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第482回 『心はうちに燃える』 〜 『温かい井戸』 〜

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 2025年6月17日 wifeは、羽田空港からアメリカ在住の娘家族を訪問にシアトル空港に向かった。 Lakewood(レイクウッド カリフォルニア州)に在住の娘のご主人が、車でシアトル空港に出迎えてくれたとのことである。 Bethlehem(ベツレヘム ペンシルべニア州)に在住のWifeの姉夫妻も訪問するようである。 筆者も7月末、グランドラピッズ(Grand Rapids ミシガン州)に在住の娘家族を訪問し、グランドラピッズ(Grand Rapids ミシガン州)で合流する。  筆者は、癌研時代、米国ニューヨーク市のBRONX (ブロンクス)にある、Albert Einstein College of Medicine大学(アルバート アインシュタイン医科大学) (1984-1985)とFox Chase Cancer Center(ペンシルべニア州)(1989-1991)に留学した。 Fox Chase Cancer Center(Philadelphia, Pennsylvania州) 留学時代(1989-1991)に、wifeの両親(父2008年85歳、母2012年82歳で逝去)が住んでいたエマオ(Emmaus, ペンシルベニア州)を週末に訪問したものである。   Emmaus(エマオ)は、『エマオへの道』(ルカの福音者24章13〜32節)に出てくる。エルサレムから11km離れた所にあるとのことであるが、アメリカ合衆国のペンシルベニア州にもある(1761年に名称)(拙著『われOrigin of fireたらん』to be 出版 10−11ページ参照)。 ここが、wifeの故郷である。近くにベツレヘムという町もある。  筆者は、まだ、一度も源流であるイスラエルに行ったことはないが、『アメリカ合衆国のペンシルベニア州のエマオとベツレヘム』には、何度も訪れた。 まさに、『私たちの心はうちに燃えていたではないか』(ルカの福音者24章32節)である。 Emmaus(エマオ)には『温かい井戸』という意味があるとのことである。  今回、1987年1月wifeの実家(アメリカのペンシルベニア州Emmausエマオ)で見た夢『その顔は、いなずまのように輝き、その衣は雪のように白かった』(マタイの福音書28章3節)が鮮明に蘇って来た。 『エマオ』は新約聖書の『ルカの福音...

第481回 『障害とのかかわり』 〜 『再生と修復』 〜

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 2025年6月17日 新渡戸稲造記念センターから 順天堂大学保健医療学部 理学療法学科2年生の授業『病理学概論:カラー学べる病理学(第6版)』に赴いた。 約120名の学生が出席していた。 今回は、6章『疾患と免疫のかかわり』の箇所を音読しながら進めた。 学生の真摯な姿勢には大いに感動した。 前期最終の授業であったので、事務局から 試験・レポート課題を提示して頂いた。  6月18日の『国立障害者リハビリテーションセンター学院(College, National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities)リハビリテーション体育学科』(埼玉県所沢市の航空公園)でも、教科書『カラーで学べる病理学(第6版)』を用い講義を行なった。今回は、2章『細胞・組織とその障害』 & 3章『再生と修復』の箇所を音読しながら質問を受け進めた。 企画された髙橋春一先生、梅崎多美先生の『心温まるおもてなし』には、ただただ感謝する。【障害者リハビリテーションに関する技術者の養成と、既に従事している各種専門職員の技術の向上を目的とした研修を行う。】と謳われている。 その後、筆者が代表を務める南原繁研究会(第247回)(18:30~21:00)にZoom参加する(下記)。 2004 年にスタートした南原繁研究会【初代代表:鴨下重彦先生(1934 -2011)、東京大学名誉教授、国立国際医療センター名誉総長)、第2代代表:加藤節先生(成蹊大学名誉教授)】の3代目の代表を 2019年南原繁(1889-1974)生誕130周年を祝し、筆者は仰せつかった。  諸報告 司会 秋間修氏 第22回シンポジウム企画報告者 村井 洋氏 夏季研究発表会報告者 栩木憲一郎氏 本の発行計画報告者 森和博氏 読書会 著作集三巻 司会 森和博氏 報告者 田渕舜也氏 『時代の危機』の意味」pp.61-70 『現象学的国家観の問題』pp.261-279 自由発表 司会 村井洋氏

