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第484回 『国のあるべき姿』 〜 『いたわり』の理解 〜

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 2025年7月2日 東京ソラマチの31階和食の店『國見』で同窓の医師と会食の時を持った。 アメリカ在住の先生も参加された。 Washington Universityに勤務されている医師の娘様が、『がん哲学外来』を開設される予感がする。 大変有意義な時であった。 31階から観る、東京スカイツリー、東京の壮大な風景、隅田川、夕焼けには、心が大いに慰められた。 人生の良き思い出となった。  7月3日AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)B型肝炎創薬実用化等研究事業キックオフミーティングに外部有識者(評価委員)として出席する(主催:国立研究開発法人日本医療研究開発機構&感染症研究開発事業部感染症研究開発課;AP東京丸の内B+Cルーム)。本会議の趣旨:【新たな3年が始まるにあたり研究代表者(及び関係者)間の相互理解と交流を推進するとともに、PD/PS/PO等が、研究の概要、スケジュール等の情報を把握することで、各研究開発課題の推進のための支援の契機とする事を目的とします。】と謳われている。  筆者の研究歴は癌研時代の『肝発がん』に始まる。 肝癌におけるB型肝炎ウイルス(HBV)のDNAの組み込みを 日本で最初に報告したものである(下記)。    Hino O.,et al.: Detection of hepatitis B virus DNA in hepatocellular carcinomas in Japan. Hepatology 4: 90-95, 1984  筆者は、医学部を卒業して癌研で研究をスタートした。 米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター(ニューヨーク)留学 (1984-1985)の機会が与えられた。 その時の研究テーマは『化学物質による化学肝発がん、B型肝炎ウイルス(HBV)によるウイルス肝発がん機構』であった。  筆者は、『日本国のあるべき姿』として『日本肝臓論』を提案している。【『日本国も 肝臓のような国になれば、世界から尊敬される。 人間の身体と臓器、組織、細胞の役割分担と お互いの非連続性の中の連続性、そして、障害時における全体的な『いたわり』の理解は、世界、国家、民族、人間の在り方への深い洞察へと誘うのであろう。】という趣旨である。