第410回 『見えざる手の導き』 〜 『不思議な人生体験の連続』 〜
2024年6月18日は東京は大雨であった。 急遽 大学の委員会出席を自宅でのZoom参加に変更したが、何故かZoomにアクセスが出来なく困惑した。 アメリカ ワシントン州に住む娘家族を訪問しているwifeから『Lake Chelanシエラン湖』の写真が送られて来た(日本時間:23:52)。『ワシントン州の魅力的な観光地であるシェラン湖(Lake Chelan)周辺の地域は、― 絵のように美しい風景で知られています。― カスケード山脈(Cascade Mountains)に囲まれたこの美しい場所』と謳われている。 筆者も7月にアメリカ訪問する予定である。
6月19日は評議員を務める『宮川庚子記念研究財団』に赴く。『肝炎ウイルスに起因する肝炎・肝癌の研究の企画推進を図る事を通じて、国内外の学術団体との交流を図り、肝炎・肝癌研究者への助成、肝炎・肝癌の診断、予防及び治療に関する知識の普及等を実施して、肝炎・肝癌の撲滅を企図する。』とある。
想えば、筆者は、医学部を卒業して、癌研で研究をスタートした。 米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター(ニューヨーク) 留学の時(1984-1985)が与えられた。 その時の研究テーマは『化学物質による化学肝発がん、B型肝炎ウイルス(HBV)によるウイルス肝発がん機構』であった。 発がん研究は、山極勝三郎 (1863-1930) の『人工発がん』(1915)、吉田富三 (1903-1973) の『肝がん創成』(1932)と日本国は世界的な業績がある。 『日本は化学発がんの創始国』である。 20世紀は『がんを作る』時代であった。 21世紀は『がんを遅らせる研究』で再び、日本は世界に貢献する時ではなかろうか!
さらに米国フォクスチェース癌センター(フィラデルフィア)の留学時代(1989-1991)に『遺伝性がんの父:Knudson博士』との出会いが与えられ『遺伝性がん研究』へと進み、その流れから発見した遺伝子が『アスベスト・中皮腫研究』へと思わぬ展開となり、時代の要請として2005年、順天堂大学で本邦初の『アスベスト・中皮腫外来開設』となった。 そのことが2008年の『がん哲学外来開設』に繋がるとは、自分の思いを超えた まさに『見えざる手の導き』を実感する日々でもある。 本当に『不思議な人生体験の連続』である。