; 女子英學塾 創立者)、安井てつ(1870-1945;東京女子大学 第2代学長)を 援護した三人に共通するのは『種を蒔く人になりなさい』の実践であろう! まさに、『消えそうな小さな火に息を吹きかける』である。

 2022年5月31日 順天堂大学 保険医療学部 理学療法学科での講義「病理学概論」に赴いた。【『病理学』 は「病気」に関しての学問で、 『形態』、『起源』、『進展』などを追求する学問分野である。 一般社会の人々の為の学問でもある。 なぜなら『病気』に対する概念が世界観、人生観、ひいては日常の決断や行動をも時には決定するからである。「病気」の『起源』 と『進展』を学ぶことは、ある意味では人生の意義と目的の『静思』 へとも導くものと考える。 これこそ、『病理学者の社会貢献』である。「最も剛毅なる者は最も柔和なる者であり、愛ある者は勇敢なる者である」とは、「高き自由の精神」を持って医療に従事する者への普遍的な真理であろう。「他人の苦痛に対する思いやり」は、医学、医療の根本である。】と語った。

 今回の授業で『先生の夢は何ですか?』と質問された。 さりげなく『天国でカフェを開くこと!』と答えた。大爆笑であった! また、『人生は、何を学ぶかではなく、誰と出会うかである』と述べたら、教室は、大拍手であった。 真摯な学生の姿勢には大いに感動した。『北海道の旅』に参加したい学生もおられた。『北海道の旅』が実現すると歴史的快挙となろう!『教育とは、すべてのものを忘れた後に残るものをいう』(南原繁)が、鮮明に蘇って来た。 学生時代は良き想い出作りで、これが、『教育の原点』ではなかろうか!




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