第516回 温かく迎え入れる 〜 『良書を読み、有益な話を聞き、心の蔵を豊かにする』 〜

 2025年12月14日は、2008年秋から始めた『東久留米がん哲学外来』& 2007年12月9日から始めた『読書会』である。『東久留米がん哲学外来』 (代表:小林真弓氏)は、CAJ(クリスチャン・アカデミー・イン・ジャパン)のキャンパスで行ない、始めての参加者も居られる。 Wifeは、クッキーを作り持参する。【訪れる人を 温かく迎え入れる】の原点でもあろう。


『東久留米がん哲学外来』の後は、東久留米駅前の『イースト サイド カフェ & ダイニング』での読書会である。 筆者は、英文で書かれ、現在でも世界に誇る名著とうたわれる【『代表的日本人』[内村鑑三(1861〜1930)著 鈴木範久訳、岩波文庫]と『武士道』[新渡戸稲造(1862~1933)著 矢内原忠雄(1893-1961)訳、岩波書店)]】を交互に、参加者と音読しながら進めている。今回は、新渡戸稲造著『武士道』の第12章『自殺および復仇の制度』 である。 音読の担当者は、徹夜で練習されたことであろう! 『目的は高い理想に置き、それに到達する道は臨機応変に取るべし』(新渡戸稲造)の教訓が生きる。


 【所詮われわれには、『畳1枚ほどの墓場』しか残らない。『勇ましき高尚なる生涯』の生き様を見せるしかない。】 精神的デフレが進む現代、『愉快に過激にかつ品性』を合言葉に 総合ビジョンを 問い直す機会になれば幸いである。『良書を読み、有益な話を聞き、心の蔵を豊かにする』(新渡戸稲造)。  これが、真の『器量』ではなかろうか!『器量』といえば、『挑太郎』を思い出す。 鬼ケ島遠征の物語は、子供時代、村のお寺の紙芝居でよく聞かされたものである。 【桃太郎が犬・雉・猿という性質の違った(世にいう犬猿の仲)伴をまとめあげたことを挙げ、世に処する人は『性質の異なった者を 容れるだけの雅量』を もたなければならない】と 新渡戸稲造は『世渡りの道』(1912年)で述べている。これは、『競争の名の下に、実は 個人感情で 排斥をする自称リーダーヘの 警鐘』でもある。

 終了後は『イースト サイド カフェ & ダイニング』の隣のインド料理ルチラで、夕食の時を持つ。『良き読書(内心)& 良き友(外心)』を痛感する。

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