第480回 人生の根幹を追求する 〜 「いまの自分の人生」に集中せよ 〜

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 2025年6月12日 wifeが小学校の校長を務めている、1950年に創設された東久留米市のインターナショナル・スクール『クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン(Christian Academy in Japan, CAJ)』での『Staff and Family Dinner』に出席した。 Wifeは開会の挨拶をした。 CAJは、幼稚園から高校までの一貫教育授業で、アメリカ、日本、韓国、他20カ国以上の学生が在籍している。【授業はすべて英語で行われ、アメリカ合衆国の教育規格に基づいている。 国際的な評価団体WASC(The Western Association of Schools and Colleges、米国・西部学校大学協会)の認定を受けている。 文部科学省が定める日本国内の大学への入学資格を認められている。】と紹介されている。 筆者の娘、息子達もCAJを卒業した。  筆者は、2007年からCAJキャンパス内で『読書会』【新渡戸稲造『武士道』(岩波文庫、矢内原忠雄訳)と内村鑑三『代表的日本人』(岩波文庫、鈴木範久訳)を交互に読み進めている)】 & 2008年から『東久留米がん哲学外来・カフェ』をスタートした。 『継続の大切さ』を実感する日々である。   6月13日は、 病理組織診断業務を行った。【『病理学』=『形態』& 『起源』『進展』を追求する学問分野である】&【病理組織診断 =『風貌を診て、心まで読む = 人生の根幹を追求する』である。 顕微鏡観察は『がん哲学 = 癌細胞の病理と人間社会の病理 = 生物学と人間社会』の原点でもある。 病理学者が『がん哲学外来』を創設出来たのは ここにあろう!】。   6月14日は 大久保駅の東京土建国保組合での『がん哲学外来』の個人面談―> 中野駅の早稲田大学エクステンション中野校での『講座』―> 御茶ノ水駅の『お茶の水メディカル・カフェinお茶の水クリスチャン・センター(OCC)』の『3連チャン症候群』である。 『早稲田大学エクステンションセンター中野校』での講座のテキストは『新渡戸稲造 壁を破る言葉: 逆境に立ち向かう者へ40のメッセージ』(三笠書房 出版)】である。今回は、1章『逆境にどう立ち向かうか』の5節『「いまの自分の人生」に集中せよ』から音読しながら進める!

