第515回 使命を自覚して任務を果たす 〜 前に向かって努力する 〜

 2025年12月8日wifeと東久留米の落合川を散策し、カモ、アヒルを眺めた。 大いに心が癒された。 

 12月9日は、 熊本大学教授 田中靖人医師の依頼で、熊本大学病院での講演【『医療従事者の基本原則』〜『はしるべき行程』と『見据える勇気』〜】に赴く。

【広々とした医療従事者とは、医療には限りがないことをよく知っていて、新しいことにも自分の知らないことにも謙虚で、常に前に向かって努力する = 使命を自覚して任務を確実に果たす】であろう! 

『医療従事者の2つの使命』

1)『学問的、科学的な責任』で、病気を診断・治療する → 学者的な面

2)『人間的な責任』で、手をさしのべる → 患者と温かい人間としての関係

 筆者は以前 勝海舟(1823 - 1899)の屋敷があった赤坂で、講演『勝海舟の胆力 〜 がん哲学外来の心得 〜』に呼ばれたものである。 

 母を亡くして 悩んでいるクララ・ホイットニー(Clara A. N. Whitney、1860-1936)に対して、勝海舟の奥さん(民子)(1821-1905)の言葉【悲しい時には 私達の所へいらっしゃい、一緒に泣きましょう、そしてあなたが 仕合せな時には 一緒に笑いましょう。 さあ勇気を お出しなさい、—— これから先の長い年月のことは考えず、今日という日以外には 日がないと思って ただ毎日をお過ごしなさい】は、【訪れる人を 温かく迎え入れる = 『がん哲学外来』の原点】でもあろう。

 勝海舟の屋敷があった赤坂の講演では、【『勝海舟』について『咸臨丸、新島襄(1843–1890)、新渡戸稲造(1862~1933)』】を絡めて語った。 大変充実した時であった。 帰宅中、頂いた『勝海舟と赤坂氷川』を拝読した。

 筆者は、何時も、講演会では【『からし種』=『どんな種よりも小さいのですが、生長すると、どの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るほどの木になります。』(マタイの福音書13章32節)、これは『時代を超えて、時代を愛する』の原点である。】と語る。 

 まさに、『からし種 ~ 21世紀の医療の扉を開く〜』は、時代的要請であろう。



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