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第572回 『丁寧な観察力の修練の場』〜『医師は生涯書生』〜

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 2026年8月28日は 定期的な『病理組織診断』業務に赴いた。  『病理組織診断』業務は『顕微鏡を見て病気を診断する=森を診て木の皮まで診る』実践である。 筆者にとっては、癌研時代からの病理医の原点で、『丁寧な観察力の修練の場』であり『医師は生涯書生』の心得でもある。  『がん細胞の病理』と『人間社会の病理』の類似性が、2001年の『がん哲学』の提唱の原点となった。 つまり、【『がんは生物学の法則』+『哲学は人間学の法則』=『がん哲学』】である。 そして、2008年 順天堂大学病院で【『病気』であっても『病人』ではない社会の構築】を目指して『がん哲学外来 = 言葉の処方箋』が開設された。  8月29日は、筆者が代表を務める『がん哲学外来市民学会』に赴く。 【『がん哲学外来市民学会』は、「市民の、市民による、市民のための学会」として、医師、医療従事者、一般市民、学生、中高生、あらゆる人々が立場を超えて集う『交流』の場でもある。 市民の立場に立つ『医療維新』を目指す。】  今回は、 【愛知大会大会長 松岡宏先生(藤田医科大学総合消化器外科教授)、実行委員長 彦田かな子氏(シャチホコ記念がん哲学外来メディカルカフェ担当者)、総合司会 星原美保子氏(がん哲学外来メディカルカフェ ふらカム担当者)】で【8月29日は『第15回 がん哲学外来コーデイネター 養成講座 in 愛知 〜 傾聴と対話と言葉 〜』、翌日の8月30日『第14回 がん哲学外来市民学会大会 〜 知を愛し、紡ぐ つながる 〜』】が開催される運びとなった(ウィンクあいち に於いて) 。  【愛知大会について: 知を愛するというのはフィロソフィの和訳で、今一度『がん哲学』の原点に返るという思いと 愛知県開催の意味を持ちます。 つながるというのは 病院と家庭の間を つなぐ第3の場の存在であり、人の命と想いを紡ぎつなげる本学会の活動を表しています。】と紹介されている。  『第1回がん哲学外来コーディネーター養成講座』(2011年12月17日、18日)が佐久で開催され、『佐久宣言』(2011年12月18日)が採択されるに至った。 1)『がん哲学外来市民学会』の設立 2)『がん哲学外来コーディネーター養成講座』修了証の発行 【『暇げな風貌』&『偉大なるお節介』&『胆力と気概』の習得】である。

第571回 『他人の必要に共感する』〜『利己的な happy より、利他的な joyful』〜

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 2026年8月22日は『がん哲学外来白鷺メディカル・カフェ 開設11周年記念講演会』(中野区の白鷺教会に於いて)に赴く(代表:太田和歌子氏/ 『21世紀のエステル会』 企画部長)。 2015年 妹様の中井理佐子氏(2016年8月逝去)が立ち上げられた。  【『信徒の友』2015 年 11 月号では、『白鷺メディカルカフェ』を始めた中井理佐子さんの記事が掲載されて、どんなふうに教会のカフェを立ち上げたかが、丁寧に紹介されていたので、大変参考になりました。 樋野先生の著書を読みつつ、周囲の既存のカフェに参加し、先輩方のアドバイスを伺いながら、少しずつ吸収したことを元に、自分たちに合ったスタイルで運営しています。】とある。 【『21 世紀のエステル会』のモットー:『他人の必要に共感すること』であり、『他の人々に注意を向ける』ことである。 筆者の生涯に強い印象を与えたひとつの言葉がある。『もしかすると、この時のためであるかもしれない。』(旧約聖書 エステル記 4 章 14 節)である。『21 世紀のエステル会』の役割は、『利己的な happy より、利他的な joyful』の普及であろう。】 今回の講演者:齋藤 洋子 氏( がん看護専門看護師 /元 あい熊谷クリニック勤務)の講演『 若くしてがんに罹患し、生きる人々について知ろう 』で、【『若くしてがんに罹患し、生きる人々について知ろう』AYA世代(15歳~39歳)のがん患者様が抱える不安や、治療と仕事・子育て・家庭生活との両立について、一緒に考えてみませんか。 看護師として患者様に寄り添ってきた経験をもとに、実際の事例を交えながらお話しいただきます。】と紹介されている。 筆者は、講演【『使命と役割に気づく』〜 小さなことに 大きな愛を込める 〜】の機会が与えられた。【がん哲学外来メディカルカフェとは?  樋野興夫先生(順天堂大学名誉教授 医学博士)の提唱により始まった『メディカルカフェ』は、対話と寄り添いの場です。 普段なかなか話せない病気の不安、生きる意味、これからの生き方等、お茶を飲みながら気兼ねなくお話ししてみませんか。 患者様に限らず、ご家族や医療従事者、どなたでもお気軽にどうぞ。】と謳われている。  【すべての始まりは『人材』である。 行動への意識の根源と原動力をもち、『走るべき行程...

