第487回 『内村鑑三 & 新渡戸稲造 & 岡倉天心』 〜 『真の国際人のモデル』 〜

 2025年7月18日 ブログ『楕円形の心』を編集担当して頂いているK氏と、東久留米ジョナサンで夕食の時を持った。 K氏と東京藝術大学に在学中の娘様のイラストにより、2023年『教養を深め、時代を読む 〜 楕円形の心〜』(to be 出版)が製本されたものである。 ただただ感謝である。

 彼との出会は25年前である。 『21世紀の徒然草』→『がん哲学ノート』→『楕円形の心』の繋がりである。 東京藝術大学の創設に深くかかわり、開校まもなく校長となった岡倉天心(1863-1913)が 今回 話題となった。

 『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年発行:イーグレープ/発売:いのちのことば社)は、筆者が広報誌『Scientia』に連載していた文章をまとめたものである。 2003年 出版記念講演会は、筆者の順天堂大学教授就任も兼ねてであった! 2018年には新訂版『われ21世紀の新渡戸とならん』が発行された。 2019年英訳『I want to be the 21st Century Inazo Nitobe』(発行:日本橋/発売:星雲社)も出版された。

 【内村鑑三(1861-1930)の『代表的日本人』(1894年)、新渡戸稲造(1862-1933)の『武士道』(1900年)、岡倉天心の『茶の本』(1906年)】は、【ともに英語で書かれ、日本の文化・思想を西欧社会に紹介したものである。 英語で、日本(人)を深く、広く、丁寧に 海外に紹介出来た人物は、この3人であろう!『英語力と教養』を備えた明治以降の日本が誇れる人物である。】 



 明治時代の3人の【『格調高い英語力』と『深い教養』と『高い見識』】には驚くばかりである。 【明治維新以降、『内村鑑三 & 新渡戸稲造 & 岡倉天心』は、日本が誇れる『真の国際人のモデル』】である! 新渡戸稲造が、愛読したカーライル(Thomas Carlyle :1975-1881)の『サーター・リサータス:衣装哲学』の『“Do thy Duty, which lies nearest thee, which thou knowest to be a Duty”(汝の義務を尽くせ。汝の最も近くにある義務を尽くせ、汝が義務と知られるものを尽くせ)』が、今回、鮮明に思い出された。 大変有意義な充実した貴重な夕食の時を持った。


このブログの人気の投稿

第451回 どんな境遇、状況でも 確実に 前進する 〜 相手を思いやる心 & 姿勢 〜

第108回 矢形 寛 先生の生涯 〜「火焔のうちにある 燃料の如く 自ら燃えよ!」〜

第2回 『何があっても、いつ、どこにあっても なくてはならない人に おなりなさい』