第554回 『情報の その先へ』 〜 『実態を知る』〜
2026年6月11日の夕方、 日本遺伝性腫瘍学会(The Japanese Society for Hereditary Tumors:JSHT)の名誉理事長を務める筆者は、『第32回日本遺伝性腫瘍学会学術集会 〜 ゲノム情報の その先へ 』【大会長:井本逸勢 愛知県がんセンター 研究所長)】の招宴会に赴いた。 井本逸勢先生と医師で京都市学校医会会長である奥様(井本雅美先生)とは同じテーブルであった。
奥様に、【筆者の実家は、浄土宗の檀家で、若き日、浄土宗の開祖 法然(1133-1212)に関する本、弟子の浄土真宗の宗祖 親鸞(1173-1263)の教えの『歎異抄』を熟読したものです。 空海(真言宗: 774-835)、最澄(天台宗: 767-822)は、遣唐使として留学している。空海は新約聖書、最澄は旧約聖書を日本に持ち帰った。また 聖徳太子(574-622)の『17条憲法』、親鸞の『歎異抄』には聖書的な言葉もありますね!? 中国には当時景教が入っていたので ーー また、浄土真宗の本願寺の倉庫には、聖書マタイ伝に親鸞がサインしているものがあると 聞いたものです】と語り、京都の本願寺で、確認してくださいとお願いした。
本学会は、1994年に日本家族性腫瘍研究会(1994年~2004 年 会長 宇都宮譲二先生:初代理事長)として始まり、その後2005年より日本家族性腫瘍学会(2代目理事長 樋野 興夫)として、さらに2019年より『一般社団法人 日本遺伝性腫瘍学会』として現在に至っている。 3代目 理事長 冨田尚裕先生、4代目 理事長 石田秀行先生、5代目 理事長 平田敬治先生と受け継がれている。会員数は2519人に増加したとのことである。
6月12日のシンポジウム『遺伝性消化管腫瘍の診療を目で見て学び、本邦の実態を知る』、パネルディスカッション『ゲノム情報に基づく不当な差別:民間保険での課題を考える』、ランチョンセミナー『遺伝学的検査「陽性」をどう読むか 〜 CHIP・モザイクを踏まえた検査結果の読みと解き方 〜』、石田秀行先生(埼玉医科大学総合医療センター 消化管・一般外科/ゲノム診療科)の座長での 平田敬治先生(産業医科大学副学長第1外科:消化器外科・内分泌外科)の『理事長講演』、冨田尚裕先生(市立豊中病院 がん診療部 特任顧問)の『宇都宮譲二先生追悼講演』は、大いなる学びとなった。 その後、新幹線の車内の中から景色を見ながら名古屋から帰京した。
6月13日 放送大学埼玉学習センター(さいたま市大宮区)での講座『がん哲学外来 〜 言葉の処方箋 〜』に向かう。多数の申込人数とのことである。 教科書は、『新渡戸稲造 壁を破る言葉』(三笠書房 2023年発行)を使用する。