第167回 「広々とした病理学 〜 揺るぎなく、真理に目を向ける、深い洞察 〜」

 東京情報大学看護学部1年生(千葉県千葉市)の「病理学」のZoom授業に赴いた。全部で15コマで、今回は、初回の授業であった。

 授業概要: 病気が どのような原因で 起こるのかを知り,それによって 生じる全身の病的現象を 組織や細胞レベルで 理解することを目的とする。  また,代表的な疾患について 疫学,臨床症状,経過,治療なども 合わせて学ぶ。  細胞の構造・機能,発生学,細胞の病変(退行性病変,進行性病変),循環障害(充血・うっ血,側副循環,出血・止血,血栓症,塞栓症,虚血・梗塞,浮腫,脱水,ショック,高血圧),炎症と免疫,腫瘍(がんの疫学,良性腫瘍と悪性腫瘍,細胞異型と構造異型,転移・播種,がんの発生原因),先天性異常,代謝異常,免疫,感染の病理病態について学ぶ。

到達目標:

・病気とは何か、病気と病理との関係について 理解する。

・病気の原因、それによって生じる全身の病的現象を 組織や細胞レベルで理解する。

・代表的な疾患についての 病理病態について学ぶ。

授業の方法:テキストを使用しながら、講義形式で行う。毎授業時に課題を課し、その課題について解説し、前回の講義内容を振り返る。

と シラバスに謳われている。

 真摯な学生の多数の質問には、大いに感動した。 「広々とした病理学 〜 揺るぎなく、真理に目を向ける、深い洞察 〜」 の必要性を実感する時となった。 「生命現象の病理」の学びは、「人間社会の病理」の理解において 時代的要請ではなかろうか!

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