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第465回 俯瞰的な眼差し 〜 本気で実現する胆力と英断 〜

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 筆者は2025年3月28日 群馬県の万座温泉日進館(標高1800メートル)での【『2025年メディカル・ヴィレッジ in 嬬恋村 がん哲学外来カフェin 万座』『樋野先生お誕生日お祝い会』】に赴いた。 『天空デーサービス = 天国でカフェを開くモデル』へと繋がることであろう! 3月29日wifeと軽井沢駅に向かい新幹線で帰京した。大変有意義な『万座温泉の旅』であった。  3月30日 東久留米ジョナサンで、ブログ『楕円形の心』を編集担当して頂いている樫本氏と娘さんの大学入学祝賀会の昼食をwifeとした。 大変楽しい貴重な時となった。 娘さんは『教養を深め、時代を読む 〜 楕円形の心 〜』(to be 出版)の『表紙の絵』を書いてくださった。ただただ感謝である。 500回『楕円形の心』記念本を『大学入学記念』として製本したいものである。  『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年発行:イーグレープ/発売:いのちのことば社)は、樫本氏の支援で、筆者が広報誌『Scientia』に連載していた文章をまとめたものである。 2003年 出版記念講演会は、筆者の順天堂大学教授就任も兼ねてであった! 『がん哲学 〜 がん細胞から人間社会の病理を見る 〜』(2004年 to be出版)&『われOrigin of fire たらん』(2005年 to be出版)&『がん哲学 〜 メディカルタウンを追いもとめて〜』(2005年 to be出版)&『がん哲学 〜 立花隆氏との対話 〜』(2009年to be出版)も、ご配慮により製本される運びとなった。『継続の大切さ ~ 本気で実現する胆力と英断 〜』には、ただただ感服である。  想えば、筆者は『21世紀の徒然草』(99回)ー>『がん哲学ノート』(??回)ー>『楕円形の心』(最新465回)を長年継続してきたものである。 今回、鮮明に蘇った。    『何があっても、いつ、どこにあっても なくてはならない人に おなりなさい』河井道(1877-1953) まさに、『俯瞰的な眼差し』を痛感する日々である。

第464回 『人生の心構え』 〜 悩みを受け止め、じっくりと対話する 〜

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 2025年3月25日、2009年スタートし 今年で16年目を迎える『福島県立医科大学附属病院がん相談支援センター』での『吉田富三(1903-1973)記念福島がん哲学外来』に赴いた。 【福島県出身の世界的病理学者 吉田富三博士を記念して、吉田博士の孫弟子樋野興夫先生と『福島がん哲学外来』を開設いたしました。 患者さんの思いや日常生活の悩みを受け止め、じっくりと対話する“心の診療室”です。がんにまつわる悩み・不安を持って生きる患者さんとそのご家族の受診をお勧めします。】と謳われている。 ただただ感服する。  今回、心温まる『吉田富三(1903-1973)記念福島がん哲学外来』のスタッフには【祝OKIちゃん(樋野)先生 あっぱれ一周遅れの古稀めでたや X 二周遅れのがん哲学外来15周年記念】をプレゼントした。 個人面談の方は、筆者の本を読まれていた。 大いに感激した。 そして『つもりちがい十ヶ条』を差し上げた。 筆者は、若き日 ふるさとの島根県の出雲大社の土産店で『つもりちがい十ヶ条』という板札を見たものである。 【新渡戸稲造(1862~1933)没後70年 および 世界に誇る癌病理学者 吉田富三生誕100年】を記念して 2003年 イーグレープより『われ21世紀の新渡戸とならん』が出版されることになった。 筆者は、【序文】に【〜 つもりちがい 〜】を記述したものである。  筆者は医師になり、癌研究会癌研究所の病理部に入った(1979年)。 当時、癌研究所所長であった菅野晴夫(1925-2016)先生との大いなる出会いに遭遇した。 菅野晴夫先生の恩師が吉田富三である。 菅野晴夫先生からは【20 & 30代、40代、50代、60代】の心得を教わった。   今回、筆者は【70代、80代、90代、100代】の心得を追加し『人生の心構えについて』とした。 筆者にとっては、『クオリティー・オブ・デス(死の質)』として【死んだら 勝海舟(1823-1899)・新島襄(1843–1890)・内村鑑三(1861-193)・新渡戸稲造・南原繁(1889–1974)・矢内原忠雄(1893-1961)・吉田富三・菅野晴夫・Alfred Knudson(1922-2016)】と、『天国でカフェを開く』のが夢である 。