第570回 『思いを読み取る』 〜 組み立てられる 〜

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 2026年8月16日 (日) 午前中 wifeとChristian Academy in Japan (CAJ)にあるKBF(Kurume Bible Fellowship)に赴いた。 詩篇139章 2節『私の思いを遠くから読み取られます。』& 13節『あなたが 私の内臓を造り、母の胎のうちで私を組み立てられたからです。』が今回、印象に残った。  午後13:00~15:00は、CAJのキャンパスでの『東久留米がん哲学外来』(担当者:小林真弓氏)に赴いた。『東久留米がん哲学外来』は、2008年開始され、10月18日は18周年記念会が企画されている。【“がんの悩みを心おきなく話したい”お茶を飲みながら、患者さん、ご家族、お友達、医療者が対話する場です。並行して、樋野興夫先生との個別面談を行っています。(無料・要予約)】と紹介されている。 今回 9月17日『がんママカフェ・ひばりが丘』(西東京市社会福祉協議会 地域福祉助成事業 ひばりが丘団地内)と、9月26日『きゃんかふぇ てとて(Can café ”te to te”)』(埼玉県狭山市 狭山教会に於いて)を開設される方も参加されていた。 また、オーストラリアから来日のmissionaryも出席されていた。 複数の質問も寄せられ、大変有意義な充実した『東久留米がん哲学外来』であった。  その後、15:30~17:00は、読書会であった(East Sideカフェに於いて)。 読書会は2007年スタートした。【新渡戸稲造(1862-1933)『武士道』(岩波文庫、矢内原忠雄訳)と内村鑑三(1861-1930)『代表的日本人』(岩波文庫、鈴木範久訳)を交互に読み進めております。リーダーは順天堂大学名誉教授・一般社団法人がん哲学外来名誉理事長で新渡戸稲造記念センター長の樋野興夫先生です。 樋野先生のユニークでわかりやすい解説とさり気なく語られるメッセージに励まされ、人生の生きる意味をあらためて考えるひとときになります。 どなたでもご参加いただけます。 みなさまの参加をお待ちしております。】と謳われている。 今回は、『第16章 武士道はなお生きるか』の箇所で5巡目であった。 音読担当は、野澤登美子氏、多胡俊彦氏で、大変品性のある格調高い音読であった。 難しい漢字もあるので、徹夜で猛練習されたことであろう!  【『武士道』には、2...

第569回 『階段を上がる如く』 〜 自分のoriginality を失わない 〜

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 2026年8月15日 『東村山がん哲学外来 メディカル・カフェ12 周年記念会』で講演【隙間』を埋める ~ 『階段を上がる如く』 ~】を依頼された。『階段を上がる如く』は、【2017年の敬老の日(9月18日)『伊香保温泉 福一』での『がん哲学外来 伊香保シンポジウム』に赴いた。 基調講演『原田明夫氏追悼記念 〜 今、ふたたび 伊香保温泉 〜』の機会が与えられた。 翌日の早朝、伊香保温泉街を散歩した。『365の石段』を登りながら、1897年、日本が誇る国際人・新渡戸稲造(1862〜1933)が保養した旅館を静思し、新渡戸稲造が伊香保温泉の保養中に『農業本論』(日本初の農学博士取得)を書いた】が原点である。  筆者は、癌研部長時代、原田明夫(1939-2017:元検事総長・東京女子大学前理事長)と、2000年『新渡戸稲造 武士道100周年記念シンポ』(国連大学)& 2002年『新渡戸稲造生誕140年記念シンポジウム』(伊香保温泉)&  2003年『新渡戸稲造没後70年』(札幌)を企画する機会が与えられた。 順天堂大学教授に就任した2004年には、国連大学で『新渡戸稲造5000円札さようならシンポ』を一緒に開催して頂いたことが 走馬灯のように駆け巡ってくる。 そして、『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年 発行イーグレープ)(新訂版2018年、英語版 2019年)を出版したものである。 アメリカでの保養中に新渡戸稲造は『武士道』を完成させた。 『天の下では、何事にも定まった時期あり、すべての営みには時がある。』(伝道者の書3章1節)。『人生は、もしかしたらこの時のため』を実感する日々である。 2007年から『武士道』の読書会を始めた。  一番の思い出は、原田明夫氏と 月1回『21世紀の知的協力委員会』を開催したことである。 新渡戸稲造が国際連盟事務次長時代(1920〜1926)に設立したのが『知的協力委員会』である。【世界中の叡智を集めて設立した『知的協力委員会』には 哲学者のベルグソン(1859-1941)や 物理学者のアインシュタイン(1879-1955)、キュリー夫人(1867-1934)らが委員として参加し 各国の利害調整にあたった。『知的協力委員会の後身がユネスコ』】である。   筆者は講演で『人間社会の病理 〜 尺取虫運動(自分のor...

