第483回 『訪れる人を温かく迎い入れる』 〜 『静まる時をもちましょう!』 〜
2025年6月28日『がん哲学外来 オリーブ多摩カフェ』(主宰:オリーブ多摩カフェ 猪貝幸恵氏) (多摩ニュータウンキリスト教会に於いて)の講演会に赴いた。
多数の参加者であった。 筆者は、別室で、4組の個人面談の機会が与えられた。
講演では『からし種』の話をした。【『どんな種よりも小さいのですが、成長すると、どの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て、その枝に巣を作るほどの木になります』これは『時代を超えて、時代を愛する = がん哲学 & がん哲学外来』の原点である。『21世紀の医療のとびらを開く』となろう。】
また、【筆者の夢は、勝海舟(1823-1899)、新渡戸稲造(1862-1933)らと『天国でメデイカル・カフェ』開催である】とさりげなく語った。
【母を亡くして 悩んでいるクララに対して、勝海舟の奥さん(たみ)の言葉;『悲しい時には 私達の所へいらっしゃい、一緒に泣きましょう、そしてあなたが 仕合せな時には 一緒に笑いましょう。 さあ勇気をお出しなさい、—— これから先の長い年月のことは考えず、今日という日以外には 日がないと思って ただ毎日をお過ごしなさい』】は『訪れる人を温かく迎い入れる』原点でもあろう。
【1919年パリ講和会議が開催されている頃、『「スペインかぜ」がフランスでも猛威をふるっていて、パンデミック(世界流行)で、感染者6億人、死者4,000万~5,000万人にも達したと推定されている』と、以前に聞いたものである。 そのとき、新渡戸稲造はパリにいて、その後、国際連盟事務次長に就任している。 ドーマス・カーライル(Thomas Carlyle:1975-1881)の影響を受けた新渡戸稲造は、『common sense(社会常識)を備えもった柔軟性のある人格者』と謳われている。『やるだけのことはやって、後のことは心の中で、そっと心配しておれば良いではないか。どうせなるようにしかならないよ』(勝海舟)】の言葉が、鮮明に蘇る日々である。
『ひとり、静まる時をもちましょう!』は、『読書の原点』でもあろう。