第411回 『社会貢献の羅針盤』 〜 自由にして勇気ある行動 〜

 2024年6月22日は、Zoom方式による『南原繁研究会』である。 今回の読書会は、秋間修事務局長による【南原繁著作集第二巻(発行;岩波書店)『フィヒテの政治哲学』第⼆部『フィヒテ政治理論の発展』第⼆章 社会主義の理論(pp.228-301):緒⾔/社会主義の基礎概念/社会主義国家の構造/現代社会主義との関係】の箇所である。 本当に日々、勉強である。

 筆者は 2019年に『南原繁研究会代表の挨拶』として 下記の如く述べた。

【2004年にスタートした南原繁研究会 《初代代表、鴨下重彦 先生(1934年-2011年、東京大学名誉教授、国立国際医療センター名誉総長)、第2代代表、加藤 節 先生(成蹊大学名誉教授)》の3代目の代表を、この度、南原繁 生誕130周年を祝し、仰せつかりました。

 思えば、私に強い印象を与えた言葉は、『ボーイズ・ビー・アンビシャス』(Boys, be ambitious) です。札幌農学校を率いたウィリアム・クラーク(1826-1886)が、その地を去るに臨んで、馬上から学生に向かって叫んだと伝えられている言葉です。クラーク精神を、内村鑑三(1861-1930)、新渡戸稲造(1862-1933)、南原繁(1889-1974)、矢内原忠雄(1893-1961)から静かに、学んできたものです。

 南原繁は、戦後最初の東大総長で、『明治以降、新渡戸稲造先生に勝る教養と広さの人はいない』、『教育というのは、全てものを忘れた後に残る』と語っています。私の恩師は、南原繁が、東大総長のときの医学部の学生でした。『スケールの大きい、愛情豊かな人物だった』と、南原繁の話をよく聞きました。『時代を動かすリーダーの清々しい胆力』としての『人間の知恵と洞察とともに、自由にして勇気ある行動』の持ち主であった南原繁が思い出される 今日この頃です。『はしるべき行程』と『見据える勇気』は、『次世代の社会貢献』の羅針盤ではないでしょうか。 人知を超えて、時が進んでいることを痛感する日々です。まさに、『今、ふたたび南原繁』の歴史的到来が必要ではないでしょうか!】と記述した。

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