第568回 『心の故郷』 〜 歴史的事実を学ぶ 〜

 2026年8月11日『軽井沢がん哲学外来カフェ』(軽井沢南教会に於いて)に赴く。【がん哲学外来とは がんを告知されてから、あなたが考える『悩み・不安・想い・願望』などを直に聴いて『解消できる道』を一緒に探し『医療の隙間』を埋める活動です。 がんを患うご本人だけでなく、支えられている家族の方々の相談も行います。 今や世界的にも注目されている『がん哲学外来メディカル・カフェ』是非どなた様もお気軽にご参加ください。 2017年10月17日第1回『がん哲学外来カフェ』が開催されました。】と紹介されている。  筆者にとっては、内村鑑三(1861-1930)と新渡戸稲造(1862-1933)の所縁のある軽井沢の内村鑑三の『石の教会』、新渡戸稲造の『軽井沢夏季学校』は、若き日からの『心の故郷』でもある。アメリカ、ドイツへ留学した新渡戸稲造は1891年メリー・エルキントン (1857-1938)と結婚し一緒に帰国した。 新渡戸稲造は、軽井沢へは1905年に、メリー夫人と共に訪れ別荘を設けて避暑生活を行っている。『明治初期は人口わずか500人だった信州の寒村が日本でも有数なリゾートになった理由がここにある』とも言われている。【新渡戸稲造は1905年軽井沢訪問 & 1918年軽井沢夏季学校開設】とある。 2013年、【新渡戸稲造没80周年・新島襄生誕170周年記念『“軽井沢”がん哲学外来講演会 〜がん哲学外来の源流 〜』】が軽井沢で開催されたことが、鮮明に蘇ってきた。  新渡戸稲造は、1932年8月 軽井沢夏期大学で 中学校教員のために 愛読したカーライル(Thomas Carlyle :1975-1881)の『サーター・リサータス:衣装哲学』の5日間連続講義を行ったと聞いたものである。 『“Do thy Duty, which lies nearest thee, which thou knowest to be a Duty”(汝の義務を尽くせ。 汝の最も近くにある義務を尽くせ、汝が義務と知られるものを尽くせ)』である。  【内村鑑三は、1921年に軽井沢を訪れている。1926年星野温泉の主人に『商売成功の秘訣10か条』を渡している】。内村鑑三の 軽井沢訪問の年は、1921年の様である! 【何故に100年以上前に『武士道』(1899年; 矢内原忠雄訳)著 新渡戸稲造と『代...

