第420回 『協調・協力』 〜 『利害調整 & いたわり & 心を見抜く』〜

 2024年8月9日 順天堂大学に寄り、その後、病理組織診断業務に赴いた。 帰宅後(19:57ごろ)、地震が起こった。大きく揺れた。 震源地は神奈川県西部、東京都は震度4とのことであった。 8日は宮崎県で最大震度6の地震があった(南海トラフ地震)。 まさに、日本は地震国である。

『泣くのに時があり、ほほえむのに時がある。 嘆くのに時があり、踊るのに時がある』の厳しい現実である。 1933年3月3日に 三陸で地震の大災害があったと記されている。 その時、 新渡戸稲造(1862-1933)は 被災地 宮古市等沿岸部を 視察したとのことである。 その惨状を 目の当たりにした 新渡戸稲造は『Union is Power』(協調・協力こそが力なり)と 当時の青年に語ったと言われている。 まさに、今にも生きる言葉である。 

 新渡戸稲造は、第一次世界大戦後、国際連盟設立に際して、初代事務次長に選任され、世界平和、国際協調のために 力を尽くしている。 世界中の叡智を集めて設立した『知的協力委員会』(1922年)には 哲学者のベルグソンや物理学者のアインシュタイン、キュリー夫人らが委員として参加し、各国の利害調整にあった。 この『知的協力委員会』の後身がユネスコである。 

 思えば、筆者は、今は亡き 原田明夫氏(1939-2017)検事総長と、2000年『新渡戸稲造 武士道100周年記念シンポ』、『新渡戸稲造生誕140年』(2002年)、『新渡戸稲造没後70年』(2003年)を、企画する機会が与えられた。 順天堂大学に就任して、2004年に、国連大学で『新渡戸稲造 5000円札さようならシンポ』を開催したのが 走馬灯のように駆け巡ってくる。

 筆者は、病理医として『日本国のあるべき姿』として『日本肝臓論』を展開している。 『日本国=肝臓の再生』に、具体的なイメージが獲得されよう。 【人間の身体と臓器、組織、細胞の役割分担とお互いの非連続性の中の連続性、傷害時における全体的な『いたわり』の理解は、世界、国家、民族、人間の在り方への 深い洞察へと誘うのであろう。『人の心と 歴史を見抜く 人格の力 出でよ!』】


このブログの人気の投稿

第2回 『何があっても、いつ、どこにあっても なくてはならない人に おなりなさい』

第451回 どんな境遇、状況でも 確実に 前進する 〜 相手を思いやる心 & 姿勢 〜

第108回 矢形 寛 先生の生涯 〜「火焔のうちにある 燃料の如く 自ら燃えよ!」〜