第479回 続ける原動力 〜 出来ることは やり遂げなさい 〜

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 2025年6月7日『早稲田大学エクステンションセンター中野校』での【講座名:がんと生きる哲学 & テキスト『新渡戸稲造 壁を破る言葉: 逆境に立ち向かう者へ40のメッセージ』(三笠書房 出版)】に赴いた。 講座終了後は、【『古河はなももカフェ 2周年記念講演会』(代表:三橋惠子氏)】での講演『清々しい胆力 ~ 賢明な寛容 ~』に向かった。  神奈川県の茅ヶ崎からも来られていた。 多数の質問も寄せられ 大変充実した貴重な時となった。 『がん哲学外来さいわいカフェin茨城・筑西代表』&『21世紀のエステル会編集係』の海老澤規子氏も参加されていた。 筆者は『21世紀のエステル会』の『顧問』を仰せつかっている。 早速、海老澤規子氏から【先生にお会いできて、『やさしいチャウチャウ犬の風貌』を感じることができ感謝致します。 また、たくさんの『言葉の処方箋』を再確認することができ ありがとうございました。 座談会では、たくさんの方々の質問や感想を聞くことができ、先生がお一人お一人に丁寧にお答えしている姿がとっても印象的でした。 一緒に行った同級生の友達も、初めて先生の講演を聞いて、すごい先生の講演を、生で聞けてよかったと喜んでいました。 子育てや介護、また人間関係の悩みなども、『ほっとけ気にするな』なんだね ー と話しながら帰ってきました。 また、『人ができることは 全部人に任せるといい』&『できることと できないことの見極めが大切』&『気にすることなくやりとげなさい』などの言葉が心に沁みてきました。 とっても忙しい先生の『暇げな風貌』を拝見でき感謝致します。】との心温まるメールが届いた。  また、三橋惠子氏からは【今日は 先生のお蔭で、素晴らしい講演会と懇談会が持てました。 心から感謝いたします。―― 沢山の方が発言し、今医師に見放された方、すい臓がんでも、6年頑張っている方等が 話して下さり、励まされました。 樋野先生とこのような近い距離でお話が出来る貴重な時でした。―― 先生の人への『愛』を感じました。 少しでも見習いたいです。『はなももカフェ』を『続ける原動力』になりました。】との励ましのメールを頂いた。 会場には、筆者の複数の本も置かれていた。 大いに感動した。

第478回 『チアフル(cheerful)』 〜 『進む勇気、立ち止まる勇気』〜

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 2025年5月18日に続いて 6月1日も『放送大学埼玉学習センター』(埼玉県さいたま市大宮区)での面接授業(科目区分『生活と福祉』 科目名『がん哲学外来 〜 言葉の処方箋 〜 』)に赴いた。  1時限(9:50-11:20)、2時限(11:35-13:05)、3時限(14:05-15:35)の講義は、テキスト『新渡戸稲造 壁を破る言葉』(三笠書房)の読みあわせと解説をしつつ、受講者とのディスカッションを中心に講義をすすめた。 4時限(15:50-17:20)は、前半講義、後半試験であった。  『目標』 【『先見性・力量』&『心温まるおもてなし・賢明な寛容性』& あらゆる人々が立場を超えて集う『交流の場』&『他人の苦痛に対する思いやり』】の学び。 『到達』 1)『暇げな風貌』の中に、『偉大なるお節介』を有する『胆力と気概』の習得 2) 言葉の大切さ、重み、対話のあり方を学ぶ人材の育成 3) 愛がなければ全ては無意味 『進む勇気、立ち止まる勇気』 1)『自分の人生』に集中せよ 〜『他人と比べる』のは愚かなこと 2)『プライド』を捨て、『誇り』を持つ 〜 見栄や 虚栄心は百害あって 一利なし 3) 自分をとことん『全肯定』せよ 〜『あなたが天に失望しても、天はあなたを見捨てない』 4) 人生はいばらの道、されど宴会 〜 不平不満を『よろこびのタネ』に変える 5) くよくよして、今日を浪費するな 〜 心配事の〝先取り〞をせず、いまに集中する。『チアフル(cheerful)』で過ごす。 授業後、懇親会の時を持った。 大変有意義な充実した時となった。

