第467回 思いやる心 〜 温かい人間として 〜
2025年4月8日、第123回『がん哲学外来メディカル・カフェ@よどばし=ミニ講演とカフェタイムの組み合わせ』(淀橋教会に於いて)に赴いた。 定番の『365日の紙飛行機』の熱唱で始まり、『糸』を合唱して終えた。 早速、市川牧子先生から【今日は、ご主人が去年がんで召された方がそのお友だちと、また難病のお母様の介護をしておられる西船橋の教会の方と、3人の方が初めて来られました。 また久しぶりの方もお二人来られました。 終わってからも、しばらく立ち話などして帰って行かれました。 感謝いたします。】との連絡が届いた。 大いに感動した。『がん哲学外来メディカル・カフェ@よどばし』は、2014年7月6日にスタートされた。 今年(2025年)7月6日に11周年記念が企画されている。
その後、順天堂大学保健医療学部 理学療法学科2年生の講義『病理学概論』の授業に向かった。 119名の学生の受講であった。
【私は、クボタショックの2005年、順天堂大学で『アスベスト・中皮腫 外来』を開設する機会が与えられた。 そして、2008年、順天堂大学で『がん哲学外来=患者さんや そのご家族と面談し、苦しみを和らげる』が開設された。『医療者と患者の隙間を埋める=First Contact Team =がん哲学』の時代的要請を痛感した。『がん哲学外来』は、『“がん”も単なる個性 〜 患者さんに寄り添い、対話を 〜』を実践し、『相手を思いやる心』&『患者に対する慈愛の心』の姿勢を貫いて『純度の高い専門性と社会的包容力 〜 病気であっても、病人ではない 〜』社会構築を目指すものである。】と語った。
また、【『アルプスの少女ハイジ』の現代的意義:喜んで無邪気に小さなことに大きな愛を込める。
『医療者の2つの使命』
1)『学問的、科学的な責任』で、病気を診断・治療する ー>学者的な面
2)『人間的な責任』で、手をさしのべる ー>患者と温かい人間としての関係】
も述べた。 真摯な学生の姿勢には、大いに感激した。