第416回 メディカルヴィレッジ 〜 癒やす村 〜

 2024年7月19日は、病理組織診断業務に赴く。 7月18日、【第7回日本メディカルヴィレッジ学会】(2024年8月4日 in 六ヶ所)大会長の島田義也先生(環境科学技術研究所 理事長)からチラシが送られて来た。 テーマは『みんなで考えよう! 六ヶ所村のこれからの医療と健康』とのことである。 筆者は日本メディカルヴィレッジ学会理事長として、特別講演『地域の協働体(Medical Village) 〜 癒すことのできる村を創る 〜』の機会が与えられた。

【若手討論会『これからの六ヶ所村の健康と医療を考える』の内容を考えています。 樋野先生が 若手にきいてみたいことはありますか? 『癒やすことのできるむら』を意識できるディスカッションができると良いと思っています。】との連絡を頂いた。『若者の心得5か条』として、下記の『逆境でも希望を見出す 新渡戸稲造(1862〜1933)の名言』をさりげなく伝えた。

・人生には浮き沈みがつきものである

・誰にも『此処一番』の頑張りどころがある

・もっとも勇気ある者は もっとも心優しい者であり、愛ある者は勇敢である

・人のありがたみこそが、人間における最高の治療薬

・最も必要なことは、常に志を忘れないよう心にかけて記憶することである

【祖父の新渡戸傳(1793-1871)は、幕末期に荒れ地だった盛岡藩領の北部・三本木原(青森県十和田市付近)で灌漑用水路・稲生川の掘削事業を成功させ、稲造の父・十次郎(1820-1868)は それを補佐し産業開発も行った。 傳は 江戸で材木業を営み成功するといった才能もあった。 この三本木原の総合開発事業は新渡戸家三代(稲造の祖父・傳、父・十次郎、長兄・七郎)に亘って行われ、十和田市発展の礎となっている。 顕彰のため第二次世界大戦後、十和田市立新渡戸記念館が開設された。】と紹介されている。

 新渡戸稲造は、国際連盟事務次長(1920-1926)も務め、著書 【Bushido: The Soul of Japan(『武士道』:1900年出版)】は、流麗な英文で書かれ、長年読み続けられている。 筆者は、2007年から『武士道』の『読書会』を継続している。




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