第477回 『言葉の処方箋カルタ』 〜 生命現象の如くバランスが保たれている 〜

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  2025年5月27日『東久留米がん哲学外来』の担当者:小林真弓氏から【5月のカフェもにぎやかにおわりました。 久し振りの方もいつもの方も、今日のカフェに、心安らぐひとときを求めてきてくださいました。 感謝。 前田こずえさん作成の『言葉の処方箋カルタ』のお申し込みたくさんありがとうございます。 締切は5月30日です。 ご希望の方はメールにてお知らせ下さい。 詳細は、このホームページ(https://www.higashikurume-gantetsu.com/)のお知らせのページをごらん下さい。また来月お逢いしましょう】との連絡を頂いた。  【『言葉の処方箋カルタ』とは:『東久留米がん哲学外来15周年記念会(2023年)』の際、樋野先生の『言葉の処方箋』をカルタにしたいと、今は亡き前田こずえさんが 撮りためたお花の写真を絵札に一覧にして掲示しました。 15周年記念会が終わってから、本当に『カルタとり』ができるようなカルタを作成したいと こずえさんが入院中、再作成されたものです(2024年)。 カルタが欲しいとのご要望が多く、今回ご家族様のご厚意で希望の方に実費で お分けすることができるようになりました。】と紹介されていた。 大いに感動した。  5月27日は、新渡戸稲造記念センターから順天堂大学保健医療学部 理学療法学科2年生の授業『病理学概論:カラー学べる病理学』に向かった。 今回は『循環障害:高血圧の合併症 ・ 炎症:炎症とは/炎症の基本病変/急性炎症のしくみ/局所の血管反応/血球成分の遊走/炎症にかかわる細胞/炎症に関与する細胞由来の化学伝達物質』の箇所を行った。 真摯な学生の姿勢には、心が癒された。  その後、代表を務める南原繁研究会(第246回)のZoom参加をした。 事務局長 秋間修氏の司会で【第22回シンポジウム企画 / 夏季研究発表会 / 本の発行計画】 そして 読書会:『南原繁著作集三巻』/ 自由発表:『宗教は不必要か』(2007年to be 出版)であった。【『内村鑑三(1861-1930)& 矢内原忠雄(1893-1961)= 縦軸 vs 新渡戸稲造(1862-1933)& 南原繁(1889-1974)= 横軸』は、同心円でなく楕円形(2つの中心点)で、バランスが保たれている! 生命現象の如く『交感神経 vs 副交感神経...

第476回 『役割と使命』 〜 『俺がやらなきゃ誰がやる』 〜

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 2025年5月22日 【ひばりヶ丘駅 ー> 池袋駅 ー> 日暮里駅 ー> 柏駅】から【柏豊四季台団地の中央にある地域包括ケアシステムの要ともいえる『柏地域医療連携センター』】での『柏がん哲学外来』(担当:『がん哲学外来あびこカフェ』の代表でもある中野綾子氏)に赴いた。 今回も『天に昇る高い東京スカイツリー(634メートル)』を電車内から眺め心が癒された。 【がんの悩みを病院の外で心置きなく話がしたい『がん哲学外来』は、がん患者、経験者、ご家族の為の対話の場です。『がん哲学外来』を提唱された樋野興夫先生とゆっくり語り合ってみませんか?】とチラシには謳われている。 今回も、貴重な個人面談(4人)の機会が与えられた。 面談者も 置かれた状況にも関わらず『役割と使命』に気づかれたようである。   昨年(2024年6月27日)は、中野綾子氏とスタッフの皆様が『柏がん哲学外来15周年記念講演会』(柏地域医療連携センターに於いて)を企画された。 会場には多数の参加者であった。 大いに感動したものである。  終了後、【東京都内の『がん哲学外来亀有メディカルカフェ』(代表:小暮信子氏) & 千葉県流山市の『ながれやま・がん哲学外』(代表:春日井いつ子氏) & 津原豊子氏 & 小林松栄氏】を含め皆様6人で昼食の時を持った。 今回、『柏がん哲学外来の歴史誌』を年内に製作しようと決まった。 また、『暴れん坊将軍』の主題歌『がまん坂』の歌詞『俺がやらなきゃ誰がやる』(北島三郎)も大いに盛り上がった。 まさに、スタッフの皆様の『心得と胆力』である。  『柏がん哲学外来』は、2009年当時の国立がんセンター東病院の病院長の江角浩安先生のお計らいで、柏の葉キャンパス駅隣接の国立がんセンター東病院の施設ビルで開始し、その後、施設ビルがなくなり、2016年からは、現在の柏地域医療連携センターに移動された。 今年(2025年)は、『柏がん哲学外来開設16周年』で、柏地域医療連携センターに移動9周年でもある。 継続の大切さを実感する日々である。