第373回 『村の先生との邂逅』〜『丁寧な観察力の学習の場』 〜

 2023年末、wifeの姉夫妻が在住するPennsylvania州のベツレヘム(Bethlehem)とwifeの故郷エマオ(Emmaus)を訪問した。 帰国後、『能登半島地震』(1月1日)と『羽田空港の衝突事故』(1月2日)を知った。 1月6日の時点で、それぞれ、110名、5名が死亡されているとのことである。 涙なくして語れない!

 毎週1回 執筆している『楕円形の心』は、今回、第373回を迎えた。『楕円形の心』を編集担当して頂いているK氏には、『21世紀の徒然草』(99回)→『がん哲学ノート』(?? 回)→『楕円形の心』(最新373回)と長年(25年)継続的にお世話になっている。 『丁寧な観察力の学習』ともなっている。 

 昨年2023年には、K氏のご配慮により『教養を深め、時代を読む 〜 楕円形の心〜』(to be 出版)が製本された。 『われ21世紀の新渡戸とならん』(2003年発行:イーグレープ/発売:いのちのことば社)も、K氏の支援で、筆者が広報誌『Scientia』に連載していた文章をまとめたものである。 2003年 御茶ノ水の東京ガーデンパレスでの出版記念講演会は、筆者の順天堂大学医学部教授就任祝賀会と兼ねてであった! 

 2018年には新訂版『われ21世紀の新渡戸とならん』が発行された。 新訂版の【序文】には、【― 学生時代の読書遍歴:内村鑑三(1861-1930)・新渡戸稲造(1862-1933)・南原繁(1889-1974)・矢内原忠雄(1893-1961)、癌研での『病理学:吉田富三(1903-1973)・菅野晴夫(1925-2016)との出会い)、アメリカでの恩師『遺伝性がんの父:Knudson』(1922-2016)の『学者の風貌』との出会いが、根幹にある。―】と記述している。 2019年英訳『I want to be the 21st Century Inazo Nitobe』(発行:日本橋/発売:星雲社)も出版された。 本当に『K氏は不思議な邂逅の宝』である。 

 1月14日は、『東久留米がん哲学外来』(2008年開始) &『読書会:新渡戸稲造著『武士道』&内村鑑三著『代表的日本人』(2007年開始)である。 今回の読書会は、『代表的日本人』の『中江藤樹 〜 村の先生 〜』の4章『近江の聖人』である。 まさに【新渡戸稲造の『Union is Power』(協調・協力こそが力なり &『村の先生』は教育の原点】でもある!


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