第463回 人生の【two-hit】 〜 有益な話を聞き、心の蔵を豊かにする 〜

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 2025年3月21日『病理組織診断業務』の後、癌研究会癌研究所の『野田哲生所長退任記念会祝賀会』に出席する。【野田先生と旧交を温めるひとときに出来ればと思い、祝賀パーティーの後に、同ホテルの30階にて二次会を企画いたしました。 もしも、お時間が許すようでしたら、ぜひ二次会にもご参加いただけますと幸いです。】との心温まる連絡を頂いた。 想えば、筆者は医師になり、癌研究会癌研究所の病理部に入った(1979年)。 野田哲生先生との出会いも始まった。  当時、癌研究所所長であった菅野晴夫(1925-2016)先生との、大いなる出会いに遭遇した。 菅野晴夫先生に、フィラデルフィアの Fox Chase Cancer Center の 【two-hit】の提唱者Knudson博士(1922-2016)の下で『Scienceを学んでくるように』と留学 (1989年)の機会が与えられた。 1991年には、癌研実験病理部部長として、帰国するようにと指示を頂いた。【30代は、人に言われたことを、がむしゃらに行い、40代で、自分の好きな事に専念し、50代で人の面倒を見るように、60代になっても、自分のことしか考えていないなら、恥と思え】と教わった。 【70代が、これからの課題】である。  菅野晴夫先生は、南原繁が東大総長時代の東大医学部の学生であり、菅野晴夫先生から、南原繁の風貌、人となりを直接うかがうことが出来た。 こうして、必然的に『がん哲学=生物学の法則+人間学の法則』の提唱へと導かれ『陣営の外=がん哲学外来』へと展開した。 菅野晴夫先生の教育を通して、『南原繁の恩師である新渡戸稲造の存在』を知り、新渡戸稲造の読書にも耽った。【勝海舟・新島襄・内村鑑三・新渡戸稲造・南原繁・矢内原忠雄・吉田富三、直接の恩師:『菅野晴夫先生(癌研時代)、Knudson博士(アメリカ時代)と『天国でカフェ』】を開催するのが筆者の夢である。   3月23日は、2007年から始めた【新渡戸稲造著『武士道』& 内村鑑三著『代表的日本人』の読書会】である。【『良書を読み、有益な話を聞き、心の蔵を豊かにする』 & 行動への意識の根源と原動力をもち『はしるべき行程』と『見据える勇気』】(新渡戸稲造)である。 まさに人生の【two-hit】である。

第462回 『ちびた鉛筆で書く』 〜 『器量』&『度量』を備えた『人物』 〜

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 2025年3月14日 筆者が理事長を務める恵泉女学園(東京都世田谷区)の高等学校の卒業式、そして3月17日は、中学校の卒業式に出席した。 生徒の真摯な姿勢には感動した。 中高の本山早苗校長の『式のことば』での【Variability(変動性) & Uncertainty(不確実性) & Complexity(複雑性) & Ambiguity(曖昧性) → VUCA(「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」)】ではなく、【Kind (親切) & Energetic (情熱的) & Intelligent(理知的) & Sincere (誠実) & Elegant(上品) & Neat (きちとした) → KEISE (恵泉)】は、勉強になった。 また、校歌の【―― いずこにてもいつにても 清らに流れ豊かにそそぎ 友なき人の友となりつつ 沙漠に花をさかしめなんと ――】も心に響いた。   3月17日 滋賀県東近江市での第8回『日本地域医療連携システム学会』(3月15日)のスタッフの管理薬剤師(プライマリ・ケア認定薬剤師)大石和美先生から下記のメールが届いた。  【樋野先生  この度は、遠方までお運びいただきありがとうございました。 また、オーディエンスの心に残る語りを頂きましたこと、重ねてお礼申し上げます。 当日は裏方で走り回っており、先生のお話をじっくりと拝聴することがかないませんでした。 後日、実行委員でアーカイブを楽しみたいと思います。 私は、前夜、当日の昼と、直接に樋野先生のお話を伺うことができ、とても贅沢な時間をいただきました。 『ちびた鉛筆』で800字をひねり出すには、消しゴムのほうがちびてしまいそうですが・・・またのお目もじを心待ちにしております。】の心温まるユーモア溢れるメッセージには大いに感動した。『わたしは ちびた鉛筆です』(マザー・テレサ:Mother Teresa,1910–1997; 1979年ノーベル平和賞受賞)で『自分に与えられた紙に、ちびた鉛筆で書くのが、人生』&『人に プレゼントとして自分を与える』の心得である。    また、3月17日、【『樋野先生たびの会」7周年記念2025年3月3日『屋形船の夜』『屋形船の夜&お誕生日祝い』】...

