第511回 心おきなく対話する場 〜 さり気なく励まされる 〜
2025年11月16日 『東久留米がん哲学外来・カフェ』&『読書会』に赴く。
『東久留米がん哲学外来・カフェ』については、【“がんの悩みを心おきなく話したい”お茶を飲みながら、患者さん、ご家族、お友達、医療者が対話する場です。 並行して、樋野興夫先生との個別面談を行っています。(無料・要予約)】と案内されている。
『読書会』については、【新渡戸稲造 (1862-1933)『武士道』(岩波文庫、矢内原忠雄訳)と内村鑑三(1861―1930)『代表的日本人』 (岩波文庫、鈴木範久訳)を交互に読み進めております。 リーダーは 順天堂大学名誉教授・一般社団法人がん哲学外来名誉理事長で新渡戸稲造記念センター長の樋野興夫先生です。 樋野先生のユニークでわかりやすい解説と さり気なく語られるメッセージに励まされ、人生の生きる意味を あらためて考えるひとときになります。 どなたでもご参加いただけます。 みなさまの参加をお待ちしております。】との心温まる紹介がなされている。
今回の読書箇所は【内村鑑三『代表的日本人』第一章・西郷隆盛①一八八六年の日本の維新】である。 【内村鑑三は、日本の文化や思想を西洋社会に紹介する目的で、1894年(日清戦争開始年)に英文で『Japan and the Japanese』を執筆した。 その後、1908年に人物論に絞り改訂されたものが『Representative Men of Japan』(日本語訳『代表的日本人』)である。 新渡戸稲造の『武士道』(1900年)や岡倉天心(1863-1913)の『茶の本』(1906年)と並び、日本人が英語で日本の精神を世界に伝えた代表的な著作として知られている。】とある。 まさに3人は、【『英語力と教養』を備えた明治以降の日本が誇れる人物】である。
内村鑑三は『代表的日本人』の5人の生涯を以下の如く語っている。
西郷隆盛:新しい日本の創設者
上杉鷹山:封建領主、行政・産業・社会・道徳改革を成し遂げた
二宮尊徳:農民聖者、農業改革と公共事業開発者
中江藤樹:村の先生、教育改革者
日蓮:仏僧、一人世に抗した人物