第519回 『365の階段』 〜 不連続の連続性の成長 〜
2025年も年末である。 昨年(2024年)の年末(12月28日)は、羽田空港 ―> シアトル空港に向かい、アメリカ ワシントン州に住む娘夫妻をWifeと訪問し、2025年1月4日に帰国したのが鮮明に想い出された。 時の経つのは、早いものである。 まさに、一年は『365の階段』である。 筆者は、各地の『がん哲学外来・カフェ』では、何時も【伊香保温泉街の『365の石段』を述べ、『人生は 階段を上る如く 不連続の連続性の成長』】とさりげなく語る。
筆者は、癌研部長時代、今は亡き原田明夫(1939-2017:元検事総長・東京女子大学前理事長)と、2000年『新渡戸稲造(1862〜1933) 武士道100周年記念シンポ』 & 2002年『新渡戸稲造生誕140年』 & 2003年『新渡戸稲造没後70年』を企画する機会が与えられた。 順天堂大学教授に就任した2004年には、国連大学で『新渡戸稲造5000円札さようならシンポ』を一緒に開催して頂いたことが走馬灯のように駆け巡ってきた(下記)。 『新渡戸稲造の生誕140周年シンポ』は、『伊香保温泉 福一』で開催された。
2000年『新渡戸稲造 武士道100周年記念シンポ』(国連大学)
2002年『新渡戸稲造生誕140年』(伊香保温泉)
2003年『新渡戸稲造没後70年』(札幌)
2004年『新渡戸稲造 5000円札さようならシンポ』(国連大学)
2017年の敬老の日(9月18日)は、『伊香保温泉 福一』での『がん哲学外来 伊香保シンポジウム』に赴いた。 基調講演『原田明夫氏追悼記念 〜 今、ふたたび伊香保温泉 〜』の機会が与えられた。 翌日の早朝、伊香保温泉街を散歩した。『365の石段』を登りながら、1897年、日本が誇る国際人・新渡戸稲造が保養した旅館を静思し、新渡戸稲造が 伊香保温泉の保養中に『農業本論』(日本初の農学博士取得)を書いたことを、想い出したものである。
まさに、『もしかすると、この時のためであるかもしれない』(エステル記4章14節)を実感する2025年の年末である。