第461回 『真の心の通じる対話』 〜 『寄り添うこと』 〜

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 2025年3月11日『新渡戸稲造(1862–1933)記念センター in 新渡戸記念中野総合病院』に赴いた。 2025年3月号『新渡戸記念中野総合病院だより』の山根道雄病院長の『新渡戸の言葉』の『ファイチング•スピリット(fighting spirit) = 積極的に闘おうとする心構え』には、感激した。 早速、【新渡戸稲造記念センター 樋野興夫センター長 御侍史 何時の応援を頂き有難うございます。 病院長になっても、私の力の許す限り『新渡戸の言葉』を続けて参ります。】との『賢明な寛容と 胆力のある 心温まる』ご返事を頂いた。  『新渡戸稲造記念センター in新渡戸記念中野総合病院』から、第122回『がん哲学外来メディカル・カフェ@よどばし=ミニ講演とカフェタイムの組み合わせ』(淀橋教会に於いて)に向かった。 定番の『365日の紙飛行機』の熱唱で始まった。 筆者は別室で3組の個人面談の機会も与えられた。 『ファイチング•スピリット(fighting spirit) = 積極的に闘おうとする心構え』と内村鑑三(1861-1930)の言葉『人生の目的は品性を完成するにあり』を さりげなく紹介しておいた。『糸』を合唱して終えた。 大変充実した有意義な時であった。『がん哲学外来メディカル・カフェ@よどばし』は、2014年7月6日にスタートされた。 今年(2025年)7月6日に11周年記念が企画されている。 継続の大切を実感する時となった。『種を蒔く人になりなさい』の実践であろう!  【多くの人は、自分自身又は家族など身近な人が がんにかかった時に 初めて死というものを意識し、それと同時に、自分がこれまで いかに生きてきたか、これから どう生きるべきか、死ぬまでに 何をなすべきかを真剣に考えます。  --- 医療現場と患者の間にある『隙間』を埋めるべく、2008年1月 順天堂大学で『がん哲学外来』が生まれました。 科学としてのがん学を学びながら、がんに哲学的な考え方を取り入れていくという立場です。 このプログラムは、診断・診察の場ではなく、『真の心の通じる対話』、『寄り添うこと』などを学び合う人間学の場です。--- 帰る時には心が軽くなる『メディカル・カフェ』、是非一度ご参加になられてみませんか?】と紹介されている。『心温まるおもてなし』には、大いに感動する。 その後...