第567回 ユーモア(you more)溢れる 〜 人の尊厳に触れる風貌 〜

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筆者は、2026年8月7日 新幹線で『浅井三姉妹記念 がん哲学外来』(福井県済生会病院に於いて)に赴く。 早速、担当の車屋知美氏から【樋野先生 福井駅の恐竜広場には、フクイラプトル、フクイサウルス、フクイティタンがおり、近年はティラノサウルスやスコミムスも加わっています。 福井駅前もにぎやかになってきています。 福井県公式観光サイトをご案内いたします。 福井駅西口の恐竜広場の様子や恐竜たちの写真が掲載されておりますので、ご覧いただければ幸いです。 当日は 是非 恐竜たちとの再会もお楽しみください。】とのユーモア(you more)溢れる心温まる連絡を頂いた。  想えば『浅井三姉妹記念 がん哲学外来』 は、2011年NHK大河ドラマ『江 〜 姫たちの戦国 〜』の時期に開設された。 故に 福井県済生会病院のカフェの名称は『浅井三姉妹記念 がん哲学外来』で、NHK大河ドラマ(2011年)に由来する。 まさに、『いい覚悟で生きる』(小学館)、『種を蒔く人になりなさい』(いのちのことば社)の実践でもある。 本当に 不思議な出会いの連続である。 【スタッフは、『みんな チャウチャウ犬だね』と言っていただき 喜んでいました!(笑)。  特に、樋野動物園に『私も樋野動物園に入りたい』と 興味を持たれた方が 多かったように思いました。 樋野動物園、どこまでも 大きくなりそうですね。』、『がん哲福井三姉妹』との命名、ありがとうございます。】の言葉には、涙無くして語れない! 【『1日1時間考える時間を持つ』&『いま求められているのは、困っている人と 一緒に困ってくれる人の存在である』&『これは 犬のおまわりさん!』&『厳しい境遇に置かれたとき 自分でコントロールできないことは 無頓着になったほうがいい』&『友人と接するときどうしたらいいか?』&『人間は何を言ったかではなく、誰が言ったかである。 風貌が大事。 その人の尊厳に触れること』&『背中を押していただきました!』】との愛に溢れるコメントを頂いたものである。 筆者は、講義・講演会では何時も【『アルプスの少女ハイジ』の現代的意義は『無邪気に、喜んで 小さなことに 大きな愛を込めた』である。『アルプスの少女ハイジ』の 作家 ヨハンナ・シュピリ (1827-1901)が こよなく敬愛したゲーテ(1749-1832)の『涙とともに パ...

第566回 人材の育成 〜 無くてよいものに縛られるな 〜

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 2026年7月31日 定期的な病理組織診断業務に赴いた。『顕微鏡を見て病気を診断する=森を診て木の皮まで診る』実践である。 筆者は、京王プラザホテルに於いて 大会長として【第99回日本病理学会総会『広々とした病理学 ― 深くて簡明、重くて軽妙、情熱的で冷静 ―』】(2010年4月27日〜29日)を企画したことが、鮮明に蘇って来た。 想えば、筆者は、癌研時代、1995年 第41回(東京)日本病理学会秋期特別総会で、学術研究賞(A演説)『ヒト結節性硬化症(TSC2)の疾患モデル(Eker rat)の発癌病理』の機会が与えられた。 そして、2002年には、第91回日本病理学会総会(横浜)での日本病理学賞(宿題報告)『癌性化境遇 ― 炎症による肝癌と遺伝による人癌に学ぶ』の時が与えられたものである。【歩みは、階段を上る如く『不連続の連続性』】を実感する。  8月1日 は、神戸薬科大学の横山郁子先生 主催の【第67回がん哲学学校 in 神戸 メデイカル・カフェ】(兵庫県神戸市東灘区住吉宮町 神戸薬科大学 地域連携サテライトセンターに於いて)で講演『いい覚悟で生きる 〜 無くてよいものに縛られるな 〜』の機会が与えられ参上する。『神戸薬科大学では、科学的素養を身につけ薬剤師資格を得て社会で自立し、社会に貢献できる人材の育成を目的としています。』と謳われている。  【神戸薬科大学では地域連携サテライトセンター主催で『がん哲学学校 in 神戸 メディカル・カフェ』を隔月で開催しています。 『メディカル・カフェ』とは、患者さん、ご家族、医療従事者等、様々な方が集まって、お茶を飲みながらゆったりと会話する場所です。『医療の隙間を埋める』ために、定期的に開催しています。 患者さん、ご家族、医療従事者、学生、一般の方等、どなたでも参加できます。 ほっと一息ついて、心休まるひとときになりますように・・・『がん哲学学校 in 神戸 メディカル・カフェ』は、『メディカル・カフェ』にご参加いただく方に何かちょっとしたお土産を・・・という趣旨で 講演会を併設しております。 講演会のみのご参加ではなく、『メディカル・カフェ』もご参加いただく様お願いいたします。 今回は、順天堂大学医学部名誉教授であり、『がん哲学外来』創始者でもある樋野興夫先生から『いい覚悟で生きる ~ 無くてよいものに縛られるな ~...