第460回 『心のSpring water(湧き水)』 〜 『愛情の原点』 〜

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 今日(2025年3月7日)は筆者の誕生日である。 今朝、東久留米の読書会に参加され【日本語と英語の『OKIちゃん 言葉の旅』(OKI-chan’s Journey to Memorable Words) 〜 Spring Water from the Heart(心のSpring water(湧き水) 〜)】を編集された猪口由紀子氏から写真が送られてきた。 ただただ感謝である。  【誕生の年(1954年)の母の元旦の夢が『富士山(3776m)』であり、幼児の時から『富士山子』と母に励まされたものである。】これが、『愛情の原点』である!母は、島根県出雲市大社町鵜峠の自宅に於いて、安らかに 96歳(1923年2月20日〜2019年6月3日)の天寿を全うした。 母の兄達は、太平洋戦争で戦死し、末っ子の母が我が家を継いだ。 そして、祖父から『家を興(おこ)す = 樋野興夫 = ひのおきお = Origin of Fire』と命名されたと、膝に抱かれて聞かされた幼年時代の想い出が鮮明に脳裏に蘇る。  鵜峠は、無医村で小学校も中学校も廃校になった。 現在では人口34名、60%の空き家の鵜峠の海辺に行き、日本海を眺めながら、『何故に、この母から この世に、生まれたのか ?』 & 『何の為に、この地で、生まれたのか?』を 深く静思したものである。 母に背負われて、隣の村の診療所に行った体験が、脳裏に焼き付いている。 これが、筆者が医者になろうと思った原点である。  2018年3月7日 万座温泉日進舘に於いて【『誕生日記念会:オリジン オブ ファイヤー=Origin of fire』=『ミュージカル: 人生ピンチヒッター 〜 空っぽの器 〜 』】の企画がされた。 2020年3月7日は、『2020年メデイカル・ヴィレッジ in 嬬恋村 がん哲学外来カフェin 万座 樋野先生 お誕生日お祝い会』に参加した。 2023年3月4日、5 日市村雅昭氏が【『諸先人の方々の記念年を祝う』と『樋野先生の誕生日お祝い』】を企画され、雪の積もる万座にwifeと参加した。 3月4日『お祝い会(宴会)』 & ロビーで講演『自分のオリジナルで流行をつくれ 〜 先人をたどる意義 〜』の機会が与えられた。 市村雅昭氏が【第300回『楕円形の心』】の【『多様性のある居場所』〜『人生から期待されている存在』〜】音読...

第459回 『人生から期待される』 〜 『すべてのことを働かせて益とする』 〜

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 2025年3月3日【『樋野先生たびの会』7周年記念『屋形船の夜』ひな祭りクルーズ = 浅草の吾妻橋乗船場で乗船し、屋形船は18時に出航いたします。『お台場・スカイツリーコース』で、お台場の遊覧 隅田川の橋巡りをしながら お台場まで夜景を楽しみながら食事をし、『カラオケ大会』は歌いたい放題の2時間半】が、『ワイルドたびくらぶ』の高橋謙三氏によってと企画された。 出航の時には当日の雪、雨も止んでいた。『すべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。』(ローマ書8章28節)の体験の時となった。  想えば、5年前『ダイヤモンド・プリンセスで航く、ゴールデンウイーク クルーズ(2018年4月28日〜5月2日)』で、『人生から期待される生き方 〜 あなたは そこにいるだけで 価値のある存在 〜』の企画提案を高橋謙三氏から頂いた。 驚きであった。 筆者は、船内で『がん哲学 〜 人生ピンチヒッター 〜』&『がん哲学 〜 空っぽの器 〜』の2回の講演の機会が与えられた。 全長290m。全幅37.5m、乗客 2700人以上であった。 がん患者、高齢者も多数乗船されていた。 『あなたは 年が進んで老いたが、取るべき地は、なお多く残っている。』の実感の時となった。 釜山に入港し、海東龍宮寺、新世界DFS、国際市場、チャガルチ市場を、長崎では、大浦天主堂、グラバー園、眼鏡橋、出島を見学した。   2021年10月5日には、【バス旅行『樋野先生と行く富士山が見える』ツアー『クルーズバケーション』=『河口湖の旅』】が企画された。 本来は、『いい人生は、最後の5年で決まる』(SB新書)のベトナム語訳本が出版され、それを記念して『ベトナムの旅』であったが、コロナ流行で、海外旅行は、無理となり、内村鑑三(1861−1930)生誕160周年を兼ねて『北海道の旅』も中止となり、『河口湖の旅』となった。 2022年11月11日は、【『日光東照宮 紅葉と華厳の滝』へのバス旅】が企画された。 2023年12月6日は【『樋野先生たびの会』5周年記念『屋形船の夜』】であった。 本当に、『不思議な人生の流れを実感する』日々である。